平成23年度「教育コミュニティづくり地区別研修会(中河内・大阪市地区)」
1. 日時
平成23年9月8日(木曜日) 午後7時 から 9時15分 (受付 午後6時30分から)
2. 会場
八尾市文化会館(プリズムホール) 会議室1
3. 対象
教育コミュニティづくり推進事業(学校支援地域本部・おおさか元気広場・家庭教育支援)に関わるボランティア・コーディネーター、関係者
学校関係者、「すこやかネット」関係者、地域コーディネーター、子ども家庭サポーター
「放課後児童健全育成会事業」関係者、元気アップ地域本部関係者[大阪市]
教育コミュニティづくりに関心のある方 等
4. 研修内容
- 実践報告(地区から)
- 報告1 テーマ 「こども科学教室の取組みについて」
東大阪市地域コーディネーター連絡協議会 牧野 吉昭 会長
- 報告2 テーマ 「柏原市の取組みについて」
柏原市教育委員会 生涯学習部 社会教育課 中西 弘 指導主事
- 報告3 テーマ 「平成22年度の活動を振り返って」
八尾市立亀井小学校区放課後子ども教室 田島 英次 事務責任者
- 報告4 テーマ 「大阪市の『学校元気アップ地域本部事業』とは」
大阪市教育委員会 指導部 教育活動支援担当 学校元気アップグループ 風間 浩 指導主事
- ワークショップ 「ワールドカフェによるワークショップ」
ファシリテーター 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ESDコース
高尾 千秋 コーディネーター
5. 研修の様子
東大阪市子ども科学教室の報告
柏原市の取組み報告
八尾市立亀井小学校区放課後子ども教室の報告
大阪市『元気アップ地域本部事業』の報告
中村有美アドバイザリースタッフによるコメント
高尾千秋コーディネーターによるワークショップ
ワークショップをする参加者
カフェオーナーによる意見交換の結果発表
参加者アンケートより
研修内容についての感想 一部
- 各市の発表にそれぞれ特色があり、参考になった。ワールドカフェは最初一体なんだろうと思ったが、話をしているうちに楽しくなった。最初のテーブルでの話でとても明るい気持ちになり、参加できてよかった。
- 情報の発信が必要と感じた。先生と地域と常に一体になればよいと思った。ワールドカフェを地域でも一度やってみたい。
- 初めて会った人と一つの課題でお互いを尊重しあうという「ワールドカフェ」はとても面白かったし、本音で語り合うことでパワーアップされるのだと思った。
- 他市の取組みや活動を知るいい機会だ。自分たちの活動に不安を感じたり自信をなくしたころにいつもこの研修会があるので、モチベーションを保つのに助かっている。
- パワーアップするためのヒントが得られてよかった。
- 発表時間が短かったため、もう少し詳細を聞きたかった。ワールドカフェの時間も足りなかった。せっかく集まった機会を大事に、もう少し話し合いたかった。
現在の取組みをパワーアップするために大切なポイント
「人」のつながり、人材発掘、人材づくり、人々をどう巻き込むか、人間関係、人脈、情報交換、情報発信、広報、予算、資金、継続できる組織づくり、自身のスキルアップ、楽しさ、周りの理解
アドバイザリースタッフの中村有美さんによるコメント等
報告のポイント
- 東大阪市地域コーディネーター連絡協議会 こども科学教室の取組報告
大学生の力を活かす取組が行われている。各地のコーディネーターの持つ悩みごとの一つに、地域内あるいは近くに大学や高校がなく、連携先が限定されてしまうというものがある。しかし、この地域では、活動に携わる方の子どもが通っている大学との連携を進めた。できない理由は挙げるときりがないほどあるが、発想を柔軟にすることによって身近なネットワークの中から連携が広がる例である。
- 柏原市教育委員会の取組報告
地域にいる多様な才能を持っておられる方々を発掘し、その力を活動に活かしている様子が印象的だった。また、活動が継続できる仕組みを模索し、継続することを前提に、いかに各々に負担が偏らないようにするかを考えながら活動を行っていることが報告から推察された。この地域では当番制にし、誰か一人のリーダーによって成立する仕組みではなく、関係している方々みんなが核になって活動ができるようにしているように思われる。しかしながら、多くの地域で課題となっていることと同様に、柏原市でもスタッフの人材不足や経費の問題が挙げられていた。活動に携わっている方々の生き生きとした様子を地域に発信することでスタッフの人材不足回避ができないか模索してもらえたらと思う。
- 八尾市立亀井小学校区子ども教室の報告
スポーツに関する華々しい成果を挙げておられることが印象的だった。しかし、結果を出すためには、そこに至るまでのプロセスの内容の濃さは想像に難くない。報告で、プロセスについて聞くことができればなお良かった。
全体を通して
地域の取組の良さは、関わっている地域の人々、学校関係者が「楽しい」「良かった」「助かった」という充実感が味わえることだと思う。教育コミュニティづくりには、そこに関わる地域・学校の人々が、顔を合わせ、相互のニーズを感じつつ(も)、無理せず、できるだけ多くの人の笑顔が見えるところに向かって活動を進めることで、よりよいものになっていくのではないかと考える。今後もぜひ、短期的な成果にとらわれることなく、長期的な視点、関係者のニーズを感じ取りながら活動を進めていただきたいと思う。
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