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更新日:2013年3月22日

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人権学習シリーズ あたりまえの根っこ 子どもとおとな、何が違う?/1.趣旨とルールの説明

「子どもとおとな、何が違う?」(めやす90分)

ねらい

  • 子どもとおとなの社会的な力関係について考える。
  • おとなが行使しがちな「力」とはどのようなものか、それがなぜ子どもへの「権利侵害」や「暴力」につながっていくのかを考える。
  • 「体罰」など、おとなの力の不適切な行使が「虐待」「暴力」であることに自覚的になり、子どもの「権利」を確認する場となるよう提起する。

キーワード

子どもとおとなの力関係、子どもの持つ力、子どもの権利条約

準備物

○シート1「自己紹介カード」グループ数、○シート2「子どもならOK?おとなならOK?」1人1枚、○ワークシート「子どもの権利条約」 1人1枚、○資料「児童の権利に関する条約」1人1枚、○付せん3色 各色1人10枚ずつ程度、○もぞう紙 グループ数、○マーカー 1人1本、○ホワイトボードと専用マーカー、○マグネット数個

プログラムの流れ

  1. 趣旨とルールの説明(5分):ねらいの説明など。
  2. わたしが子どもだったとき(20分):自己紹介と導入。
  3. 子どもとおとな、何が違う?(10分):子どもとおとなのとらえ方に固定観念があることに気づく。
  4. 子どもならOK?おとなならOK?(25分):同じような事象でも、子どもとおとなではなぜ起こったことへの印象が違うのか考えてみる。
  5. 子どもの権利条約を知る(15分):私たちの周りにあることが子どもの権利条約に関係があることを知る。
  6. 子どもの権利条約を知っていたら(15分):まとめ。自分の子ども時代から考えることで、自分にも権利があることに気づく。

1.趣旨とルールの説明

詳細な手順

ポイント

(5分)

★今日は、「子ども」について、みなさんと一緒に考えたいと思います。ワークショップ形式で、参加者のみなさん同士がお互いにやりとりする中で、いっしょに考えを深めていきましょう。誰もがかつては子どもでしたが、おとなと呼ばれるようになって、そのころ感じていた不安や理不尽な思いを忘れてしまいがちです。子どもとおとなで社会的な力が圧倒的に違うという事実、その力をおとなが行使してしまうとき、それが子どもへの権利侵害や暴力につながっていくのはなぜなのか、どうすれば私たちはそのことに自覚的になれるのか、子どもの権利をどうすれば保障できるのか、みなさんといっしょに考えていきましょう。
ワークを進めるに当たって、4つのルールがあります。このルールはみんなで守ってください。
●「協力」「尊重」「守秘」「時間」と板書する。
★「協力」は、お互いに協力し合いましょうということ。「尊重」は、どの人のときも、それぞれの意見や考えを尊重しましょうということ。「守秘」は、ここで話された個人の経験や考えは、ここだけの話にして外へ持ち出さない、ということ。「時間」は、みんな平等に、1人がたくさん話して時間をいっぱい使わないように、できるだけみんなが話せるようにしましょう。

会場設営の例:机をファシリテーターから見て「ハ」の字型にしている。

 

  • 来た人から順にグループに分かれて座ってもらう。1グループは、4から6人ぐらい。
  • グループ分けをする際、親しい人同士のグループにならないように声かけをする。

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