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2年間を総まとめ!データを見る・知る・活かす!持続可能なくらし創造プロジェクト
「環境問題」
昨今よく耳にする「温暖化」「海洋プラスチック問題」・・・大阪を飛び越え、世界規模での「問題」ですね。
一方、「大気汚染」「水質汚濁」「食品ロス」・・・私たちの暮らしに密接していて、私たちの行動変化によって、すぐに効果が得られる「問題」もあります。
新型コロナウイルスの大流行を経て、私たちの暮らしや「あたりまえ」も変わってきました。
これを契機に「グリーンリカバリー」(持続可能で脱炭素な方向の復興)へ取り組んでいくことは、世界の大きなトレンドです。
さて、ここに書いてある問題は遠い世界の話でしょうか?
いやいや、“ひとごと”ではない“自分ごと”、ですよね。
このプロジェクトでは「環境データの利用」の観点で、環境啓発にアプローチ!
環境事象を、行きついた“結果”からではなく、観測データの変遷など“過程”を「見る」こと、裏付けされた事実を「知る」こと、それが正しい理解につながります。また、環境データと、環境と関係のない分野のデータとを掛け合わせて、私たちの暮らしを便利で豊かにするために「活かす」こと。
データを「見る」「知る」「活かす」のが、プロジェクトの目的です。
このページは、大阪府が主催となり令和3年度、4年度に実施した2年間の成果をまとめました!ぜひご覧いただき、今後のご自身、団体の活動のご参考になれば幸いです。
(外部サイトへリンク)
<画像クリックでYouTubeページが開きます>
項目
事業の成果
プロジェクトでは、グラフィックレコーディング、YouTube、SNSやホームページ等により、当日参加の有無に関わらず、当日の様子や要点をシェアしてきました。
これまでの申込者約250名を対象に、イベント参加後の意識変化等をアンケートしました!
Q.イベントに参加後、環境に配慮した生活に関心を持ったり、実践したりしましたか?
※環境に配慮した生活の例:気温やPM2.5をチェックして外出を決める、身の回りの生き物の変化を観察する、節電する、マイボトルやマイバッグを持ち歩く、ポイ捨てしない、ごみを分別する、食品ロスをださない等
15%が、イベントを機に行動が変わりました。
また、全体の98%もの方が、環境に配慮した生活をしたい、もしくは続けたいと回答し、本プロジェクトの取組みが府民の環境に配慮した行動変容のきっかけにつながりました。
Q.本プロジェクトによる来年度以降のイベントに参加したいと思いますか?
85%が、「来年度以降も参加したい」と回答しました。
来年度以降の活動継続にあっても、かわらず参加者を獲得し続け、さらに活動が広がっていく可能性が高まっています。
その他の結果
その他のアンケート結果はこちらです。 受講後アンケート結果(ワード:562KB) / 受講後アンケート結果(PDF:584KB)
<概要>
- イベント参加後に実践した行動として、多かった回答の上位3つは「ごみの量を減らすよう意識」「気温や身近ないきもの等の変化を気にする」「気象観測データを見るようになった」でした(Q8)
- イベントに参加して良かったコンテンツとして、多かった回答の上位3つは「行政からの情報提供」「講演」「SDGsカードゲーム」でした(Q10)
データを「見る」
これまでに実施したイベントのうち、データを「見る」こと、その契機になるコンテンツを振り返ってご紹介します。
SDGsカードゲーム
講師:SDGs de 地方創生 公認ファシリテーター / 風の人研究所 サガワ ミユキ 様
ゲームでは、「人口」「経済」「環境」「くらし」の4つの視点からまちづくりを実践!
世代や肩書きを超えて、たくさんのつながりと気付きがうまれました!
もっと見たくなった方!以下の画像クリックで、詳細ページにリンクします!
気象観測
講師:気象庁大気海洋部 高橋 宙 様
ハルカス展望台にて、大阪府の大気汚染の歴史と、現在の展望台からの視程をゲーム形式で紹介!
また、気象データのビジネスへの利活用事例について紹介!
令和3年度は新型コロナウイルスの感染急拡大でオンライン実施になりました。
令和4年度は現地で実施できて参加の楽しさがよりアップしました!
もっと見たくなった方!以下の画像クリックで、詳細ページにリンクします!
あべのハルカスバックヤードツアー
講師:近鉄不動産株式会社 西畑 宏昭 様
都心型バイオガスシステム、自然光や外気取込による空調負荷軽減、
再生可能エネルギー導入などの環境配慮技術がいっぱい詰まったあべのハルカスバックヤード!
令和3年度は新型コロナウイルスの感染急拡大でバーチャル実施になりました。
令和4年度は現地で実施できて参加の楽しさがよりアップしました!
もっと見たくなった方!以下の画像クリックで、詳細ページにリンクします!
データで「知る」
これまでに実施したイベントのうち、データで「知る」こと、その契機になるコンテンツを振り返ってご紹介します。
講座
もっと見たくなった方!以下のグラフィックレコーディング画像クリックで、詳細ページにリンクします!
