ここから本文です。
BNCT実用化に向けた大阪府の取組み
これまでの取組み概要
大阪府では、これまでBNCTの実用化に向けて、産学官が連携し、様々な取組みを行ってきました。
その具体的な取組みとして、平成21年に研究への支援や、情報発信に取り組む場である「BNCT研究会」を設置し、人材育成などに取り組むとともに、平成26年には、BNCTの着実な実用化を図ることなどを目的として、「BNCT実用化推進と拠点形成に向けた検討会議」を設置し、我が国が世界をリードする国際的な地位を確立できるよう、全国のBNCT拠点が連携できる場の構築など、具体的な方向性を示しました。
さらに平成28年から、「BNCT研究会」を「BNCT推進協議会」に改組し、実用化が目前に迫っている、BNCTのさらなる発展のため、BNCTの医療としての普及や高度化をめざすとともに、産学官連携や医療拠点と研究拠点などにおける国内外ネットワーク形成方策などを検討する体制を整備しました。
「BNCT推進協議会」においては、BNCTに関する学術的な領域以外の課題解決に向け、学界や大学などの関係機関と緊密に連携・協力を図りながら、シンポジウムの開催及びリーフレット作成などの情報発信事業や、BNCT講習会の企画・実施をはじめとする専門人材育成事業などに取り組んできました。
そして令和2年6月から「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん」の保険診療が世界で初めて開始されました。
1.ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)検討会議【令和3年から】
「BNCT推進協議会」はBNCTの保険診療の開始(医療の実用化)という目標の達成をもって令和3年3月に解散。
一方で、BNCTの適用がん種は限られており、適応がん種の拡大、治療精度の向上、国内外への情報発信など更なる発展が求められている状況を踏まえ、大阪・関西の研究拠点・医療拠点の新たな連携体制として、BNCT検討会議を発足しました。年2回(夏と冬)、各拠点の状況報告と意見交換を行っています。
- 第1回検討会議(令和3年12月16日開催)
- 検討会議の発足
- BNCTに関して各拠点の取組状況及び今後の活動について情報交換・意見交換を行いました。
- 第2回検討会議(令和4年7月13日開催)
- BNCTに関して各拠点の取組状況及び今後の活動について情報交換・意見交換を行いました。
- 第3回検討会議(令和4年12月22日開催)
- BNCTに関して各拠点の取組状況及び今後の活動について情報交換・意見交換を行いました。
- 2025年大阪・関西万博に向けたBNCTの情報発信について、意見交換を行いました。
2.ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)推進協議会【平成28年から令和3年まで】
平成26年にとりまとめられた「BNCT実用化推進と拠点形成に向けて」においては、我が国BNCT研究の舵取りのためにも、全国の拠点が連携できる場の構築が必要であると提言されました。その後のBNCTのさらなる普及、高度化に向け、オールジャパン体制による取組が必要な段階を迎えたといえます。
そこで、大阪府、熊取町、京都大学複合原子力科学研究所、大阪医科薬科大学関西BNCT共同医療センターが事務局となり、「BNCT研究会」を「BNCT推進協議会」として改組したうえで、産学官の連携、研究拠点と医療拠点のネットワークを活かしながら、基礎研究、臨床研究レベルから医療としての普及・高度化に向け、様々な諸課題に対応可能な体制を整備し、BNCTの推進に取り組んできました。
- ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)推進協議会設置要綱(ワード:24KB)
- 委員名簿(ワード:27KB)
- 第1回推進協議会(平成28年3月25日開催)
第1回推進協議会資料(PDF:2,775KB) 第1回推進協議会議事概要(ワード:37KB) - 革新的がん治療法BNCTシンポジウム(平成28年9月14日開催予定)-世界初!日本が世界をリードするBNCTの実用化に向けて-
- 第2回推進協議会(平成29年3月21日開催)
第2回推進協議会資料(PDF:15,506KB) 第2回推進協議会議事概要(ワード:31KB) - 第3回推進協議会(平成30年3月22日開催)
第3回推進協議会資料(PDF:2,263KB) 第3回推進協議会議事概要(ワード:31KB) - 第4回推進協議会(平成31年3月19日開催)
第4回推進協議会資料(PDF:5,153KB) 第4回推進協議会議事概要(ワード:20KB) - 第5回推進協議会(令和2年11月2日開催)※書面開催
第5回推進協議会資料(PDF:315KB) 第5回推進協議会議事概要(ワード:29KB)
※第5回推進協議会は、新型コロナウイルスの影響により、書面開催にて実施しました。 - 第6回推進協議会(令和3年3月25日開催)
第6回推進協議会資料(PDF:240KB) 第6回推進協議会議事概要(ワード:20KB)
3.BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)実用化推進と拠点形成に向けた検討会議【平成26年】
BNCTの着実な実用化を図るとともに、我が国が世界をリードする国際的な地位を確立できるように具体的な方向性を示すことを目的として、京都大学複合原子力科学研究所、熊取町企画室及び大阪府政策企画部が事務局となり、「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)実用化推進と拠点形成に向けた検討会議」を設置し、3回の会議を経て、「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)実用化推進と拠点形成に向けて(PDF:1,398KB)」をとりまとめました。
4.ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)研究会【平成21年から27年まで】
大阪府、熊取町、京都大学複合原子力科学研究所が事務局となり、BNCTの実用化に向けて産学官が連携して、諸課題の研究や提言、情報発信に取り組む場である「BNCT研究会」を立ち上げ、人材育成などの活動をしてきました。