ここから本文です。
府民参加による農空間の保全と活用
遊休農地対策、農空間保全・活用のための地域ぐるみの取り組み
農空間づくり協議会による取り組み(農空間づくりプラン)
実施地区:堺市・太平寺地区(H22より)阪南市・箱作西地区(H21より)
- 遊休農地・担い手対策
- 営農環境整備
- 地域特産物づくり
- 地域との交流など
幼稚園児によるサツマイモの収穫等の交流事業を実施(堺市太平寺地区)
農業者と地域住民も参加した農道づくり(道普請)(阪南市箱作西地区)
農業者・地域住民で構成される組織による保全活動(農空間多面的機能支払事業)
平成28年度実施地区:堺市4地区、和泉市7地区、岸和田市1地区、貝塚市5地区、阪南市1地区、泉佐野市4地区、泉南市2地区
小学生によるコスモスの摘み取り(貝塚市木積地区)
堺市 長峰地区 |
小学校と連携し彼岸花の植付けやコスモスの花摘み等の農作業体験。 |
---|---|
堺市 鉢ヶ峯地区 |
市内農業ファンクラブ、210名の農作業応援団、ホビー農園等の農業活動組織を核に、菜種やレンゲ、コスモス、彼岸花等の景観作物の利用管理。 |
岸和田市 神於山地区 |
桜や菜の花の景観作物の利用管理や農家と自治会が連携した不法投棄パトロールの実施。 |
貝塚市 木積地区 |
地元小学校と連携してコスモスの景観作物の栽培・管理を行うと共に環境学習を行う。 景観保全のための不法防止対策も実施。 |
主な地区での活動内容
ため池「オアシス」保全活動
大阪府では、ため池を“水と緑に包まれたオアシス”と位置付け、農業用水の安定供給だけでなく、ため池が持つ多面的機能の発揮や活用を積極的に推進しています。その一環として、ため池を保全活用する主体としての住民組織「ため池環境コミュニティ」の育成や、活動への支援を行っています。
地域の取り組み事例1 -久米田池(岸和田市)-
府営オアシス整備事業により生まれ変わった久米田池オアシスの積極的活用を図るため、平成14年、水利関係団体、寺院関係、学校関係、ボランティア団体等、計89団体により構成される「久米田池をまもる会」が設立されました。府内最大の満水面積(45.4ha)を誇る久米田池の歴史、景観を保全するため、年間を通じた清掃活動や、池の特徴を活かした取り組みを実施しています。
久米田池の景観(岸和田市)
久米田池の水を使った打ち水イベント
地域の取り組み事例2 -長池オアシス(熊取町)-
地域住民を中心に構成されたコミュニティである「長池オアシス管理会」では、ため池周辺の清掃や保全管理を実施しています。蓮の植栽やザリガニの駆除、小学校の環境学習の支援や集客イベントの開催など、様々な取り組みを主体的に行っており、府内でもモデル的な事例として注目されています。
長池の景観(熊取町)
長池でのイベントの様子(熊取町)
※久米田池と長池オアシスは、平成22年3月に農林水産省が実施した「ため池百選」に選定されました。また、平成27年には、久米田池が国際かんがい排水委員会により「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
(参考:「農林水産省」HP)ため池百選:ため池(外部サイトへリンク)
世界かんがい施設遺産:世界かんがい施設遺産(外部サイトへリンク)