ここから本文です。
さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例7
松原市 第三中学校区地域教育協議会 「ヒューマンタウンフェスティバル」
活動の概要
第三中学校区では人権学習を軸にまちづくりに取り組んできたことから、ヒューマンタウンフェスティバルという地域の祭りを平成8年から実施しています。校区内にある障がい者の作業所・団体、識字学校などをはじめ、高齢者団体、女性団体、青少年団体、さらには保健所なども参加しています。また校区内の幼稚園や小学校、中学校の園児・児童・生徒・教職員が人権教育の一環として参加しており、地域をあげたイベントになっているのが特徴です。このイベントを通じて多くの人が学校に集うことになり、学校を知り、地域を知り、一人ひとりを大切にするまちづくりの場となっています。
活動のエピソード
1 イベントの特色を出す
全市的に各中学校区で地域の祭りを実施している。校区ごとにテーマを決めており、三中校区のヒューマンタウンフェスティバルは地域の人権課題を啓発することを目的にさまざまな団体が模擬店を出したり、小中学生の学習発表やクラブの発表等を行っている。
ここがポイント1
- テーマをしぼる
テーマを設定する際には地域の課題を取りあげることで、イベントの趣旨が明確になり、多くの団体が目的意識をもって参画しやすくなり、地域密着型のイベントとしてその質も高まっていく
2 教育活動の一環
地域の祭りであるが、児童・生徒もスタッフとして各団体の出し物に主体的に参加している。授業等で、児童・生徒がこれまで人権について学んできたことを、地域の大人とフェスタの活動を実際に体験することにより、人権感覚を育てる機会となっている。地域の大人は子どもたちが親になってその子どもと参加することを願って活動を続けている。
ここがポイント2
- 子どもたちの主体的な関わり
子どもたちが主体的にイベントに関わることにより、さまざまな人との交流ができ、それを通じて地域への愛着と社会性が育つことにつながっている
3 次のキーパーソンの育成を見すえた体制づくり
フェスティバルを実施するときには、フェスティバルに参加している団体で働いている卒業生に協力をお願いしている。それにより地域の次のキーパーソンが育っていき、実行委員会を土台から支える体制づくりにつながっている。
ここがポイント3
- 教職員の持つ人脈を活用
地域をよく知る教職員が、フェスティバルに参加している教え子に声をかけることにより、その教え子がさらに友だちを誘い、イベントの準備と実行に関わることで、新しい参画者として協力する体制づくりにつながっている
問合せ先
松原市教育委員会地域教育振興課 072-337-3133