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更新日:2014年8月29日

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人権学習シリーズ ちがいのとびら 発刊にあたって

発刊にあたって

人にはさまざまな違い、多様性があります。体の特徴、性別、年齢、生まれたところ、国籍、民族など、違いを数えたらきりがありません。人は、多様な面を持っており、いくつもの違う立場を持ちながら、多くの人や社会と関わり暮らしています。だれ一人として同じ人はおらず、そこが人がかけがえのない存在といわれるゆえんです。

しかし、この違いによって、お互いが理解しあえなかったり、意見がぶつかりあったりすることがよくあります。そして、“この地域ではこれがあたり前”とか“同じ学校や職場なのだから同じことをするのが当然”といって同一性を重視すると、この違いによって、その人を否定し、差別したりしてしまうことにつながります。これが、不当な理由によってなされると、重大な人権侵害となっていきます。

“違いを認めあってともに生きる”ということが人権を尊重する上で、いかに大切であるかということは徐々に知られつつあります。しかし、地域や職場、学校でそれを実現するためには、その違いを背景も含めて理解し、受け容れること。そして違いを尊重し、ともに生きていこうとする姿勢を持つこと。さらには、排除せずにともに暮らすための方法やルールをつくっていくことなどが必要になるのではないでしょうか。これらを進めるためには、多様性を尊重する学習の積み重ねが大切になってきます。

人権学習シリーズVol.4『ちがいのとびらー多様性と受容ー』は、多様性を尊重するための人権学習を進めることをねらいとしています。その学習を進めるための考え方と、地域や職場、学校などでの学習プログラムを紹介しました。そして、学習を進めるファシリテーター(促進役)のハンドブックとなるように作成しました。

多様性を尊重する人権学習によって、“違い”がプラスになる関係づくりや社会づくりにつながることを願っています。

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