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農空間リアル・インタビュー(高橋博美さん)
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農空間リアル・インタビュー 富田林自然農法根っ子の会 高橋 博美さん
富田林市嬉地区で取り組んでいる農空間づくりプランに参加されている「富田林自然農法根っ子の会」。
この会の創立者であり代表の高橋博美さんに会の活動内容や熱いお思いをお聞きしました。 平成27年8月6日
---根っこの会を始められたきっかけは?
子どもがアトピーだったので、ながく医者にかかっていました。お医者さんにいただいた薬を飲ませているうちは治まっていたのですが、やめるとすぐに再発して悩んでいました。
そんな時、無農薬の野菜を食べると免疫力がついて治るとの話を聞きいてとても興味を持つようになり勉強し始めました。
食べ物がいかに健康に影響するかの実例を多く知り、このことをもっと多くの人々にも知ってもらいたいと思うようになり、平成8年から、この活動を始めました。
---現在までの活動について教えてください。
私の子どもが通う小学校には同じようにアトピーで悩んでいる子どもがたくさんいると聞いていたので、この会の発足と同時に、まず子供たち対象にした農業体験農園を開きました。
平成24年からは、市役所からの誘いもあり近くの彼方小学校と一緒に総合学習の一環として学習農園にも取り組んでいます。
また、野菜などの収穫物は朝市やイオンの売り場においてもらって販売してきたこともありましたが、出荷だけでは自分たちの取り組みの趣旨をうまく伝えられないということがわかり、いまでは、月一回自宅近くの駐車場を借りて自分たちの取り組んでいることを直接伝えながら野菜の販売をしています。
---農空間づくりプランの活動を通じて、この地域の農業や農空間のこれからについてのお考えをお聞かせください。
この地域はまだ遊休農地は比較的すくないですが、高齢化の速度は速く、また、後継者となるひとも少ないです。
最近、農地中間管理事業に取り組んでみようかと考えてらっしゃる農家さんが出てきていると聞いています。うまく話が進めばと願っています。
しかし、なにより、私たち消費者が、自分たちの命を支えている食べ物にもっと関心を持ちその食べ物をつくる農業にもっと関心を持てば、農家の意識も自ずと変わり農業に新しい未来が訪れると思っています。
---目標「マイゴール」を教えてください。
まず自分たちの取り組みを伝えていける常設の場をこの地域に作りたいと思っています。これは近いうちに絶対に実現させるつもりです。
そして、その場を拠点に、食べ物を通して農業に関心のある人を増やしていきたいし、同じ取り組みをする人を増やしていきたいです。
最終的には、なによりも、安全安心な作物を食べて、たくさんの人々が元気になってほしいと願っています。
ありがとうございました。
視界いっぱい広がる青々とした田んぼは夏の暑さを忘れさせる清涼感がありました。