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更新日:2021年1月4日

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令和5年1月4日 吉村知事年頭あいさつ

職員の皆さん、あけましておめでとうございます。

昨年は、長引くコロナ禍の中で、また、コロナ禍にも加えて、ロシアによるウクライナの侵攻、それから、40年ぶりの急激な物価高騰もありました。府民の生活に大きな影響が及んだ1年だったと思います。
皆さんにおかれましては、高齢者施設におけるクラスター対策や発熱外来の充実強化、ウクライナ避難民の皆さんの受入支援、そして、子どもたちへのギフトカード配付など、その時々の課題に迅速に対応してもらったと思っています。このことについて、感謝を申し上げます。皆さんのそれぞれの職場、持ち場・持ち場で、しっかりとその職責を果たしてくれたと思っています。

多くの府民の皆さん、それから事業者の皆さんが、課題・困難に直面している場面でもあります。府民の皆さんの命や暮らしを守っていく、行政の最大の使命を果たしていくために、引き続き、全力を尽くしたいと思いますので、よろしくお願いします。

私は、知事就任時に、大阪をさらに成長させていきたい、また、府民の皆さんの生活を良くしたいとの思いから、「大阪の成長」、そして「安全・安心」、「次世代への投資」、この3つの柱をもとに、松井市長とともに、府市一体で進めてきたところであります。

未だに収束しないコロナ禍や、最近の物価高騰の影響など、当初には思いもしなかった険しい道のりになりましたが、将来の大阪への布石として、市長時代から誘致に努めてきた大阪・関西万博であったり、IRの実現であったり、様々、大阪の成長に向けた準備を進めてきたところでもあります。

また、「安全・安心」の観点からは、大阪湾の防潮堤の液状化対策、それから三大水門の更新への着手など、安全・安心の基盤整備を整えて、そして子どもたちが安心して進学できるよう、大阪公立大学の授業料無償化といったことも行ってきました。次世代への投資、そして、安全・安心の対策を着実に行ってきたところでもあります。

私の任期も、いよいよ残り3か月となりました。残された時間において、昨年からも続いているコロナ対策、そして物価高騰への対策はもちろんのことですが、ウイズコロナ・ポストコロナにおける将来への道のり、大阪の進むべき道筋をしっかりと示していきたいと思っています。これまで以上に、大阪府・大阪市が連携し、府市一体で大阪のさらなる成長・飛躍、府民の皆さんの生活の向上に力を入れていきたいと思います。

皆さんにもご協力いただいていますが、大阪・関西万博の開催まで、いよいよあと2年余りとなりました。万博はポストコロナの新たな時代を切り拓く国家プロジェクトでもあり、成功に向け、準備に万全を期す必要があります。
大阪の地元パビリオン「大阪ヘルスケアパビリオンNest for Reborn」においては、iPS細胞を活用した「生きる心臓モデル」の出展をはじめとして、訪れる人々が未来社会を夢見るような、そんなワクワクするようなパビリオンとしていきたいと思っています。知恵と工夫を凝らした展示を、民間の皆さんとも協力しながら、進めていきたいと思います。
また、今年10月にはG7大阪・堺貿易大臣会合が開催されます。堺市と連携し、「百舌鳥・古市古墳群」や大阪産(もん)など、堺をはじめ南大阪の魅力を発信し、万博への弾みになるようにしていきたいと思っています。

また、万博を一過性のイベントで終わらせるつもりはありません。2025年をターゲットイヤーとして、今までにない技術や、今までにないサービス、未来社会の創造をめざし、本府としても、新たなチャレンジをしていきたいと思います。
昨年12月、岸田総理に直接会い、支援のお願いをしてきたところであります。万博において、再生医療をベースとした「未来医療」の産業化、空飛ぶクルマが万博会場を飛び回る商用運航の実現、カーボンニュートラルの革新的な技術の創出、さらには、新たな起業家がチャレンジできるスタートアップの集積をめざして、オールジャパンで実現をめざしていかなければならない、そして地元大阪として、その成功に向けて力を入れていきたいと思っています。

加えて、統合型リゾートIRと国際金融都市についてです。IRは現在、国において審査中ですが、2029年の開業をめざしていきます。国際金融都市の実現、これは一朝一夕にしてなるものではありませんが、着実に、一歩一歩進めていきます。海外の金融関係事業者の誘致など、強化・促進を少しずつ、しかし着実に進めていきたいと思います。
また、大阪は大都市であります。大阪の成長にとって、都市インフラの充実やまちづくりは非常に重要になります。
関西国際空港は、2030年代前半を目途にしまして、年間の発着回数30万回の実現をめざすことが、地元として決まりました。今年の春ですが、「うめきた」で地下の新駅が開業します。関空へのアクセスが向上します。
さらに、淀川左岸線やなにわ筋線、大阪モノレール、北大阪急行の延伸といったインフラ整備が着実に進んでいるところでもあります。これを着実に、大阪府でも進めていきます。また、新大阪駅周辺地域や、そして大阪城東部地区などの拠点開発も、いよいよ具体化してきました。
今後、大阪のまちは大きく変わっていきます。新たに策定した「大阪のまちづくりグランドデザイン」をもとに、市町村と協力しながら、官民一体で、大阪のまちづくりを進めていきます。

大阪の未来を切り拓くのは、まさに「人」の力です。次世代への投資、これを惜しんではなりません。そして、次世代への投資、これこそが大阪の活力になると思っています。英語教育の充実などグローバル社会で活躍できる人材の支援、人材育成に力を入れていきます。また、公立・私立を問わず、特色・魅力ある高校づくりを進め、教育力の向上を図るとともに、支援学校の整備であったり、部活動のあり方など、子どもを取り巻く課題にも正面から向き合っていきたいと思います。

知事就任以来、進めてきたのが大阪のスマートシティ化です。その司令塔として、スマートシティ戦略部を立ち上げ、府庁のDX化を進めてきました。府民の皆さんが、生活の暮らしが良くなったねと、便利になったねと、少しでも実感していただけるよう、全庁をあげて、市町村とも協力しながら、加速度的にDX化を進めていきたいと思います。

さまざま申し上げましたが、今年は「卯年(うどし)」です。飛躍の年、向上の年と言われる年であります。コロナや物価高騰など依然、様々な課題はありますが、必ずこの危機を乗り越え、大阪が飛躍する年にしていきたいと思います。

平成21年度から始まった減債基金の復元についても目途を立てるとともに、成長戦略の一本化、それから大阪全体を見通したまちづくりを担う共同部署の設置など、大阪が飛躍できる体制は整えてまいりました。また、着実に進んでいるところでもあります。
成長の種を芽吹かせて、開花させていくのは、皆さんの日々の業務にかかっているところでもあります。一人ひとりが政策の創造力を磨いていくのはもちろんのことですが、民間の皆さんともさらなる協働を進め、そして、新しいアイデアを積極的に出し、府市一体の枠組みで、着実に前へ進めていってもらいたいと思います。

大阪が東西二極の一極として、西日本の中心地として、日本の成長をけん引する。そして、府民の皆さんの生活を豊かにし、利便性の高い暮らしを実感していく、そんな社会を、「副首都・大阪」の実現として、めざしてまいりたいと思います。

最後になりましたが、議長をはじめ、府議会議員の皆さん、また報道関係の皆さんにおかれましては、大阪のますますの発展・成長のために、これまで以上のご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。以上をもちまして、年頭のあいさつとさせていただきます。職員の皆さん、今年も健康で、そして、本年もどうぞよろしくお願いします。

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