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長池オアシス
長池オアシス(熊取町)
熊取町にある長池オアシスは長池と下池で構成されており、隣接する公園や貸し農園を含めた長池オアシス全体の面積は約3.82haです。長池と下池の満水面積はそれぞれ0.7ha、1.1haで、上流の池から引いた水を貯めた2つの池の水量は計63,000立方メートルほどあり、農業用水として利用されています。池の周囲を散歩できるウォーキングコース、ネイチャートレイルがあるほか、夏には約60品種のハスを観賞することができます。アオサギ、カイツブリ、カワセミなどの水鳥も訪れます。
長池オアシス整備以前は、約700年前の室町時代に築造された長池、下池、弥沢池の3池が並んでおり、長年にわたって周辺田畑に水を供給してきました。しかし平成初期には池が老朽化していただけでなく、樹木が鬱蒼としゴミが投棄されるような池になっていました。そこで1994年より住民参加のワークショップ活動が始まり、2000年には長池オアシスとして整備され、現在まで周辺住民らによる活発な管理が続いています。
市民が管理する地域の憩いの場
「みんなのオアシス」を目標に、水利組合、周辺住民と池周辺の6つの自治会役員で構成された「長池オアシス管理会」とボランティアのサブ組織「オアシスメイツ」、地域の子供たちが、掃除や草引き、花壇の手入れなどの維持管理活動やイベントを行っています。長池オアシス管理会(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
春には花壇にたくさんの花が咲き、ハスが見頃を迎える夏にはハスまつりが、秋にはウォークラリーや楽器演奏等が披露されるふれあいまつりが行われるなど、一年を通して様々な景観やイベントを楽しむことができます。
長池妃蓮(ながいけひれん)
長池生まれのハスの品種「長池妃蓮」は、舞妃蓮と漁山紅蓮が交配してできたものと考えられています。
長池の南側「水生植物ゾーン」中央に多く生育しており、7月には美しい長池妃蓮の花をボードウォークから間近に見ることができます。
オアシス農園
長池オアシスを整備する際に、長池と下池に隣接した弥沢池を埋め立て、121区画の貸し農園が運営されています。
長池のほとりで、農業を通じたレクリエーションを楽しむことができます。
ハスまつり
7月に開催されるハスまつりでは、長池に生育するハスと、鉢に植えられた数十もの品種のハスの美しい花を観賞できます。
長池のハスの実を使用したぜんざいやハス茶、特製のハスの和菓子などが振る舞われ、目でも舌でもハスを堪能できる夏の恒例行事です。
ため池ふれあいまつり
11月には地域住民の交流の場として、また身近な環境の大切にする心を広げるために、ため池ふれあいまつりが開かれます。
長池に関するクイズラリー、花苗や野菜の販売、吹奏楽演奏や落語などが行われ、幅広い世代が楽しめるイベントです。
2010年 ため池百選に選定されました
日本全国にある約21万ヶ所のため池の中から、ため池の歴史や役割、保全の必要性を広く理解してもらうために、優れたため池を100地区定めており、大阪府では久米田池(岸和田市)と狭山池(大阪狭山市)、そして長池オアシス(熊取町)の3地区が選ばれています。
2009年 大阪ミュージアム みどり・自然部門 ベストセレクションに選定されました
大阪府には魅力的な地域資源が数多く存在し、それらを「大阪ミュージアム」の登録物に見立て府内外に発信しています。その中でも代表的な登録物61件を「ベストセレクション」として選定し、長池オアシスは「みどり・自然」部門のベストセレクションの一つとして選ばれました。