平成23年度「教育コミュニティづくり地区別研修会(豊能地区)」
1. 日時
平成23年10月22日(土曜日) 午前10時 から12時 (受付 午前9時30分から)
2. 会場
豊中市福祉会館 集会室
3. 対象
教育コミュニティづくり推進事業(学校支援地域本部・おおさか元気広場・家庭教育支援)に関わるボランティア・コーディネーター、関係者
学校関係者、「すこやかネット」関係者、地域コーディネーター、子ども家庭サポーター
「放課後児童健全育成会事業」関係者
教育コミュニティづくりに関心のある方 等
4. 研修内容
- 実践報告(地区から)
- 報告1 テーマ 「庄内地域子ども教室の取組みについて 子ども英語教室」
豊中市庄内子ども教室 北野 洋治 代表
- 報告2 テーマ 「池田中学校区MTP(マイタウン・プロジェクト) 地域との連携による学校運営の充実 ちょっと学校に力を貸してください」
池田市教育委員会事務局教育政策課 西山 充宏 主幹
- 報告3 テーマ 「箕面市における家庭教育支援の取組みについて」
箕面市教育員会事務局教育推進部人権教育課 下野 祐子 課長補佐
- 報告4 テーマ 「地域は縁の下の力持ち 子どもの学校生活にメリハリを」
能勢町立岐尼小学校 暮部 光明 PTA会長
- 報告5 テーマ 「吉川中学校区の学校支援地域本部の取組みについて」
豊能町立吉川中学校区 米田 暁美 学校支援コーディネーター
- ワークショップ 「ワールドカフェによるワークショップ」
ファシリテーター 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ESDコース
高尾 千秋 コーディネーター
5. 研修の様子
豊中市庄内子ども教室の報告
池田市立池田中学校区MTPの報告
箕面市における家庭教育支援の取組みの報告
能勢町立岐尼小学校区学校支援地域本部の報告
豊能町立吉川中学校区学校支援地域本部の報告
鳥越アドバイザリースタッフによるコメント
高尾ファシリテーターによるワークショップ
ワークショップに参加するみなさん
ワークショップに参加するみなさん
カフェオーナーによる意見交換の結果発表
吉川中学校区の学校支援地域本部の活動掲示物
吉川中学校区の学校支援地域本部の活動掲示物
- 参加者アンケートより
- 短い時間の取組み発表でしたが、様々な学校の様子がわかって大変参考になりました。ワールドカフェでも同じような悩みがあるのがわかって共感できることやアイデアがあってよかった。
- 同じことを学んで持ち帰ろうとする同志が顔を合わせることで、気持ちを新たにすることができた。
- どの地域も抱える問題は同じであることを知り、教師をめざす者として、教師になってから今回集まった方々とのコミュニケーションを大切にしたい。
- 各地区のそれぞれの取組みから、その地域の特色がよく出ていると思った。地域の方の力がとても大きいと感じた。
- 各市町の実践報告はやはり参考になる。今後も様々な取組みを見聞きできればと思う。ワールドカフェは様々な所属の方々と話ができるので非常に楽しく、有効であると思う。
- 5つの地域の取組みを聞け、参考になった。ワールドカフェは、普段話ができていない地域の方の意見を伺えてよかった。
- 現在の取組みを少しパワーアップするために
- ボランティアを増やす(大学生に来て!保護者に来て!地域の人に来て!先生も来て!)子どもの活動の場(フェスティバル、学習の場、クラブ的な場)協力し合えるために(保護者どうしもつながって、募集の工夫…口コミ・チラシ、知ってもらう(しゃべって声掛け、市の広報で)
- あいさつ・声かけ、キーパーソン、ボランティアの居場所づくり
- 地域人材をもっと!マンネリ化を防ぐ!オープンな学校に!
- ボランティアの高齢化・固定化を打開するために(PTA・OBをうまく取り込む、趣味・やりたいことでつなぐ、無理せず少しずつ(自然に今あるものを使う))
- 鳥越アドバイザリースタッフによるコメント等
- 報告のポイント・アドバイス NEW
豊中市庄内地域子ども教室;他地区より「庄内の子は英語のレベルが高い」と評価を受けるほど、成果をあげている取組みである。この取組みのポイントは、単に英語力の向上というだけでなく、いかに子どもたちの興味を持続させるかを考えながらおこなわれていることだろう。当日の資料の写真からも子どもたちが楽しそうに取り組んでいることがうかがわれた。そしてもうひとつ特筆すべきことは、この取組みを支えるボランティアの方々についてである。日頃より研修などに赴き、ご自分の活動に活かされていることが報告内容より伝わってきた。こうしたボランティアの方々あっての取組みだと言えるだろう。
池田市教育委員会;4年前から取り組み始め、いまや全国的にも知られている(MTP=マイ・タウン・プロジェクト)についての報告がおこなわれた。この取組みのひとつのポイントは、「学力とは、人間関係を大切にし人とつながる力」という学力観のもとおこなわれていることである。この学力観に基づき、学校の中に積極的に地域の人を呼び入れ、子どもたちが地域の人とつながる機会を多く提供している。そして、こうした地域の人の呼び入れ方は、この取組みの肝となっているのではないか。「○○ができる人来てください」ではなく、「○○をするので来てください」という言い方である。これにより、何か特別な能力を持った人だけでなく、何か役に立ちたいという思いのある人は誰でも来やすくなっている。このようにして集まる多様な大人たちとの関わりは、子どもたちにとって多くの学びの機会を提供しているのではないか。
箕面市教育委員会;従来学校と家庭のあいだで解決がはかられてきた不登校などの子どもの問題状況に対して、第三者的立場である地域の方が対応されているという取組みが報告された。学校・家庭・地域のよい教育関係構築のモデルと呼べる取組みだと言える。
能勢町立岐尼小学校・豊能町立吉川中学校;吉川中学校のふれあいのつどいに象徴されるように、多様な人との「ふれあい」が大切にされている地域である。岐尼小学校では、地域の伝統に関わる取組みをおこない、子どもたちにさまざまな地域の伝統に関わる体験の機会を提供している。特筆すべきは、多くの大人が関わることにより、多種多様な活動がおこなわれていることである。また、吉川中学校のふれあいのつどいの様子も紹介されたが、バリアフリーの徹底や高齢者の出店へ子どもたちが手伝いに行くようにすることで、「ふれあい」を生む仕掛けを用意していることは他地区の参考になる点である。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください