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平成29年11月10日開催 部長会議の審議・報告の概要
- とき 平成29年11月10日(金曜日) 午後3時30分から3時45分まで
- ところ 大手前庁舎 特別会議室(大)
- 出席者 知事、副知事、各部局長等
会議資料
- 会議次第 会議次第(ワード:26KB)/会議次第(PDF:93KB)
- 資料(1-1)府政運営の基本方針2018(案) 資料(1-1)府政運営の基本方針2018(案)(ワード:65KB)/資料(1-1)府政運営の基本方針2018(案)(PDF:356KB)
- 資料(1-2)平成30年度仮収支試算(精査中) 資料(1-2)平成30年度仮収支試算(精査中)(エクセル:14KB)/資料(1-2)平成30年度仮収支試算(精査中)(PDF:132KB)
府政運営の基本方針2018(案)について
政策企画部長
- 11月9日の戦略本部会議で決定し公表した。この方針を踏まえ、当初予算編成要領や人員体制編成要領が示されたところ。
- 「1.基本的な考え方」について。「成長と安全・安心のよき循環」による「豊かな大阪」の実現をめざして、成長と安全・安心の両面から取組みを進めてきたところ。ようやく成長に向けた芽が出てきた。
- 30年度は、こうした成果を土台に、更なる成長の芽を大きく育てていく年となる。成長の大きなインパクトとなる2025年の国際博覧会の大阪開催誘致と統合型リゾート(IR)の立地推進に向けた取り組みを進めるとともに、健康医療関連産業の拡大など様々な分野との融合によりイノベーションを生み出していくことを掲げている。
- あわせて、健康寿命の延伸や次代の大阪を担う多様な人材の育成に取り組むとともに、子どもの貧困対策などセーフティネットの充実を進めていく。
- 「2.行財政改革」では、「組み換え」と「強みを束ねる」を改革の視点とし、自律的で創造性を発揮する行財政運営体制の確立を図るという方向性を示している。
財務部長
- 「(1)健全で規律ある財政運営の実現」について、29年度の府税収入は、9月末調定状況では、概ね7割の進捗であり、ほぼ当初予算のとおり推移している。ただし、社会保障関係経費が増加していることで28年度の経常収支比率が100を超えており、財政構造の硬直化が進んでいる。
- 30年度は560億円の収支不足。厳しい財政状況が続く中、「豊かな大阪」を実現していくため、大阪の成長を促し、府民の安全・安心を確保するための施策に財源の重点配分を行っていく。引き続き、規律ある財政運営に取り組んでいく。
政策企画部長
- 「(2)組織運営体制」については、9月に「大阪府庁版働き方改革第2弾」を示し、新たな取組を進めるとともに、30年度の組織体制と人員編成については、必要な組織体制の整備を行うことを明記している。
- 「3.政策創造」については、30年度に重点的に取組む施策の方向性を記載しており、これまでの取組みの進捗状況や課題、今後の方向性等について各部局と認識を共有してきたところ。特に、万博誘致活動とIRの取組を踏まえつつ、府がめざす方向を大きく4つに整理し、その実現に向けて30年度に重点化すべき取組分野を設定した。
- 各部局にはこれまで意見交換や調整等にご協力いただき感謝。今後、30年度当初予算(案)が固まる2月の戦略本部会議での基本方針の成案化に向け、予算編成過程の中で、知事重点事業を定めていくことになるので、引き続き協力をお願いする。
浜田副知事
- 重点化すべき分野で「府民の健康寿命の延伸」を挙げているが、社会保障費が増えてきており、単なる啓発的なものだけではなく、現実に社会保障費を減らしていけるような仕掛けを検討してもらいたい。
- 例えば、広島県呉市では、糖尿病が重症化して透析まで悪化する前の段階で、重点的に栄養指導を行うことで、新たに透析になる方がそれまでの半分以下になった。
- また、鳥取県のある町が公民館の活動に運動を取り入れたところ、要介護認定率が下がった。
- 市町村や民間の新しい創意工夫をモデル的にやってみて、成果が検証できたら府内にひろめていくような新しいプロジェクトを健康医療部と福祉部に指示しているところ。社会保障費が抑えられるような大阪府発の新しい制度を構築できたらと思うので、検討をよろしく。
政策企画部長
- 「府民の健康寿命の延伸」は社会保障費抑制はもちろん、万博のレガシーとしてしっかり残していくことが必要。そのために「いのち輝く未来社会のビジョン」として、これに関連する施策を強化していく方向でとりまとめているところ。各部局におかれては、こうした事業に重点的に取り組んでもらいたい。
福祉部長
- 社会保障費を下げることはなかなか難しいかもしれないが、府民の健康づくりを支援し医療費を適正にコントロールする新たな仕組みにより、社会保障費の伸び率を少しでも押さえることができないかと考えている。国民健康保険改革とあわせて健康医療部と共同で提案させていただきたい。
健康医療部長
- 健康寿命の延伸が医療費の適正化にもつながるよう都道府県でガバナンスするべきという国の方針に基づき、市町村とともに健康づくりに取り組んでいきたいので、予算要求において議論させていただきたい。
知事
- 昨日の戦略本部会議において府政運営の基本方針を決定。各部局長はこの方向性に向けて、しっかり組織をマネジメントしていくこと。
≪以上≫