テーマ:大気汚染
講師:南気象予報士事務所 代表取締役 南 利幸 様
世界的にみたマクロな視点と大阪府内におけるミクロな視点の両面から、気象と大気汚染物質データの関連性や対応策などについてクイズを交えて楽しくご説明いただきました!
テーマ:温暖化
講師:株式会社バイオーム 代表取締役 藤木 庄五郎 様
地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所 おおさか気候変動適応センター 主任研究員 高井 雄一郎 様
藤木様からは、生きもの図鑑アプリ「Biome」による市民参加データから見えてきた、大阪でもみられる生きものの変遷を交えながら、「現場の気付きを集めることの重要性」について、高井様からは、これからの予測を踏まえた世界的な温暖化の状況と、私たちの食卓にのぼる身近な“大阪産(もん)”への影響について楽しくご説明いただきました!
テーマ:海洋プラスチック
講師:株式会社ピリカ 代表取締役 小嶌 不二夫 様
ごみ拾いSNS「ピリカ」をはじめとした「ごみの流出対策サービス」による市民参加データから見えてきた、日常生活で目にする意外なプラスチック製品の流出事例を交えながら、「海洋プラスチック問題の最新動向」について楽しくご説明いただきました!
大阪府・大阪市の説明
令和4年度実施分より、大阪府及び大阪市からの事業説明をYouTubeからご覧いただけます!アイコンをクリックして、是非ご覧ください!
これまでにご紹介したオープンデータ
リアルタイムに公表している大阪の大気汚染や気温等の観測データ、水質データ、生物季節観測データ他、たくさんのデータをご紹介し、扱ってきました。一覧とそのURLはこちらよりご覧ください。
データを「活かす」
データを「見て」、データで「知って」、そしてこれらデータを「活かす」こと、その契機になるコンテンツを振り返ってご紹介します。
ワークショップ
YuMake合同会社 佐藤 拓也 様にファシリテートいただき、様々な手法でデータ活用についてアイデアを出し、実践してきました。もっと見たくなった方!以下のグラフィックレコーディング画像クリックで、詳細ページにリンクします!
テーマ:環境データを暮らしに役立てよう!アイデアプレゼン!
環境データを「子育て」「健康」「暮らし」の身近な分野で掛け合わせ!新たなアプリケーションやサービスにつながる、たくさんの環境データ利活用アイデアが生まれました!
グラフィックレコーディング
これまでご紹介しているとおり言わずもがな!実施したイベントでは内容によってグラフィックレコーディングを取り入れ、議論や要点を楽しく可視化しました。すべてのグラフィックレコーディングはあるがゆう様に描いていただきました。
令和4年度第3回では学生さんも挑戦し、グラフィックレコーディングいただきました!
イベント実施前後のアンケート
プロジェクトでは、イベント実施する毎回の申込時及び終了後にアンケートをとってきました。
ここでは抜粋して、みなさんの興味ある分野や効果のあったコンテンツをシェアします!
Q.参加動機(令和4年度のみ)
最も多い動機トップ3は、「環境問題への関心」「SDGsへの関心」「環境データ活用に関心」でした。
Q.イベントを知ったきっかけ
最も多いきっかけは、「大阪府ホームページ」でした。テーマに応じて掲載依頼先を変えたメールマガジンも、周知に貢献したようです。
参考)参加者属性
年齢層
職業
広報動向の可視化
広報もやりっぱなしではもったいない!
X(旧Twitter)の閲覧数やフォロワー数、大阪府ホームページの閲覧数などを、メルマガ等の広報発出日と照合し、効果的な広報を探ってきました。以下にリンクをまとめますので、ぜひご覧ください!
全体的に、大阪府報道発表資料掲載日ともずやんX(旧Twitter)掲載日にホームページ閲覧効果が高く、メールマガジン配信日に集客効果は高い、ということがわかりました!
細かい集客動向については各回の詳細ページをぜひご覧ください!
さあ、ご一緒に!環境データを活用してみよう!
本プロジェクトは、「ハルカス大学」プロジェクトと連携し、大阪市環境局、YuMake合同会社の協力のもと、多くの皆様のおかげで2年間実施してまいりました。ハルカス大学は、令和5年度以降も環境データの活用促進について取り組んでいきます。ぜひ参加してみたい、関わってみたいと思った方は、下記連絡先にご連絡ください。
「ハルカス大学」プロジェクト 電話番号 06-6622-4815
また、「環境データの利用」の観点からの環境啓発のアプローチは、2年間で完成しません。まだまだスタートラインに立ったばかりです。
令和5年度からは次のステップとして、民間団体等の環境データ利活用事業の自走を目指し、環境データの利活用事例の提供等の支援活動を行います。
大阪府が持つ環境データを提供してほしい、大阪府で環境データをどのように活用しているのか事例を教えてほしい、等の要望がありましたら、是非大阪府にご相談ください。
また、民間団体等が主催する環境講座において、データ利活用について講演してほしいという要望がありましたら、こちらもご相談ください。
<相談窓口>
大阪府 環境農林水産部 環境管理室 環境保全課 環境監視グループ
電話番号 06-6210-9621
メールアドレス kankyohozen-01@gbox.pref.osaka.lg.jp