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更新日:2024年6月5日

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南河内産シャインマスカットの生産振興に向けた取組

当所では、JA大阪南、全農大阪と連携し、南河内産シャインマスカットの共同出荷(系統販売)と生産者の技術向上に平成29年から取り組んでいます。
今年度は出荷者を対象として巡回を行うとともに、太子町にモデル園を設置しました。シャインマスカットの高品質化には、1回目ジベレリン処理までの花穂(房)数制限、2回目ジベレリン処理までの房の大きさと房数制限、粒数を制限する摘粒を徹底する必要があります。巡回時には、生産者ごとに改善点を伝え、高品質化につながるよう指導を行いました。さらに6月28日にはモデル園での現地検討会を開催しました。
シャインマスカットは樹勢が強いため、当所ではモデル園において新梢伸長を抑制する効果のあるフラスター液剤を散布し、新梢管理の省力化と果実の品質に与える影響について調査しました。その結果、フラスター液剤の処理によって、長大な副梢がなくなり、副梢取りにかかる時間が約1/3に短縮された、房の肩幅が短く房形が良くなるといった効果が確認され、フラスター液剤はシャインマスカットの栽培労力の削減と高品質化に有効であることが分かりました。
これらの取組みにより、7月29日から8月末まで行われた出荷では、出荷量が3,256kg、平均単価1,484円/kgという結果となり、出荷量、平均単価ともに昨年を上回りました。
来年度はより多くの高品質なシャインマスカットの出荷を目指し、令和2年2月にJA大阪南主催のシャインマスカットの講習会において、栽培上のポイント等について講習を行いました。
今後も栽培技術の向上や出荷量の増加に向けてJA大阪南、全農大阪と連携し、取り組んでいきます。

フラスター液剤処理区 フラスター液剤無処理区

▲フラスター液剤処理区(左)、無処理区(右)

6月28日現地検討会風景

6月28日現地検討会

2月25日シャインマスカット栽培講習会

2月25日シャインマスカット栽培講習会

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