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人権学習シリーズ あたりまえの根っこ 知ることでつくるゆたかな関係/ワークシート1「統計ラインアップ」
「知ることでつくるゆたかな関係」(めやす90分)
ワークシート1「統計ラインアップ」
「人権問題に関する府民意識調査(2010年)」では、どのような結果だったでしょう?
- 「差別は、人間として恥ずべき行為の一つだ」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:81.2%
一般的に「差別」というものについて、どのような考えをもっているか、いろいろな考えを提示して尋ねた問のなかの項目。「そう思う」は48.1%、「どちらかといえばそう思う」(33.1%)も合わせると8割をこえる。 - 「差別は世の中に必要なこともある」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:25.6%
1と同じ問のなかの項目。「そう思う」7.0%、「どちらかといえばそう思う」18.6%。「そう思わない」は40.2%、「どちらかといえばそう思わない」は17.2%で、合わせると、57.4%になる。 - 「差別されている人は、まず、自分たちが世の中に受け入れられるよう努力することが必要だ」に「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた人:60.7%
1と同じ問のなかの項目。「そう思う」29.0%、「どちらかといえばそう思う」31.7%。過半数の人が差別される側の人の努力を求めていることになる。 - 「どのような手段を講じても、差別を完全になくすことは無理だ」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:67.0%
1と同じ問のなかの項目。「そう思う」32.7%、「どちらかといえばそう思う」34.3%。 - 「差別される人の話をきちんと聴く必要がある」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:82.8%
1と同じ問のなかの項目。「そう思う」52.2%、「どちらかといえばそう思う」30.7%。
%は四捨五入しているため、個々の比率の数値と合計が一致しない。 - 「差別問題に無関心な人にも、差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:73.5%
1と同じ問のなかの項目。「そう思う」41.4%、「どちらかといえばそう思う」32.1%。 - 「人権問題についての学習を経験したことがない」と答えた人:7.1%
学校、職場、地域で人権問題についての学習経験を尋ねた問の回答(複数回答可)。世代別に見ると、20歳代で1.7%、30歳代で0.9%ときわめて少なく、60歳代では27.4%、70歳以上29.2%となっている。人権学習を受けたと回答している人は、小学校・中学校がそれぞれ3割弱(20歳代・30歳代では、5から7割)。 - 「同和地区や同和地区の人に対する差別意識は、もはや残っていない」と答えた人:9.2%
同和問題に関する意識の現状を尋ねた問の回答。「差別意識は現在もあまり変わらず残っている」が13.2%、「差別意識は薄まりつつあるが、まだ残っている」が53.5%。また、「わからない」が14.1%ある。 - 同和地区に対するイメージとして「今でも行政から特別な扱いを受け、優遇されている」に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人:55.4%
同和地区に対するイメージを尋ねた問のなかの項目。実際には、2002年(平成14年)に「地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律(地対財特法)は失効し、同和地区・同和地区出身者に対象を限定した特別対策は終了しているが、過半数の人が誤ったイメージをもっている。 - 同和問題を解決するために、「同和問題や差別があることを口に出さないで、そっとしておけばよい(自然に差別はなくなる)」という対応が「非常に効果的」「やや効果的」と答えた人:34.8%
同和問題を解決するための施策や対応をあげて効果的と思うかを尋ねた問のなかの項目。「効果的ではない」「あまり効果的でない」と答えた人も、34.8%ある。
※調査結果の詳細は、大阪府のウェブサイトで公開されている。1~6は問2、7は問8、8は問13、9は問14、10は問20を参照。
人権問題に関する府民意識調査報告書 基本編 分析編