平成23年度「教育コミュニティづくり地区別研修会(三島地区)」
1. 日時
平成23年12月4日(日曜日) 午後2時 から4時15分 (受付 午後1時30分から)
2. 会場
摂津市立コミュニティプラザ コンベンションホール
3. 対象
教育コミュニティづくり推進事業(学校支援地域本部・おおさか元気広場・家庭教育支援)に関わるボランティア・コーディネーター、関係者
学校関係者、「すこやかネット」関係者、地域コーディネーター、子ども家庭サポーター
「放課後児童健全育成会事業」関係者
教育コミュニティづくりに関心のある方 等
4. 研修内容
- 実践報告(地区から)
- 報告1 テーマ 「ペインティング大作戦」
吹田市立第六中学校区地域教育協議会 行事部 寺本 英樹さん 太田 喜久恵さん
- 報告2 テーマ 「花いっぱいの学校づくり」
高槻市立芝谷中学校区地域教育協議会 橋本 俊幸 地域コーディネーター
- 報告3 テーマ 「茨木市立水尾小学校区放課後子ども教室の取組み」
茨木市立水尾小学校区放課後子ども教室 三木 昭 実行委員長
- 報告4 テーマ 「共に学び共に遊ぶ コーチは地域住民」
摂津市立第三中学校区 三宅柳田α共室 榎谷 佳純 学校支援地域コーディネーター
- 報告5 テーマ 「放課後校庭開放プロジェクト」
島本町立第三小学校区放課後子ども教室推進部 太田 雅昭 会長
- ワークショップ 「ワールドカフェによるワークショップ」
ファシリテーター 京都光華女子大学エンロールメント・マネジメント推進センター
鳥越 ゆい子 助教
5. 研修の様子
摂津市教育委員会 馬場教育次長による挨拶
吹田市立第六中学校区地域教育協議会の報告
高槻市立柴谷中学校区地域教育協議会の報告
茨木市立水尾小学校区放課後子ども教室の報告
摂津市立第三中学校区三宅柳田α教室の報告
島本町立第三小学校区放課後子ども教室の報告
鳥越アドバイザリースタッフによるコメント
鳥越アドバイザリースタッフによるワークショップ
ワークショップに参加するみなさん
ワークショップに参加するみなさん
ワークショップに参加するみなさん
カフェオーナーによる意見交換の結果発表
- 参加者アンケートより
- 他の地域との交流、発表は、大変有意義であった。地域で報告していきたい。
- 4市1町の様子がよくわかった。この催しをまた開けたらいいのでは。(子ども家庭サポーター)
- 水尾小学校区放課後子ども教室の取組みの中で、公民館講座にたずさわった方を運営委員として受け入れられていることに関して、とても感動を受けた。
- 各市いろいろな取組みがあった。しかしいつも同じところでの悩みがあるようだ。しかし、人のせいにせず、自分が飛び込んで行動することだと私は思って、いろいろな仕事に参加したい。
- 休日にもかかわらず、地域の方が熱心に参加された上に、コンパクトに実践をまとめた発表があったり、ワールドカフェによるワークショップがあったり、「進化・深化」している研修だと感じる。
- 今回のワールドカフェで、2回目の移動でメンバーが元に戻ることで、他のテーブルの話も聞くことができ、すでに顔見知りになっているという点で、話が広がったように思う。ワールドカフェの良いところが見えた。
- 現在の取組みを少しパワーアップするために
- ボランティアを増やす(大学生に来て!保護者に来て!地域の人に来て!先生も来て!)子どもの活動の場(フェスティバル、学習の場、クラブ的な場)協力し合えるために(保護者どうしもつながって、募集の工夫…口コミ・チラシ、知ってもらう(しゃべって声掛け、市の広報で)
- あいさつ・声かけ、キーパーソン、ボランティアの居場所づくり
- 地域人材をもっと!マンネリ化を防ぐ!オープンな学校に!
- ボランティアの高齢化・固定化を打開するために(PTA・OBをうまく取り込む、趣味・やりたいことでつなぐ、無理せず少しずつ(自然に今あるものを使う))
- 鳥越アドバイザリースタッフによるコメント等
- 報告のポイントアドバイス NEW
吹田市立第六中学校区;「ペインティング大作戦」という、校内のペンキ塗りの取組みについてご報告いただいた。この取組みは、実はフェスタの代わりにおこなわれたものである。フェスタというと「お祭り」を開催するイメージを抱きがちだが、今回の報告ではそのイメージが見事に覆された。フェスタとは、子どもを喜ばせ遊ばせる以外に、このペインティング大作戦のような方法もあり得るのである。この取組みでは、もちろん、フェスタの目的である地域の大人どうし・地域の大人と子ども・地域と学校が協働するというコンセプトはしっかり守られている。加えて、ペンキ塗りという非日常的な取組みはきっと子どもたちに楽しさを与えるものであったようである。このような楽しくありながらも、「遊び」というよりは「労働」に近い取組みを他地域でもどんどん展開されることを期待している。現在の大学生を見ていると、ややすべてに受け身感(大人にやってもらって当たり前)がある。子どもたちに、自ら住環境を整備する大変さや、また自分でもできるんだという自信、そして自分の住む周辺環境への愛着をもたせるような取組みが増えれば、能動的に周囲に働きかける子どもたちが増えていくのではないかと考えている。
高槻市立芝谷中学校区;「花ボランティア」による花作りの取組みについてのご報告をいただいた。この取組みのすばらしいところは「あらゆる資源をムダなく使う!!」ことが徹底されていることである。芝谷中学校区では、○○がもったいないからこれを有効活用する取組みをしようという発想の連続の先に、今回ご報告の花作りが出てきたそうである。今地域にある資源で使われていないものや捨ててしまっているものを見つけ出し、有効活用の方法を探り、新しい活動を生み出していくという考え方は、教育コミュニティづくりの真髄であり、他地域の参考になる点である。いまいちど周りを見回して、現在の活動の中から漏れているモノや人の「有効活用」方法を見出していただければ、ますます教育コミュニティづくりの活動の幅が広がるのではないだろうか。
茨木市立水尾小学校区;水尾校区の活動で何より特筆すべきことは、「いろんなことをいろんな人が体験させてやろう」という地域の方々の姿勢である。すなわち、特定の人でなく多くの人が活動を支えている。加えて、子どもたちが活動の成果を発表する場が複数用意されていることが報告された。子どもたちにとって、自分のがんばりを評価してもらえる場があることは励みになるものと考えられる。多くの人が子どもに関わり、多くの人が子どもを見守るという最も重要なことをしっかり実践できていることは他地区でもぜひ参考にしてほしい点である。
摂津市立第三中学校区;この校区の活動の力強さは、継続という積み重ねによるところが大きい。継続の中での発展と、継続が築き上げた学校と地域の信頼関係は、一朝一夕にできるものではない。そしてもうひとつ継続する中で獲得しているものがある。この校区における「共室」の取組みは4年生以上の子どもたちの参加である。それは、かっこいい先輩のモデル提示及び子どもたちが目標を見つけるきっかけづくりを提供することに成功している。継続するということの大切さと力強さを改めて認識させてくれたように思う。
島本町立第三小学校区;どんどん進化しようとしていることが、この校区の取組みの最も評価したいポイントである。もちろんただ新しいチャレンジをしているだけではない。課題の認識をしながら活動をすすめているのである。いずれの校区のすこやかネットも安定して活動できるようになりはじめている今だからこそ、改めて強調したいポイントである。
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