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大阪教育大学附属平野小学校にて、データをグラフ化して考察する出前授業をおこないました!
概要
- 日時:令和4年9月1日(木曜日)8時55分から12時35分まで(90分×2回)
- 場所:大阪教育大学附属平野小学校 多目的室
- 対象:6年生児童(104名)
- ※「未来そうぞう科(生活科・総合的な学習の時間・特別活動を合わせた新教科)」にて、2班に分けて実施しました。
- 講師:大阪府 環境農林水産部 環境管理室環境保全課 山口副主査
- 目的:小学生に事象の根拠になる「データ」を正しく見て、自分なりに理解し、今後の探究活動に役立ててもらう。
- プログラム:
- (1)講師の挨拶と仕事紹介(25分)
- (2)グループワーク「地球温暖化を身の回りのデータから読み取ろう」(40分)
- (3)成果発表(20分)
- (4)ふりかえり(5分)
実施内容
(1)講師の挨拶と仕事紹介
お伝えしたい授業の要点は2点!
- テレビやネットだけがホント?!の視点をもつこと
- 自分の目で見て、耳で聞いて、手で触って得た「発見」を続けること
空(空気)、河川、大阪湾をキレイにする・・・ための現状把握、空(空気)、河川、大阪湾を観測して、データをとりまとめ、公開していることをクイズ形式でお伝えしました。
昭和の40年代の大阪城、約500メートル離れた大阪府庁本館から、こんなに見えなかったんですって!
要因は大気が汚れていたから。なぜわかるか?データが記録しているからです!
環境が良くなっていることを裏付けるデータは、観測いのち!
空気は自動で、水は人力で採り、測って、取りまとめた結果により、「今の環境の実は」の根拠を知ることができるんです!
(2)グループワーク「地球温暖化を身の回りのデータから読み取ろう」
本日のテーマは「気温データ」と「いきものデータ」から、なにが見える?どう使えそう?を考えること!
一見、全然関係のなさそうな2つのデータ・・・さあ何を感じ取れるでしょう?
今回は次の5テーマから選んでいただきました。
大阪府の有する観測データは約50年分!
それはさすがに辛すぎるので、10個程度に抜粋して、グラフ描写からチャレンジいただきました。
2軸のグラフは難しい・・・!
「気温といきもので色を変えてグラフにしたらいいかも!」
「ぜんぶの点を書くのではなく、まずは気温だけで折れ線グラフをつくろう!」
いろいろな気付きが生まれます。
ときにはお友だちと相談しながら完成!グループ内で、発見をシェアいただきました。
「“温暖化”は、気温が上がり続けているわけじゃないんだ!」
「桜が咲く時期が早くなっている・・・このままでは、葉桜ばっかりの入学式になっちゃう」
「あぶらぜみの鳴く時期の変化は熱中症予防対策の時期設定につかえそう!」
皆様、自分の手でデータをグラフ化することで、新たな気付きがたくさん生まれたようです。
(3)成果発表
教室全体でシェアタイム!
生徒様の作品の一部をご紹介します!
最低気温は上がりっぱなしじゃない!
黄葉も、早くなりっぱなしじゃない!
年によって変わる!
さくらの開花は早くなってる!
このままだと入学式は葉桜になっちゃう・・・?
あぶらぜみの鳴く時期の変化は熱中症予防対策につかえるかも?!
「発見を自分でするって大切!」
「定量的な根拠を示すことで、信じてくれる人が増える!」
「グラフにすることで、新たな視点の疑問がたくさん生まれた!」
難しい作業とテーマでしたが、生徒皆様の研究活動に役立ててもらうヒントになりそうな、すてきな発見を教えてくれました。
大阪教育大学附属平野小学校の皆様、この度は貴重な機会をありがとうございました。
今回使用したデータはこちら!大阪府、気象庁のオープンデータが出典です。
- 大阪府の大気情報(大気汚染常時監視ページ)(外部サイトへリンク)
- 大阪府内の大気を毎日測定、1時間ごとのデータをリアルタイムで公表しています。最大50年以上前からご提供が可能です!
- 気温や風、光化学オキシダントやPM2.5など、実は意外と測っている項目がたくさんありますよ!
- 生物季節観測(気象庁)(外部サイトへリンク)
- 植物や動物の状態が季節によって変化する現象について行う観測で、約70年に渡るデータが公表されています!
- 生物に及ぼす気象の影響や、季節の遅れ進みや、気候の違いなどの推移を知る手掛かりになります。
- つまり、このページをご覧になった方はどなたでも実践できますよ!
環境データを活用する出前授業を希望される場合は、以下までお問い合わせください。
大阪府 環境農林水産部 環境管理室 環境保全課 環境監視グループ
電話番号 06-6210-9621
メールアドレス kankyohozen-01@gbox.pref.osaka.lg.jp