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更新日:2020年11月10日

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―農業リスクマネジメント講習会を開催―GAPに取り組む農場が増加!

10月30日(金曜日)、11月2日(月曜日)の2日間にわたり、標記講習会(主催:南河内地区果樹振興会連絡協議会、大阪府担い手育成総合支援協議会、大阪府)を開催し、農家とその従業員延べ22人(1日目:17人、2日目:19人)が参加しました。
1日目の講師を務めた藤井淳生(あつお)氏は千葉県で野菜の大規模経営を行う農業法人の代表で、GAP審査員として、昨年度、南河内管内の4農場を審査した経験を持っています。
藤井氏は生産物、機械・設備等、農業は自己資本を外部に全てさらしているため、常にリスクに直面しているとし、昨年、千葉県に連続して襲来した3つの台風による甚大な被害や、盗難、異物混入による損害、農業機械事故など、自らの経験を交えながら様々なリスクに対する取組の必要性を説き、GAPが事故の未然防止に有効であることをわかりやすく解説しました。
2日目はナカスジファーム(富田林市西板持、JGAP認証農場)で、実際の取組を見学しました。同ファームの代表である中筋秀樹氏は、GAPに取り組んだ動機として、自らが目指していた秩序立った農場運営を実現する教科書と理解したことと説明しました。
集出荷施設、農機具倉庫、農薬保管庫などのGAPの実施状況を見学した後、中筋氏から受講者に対して「いきなりGAP認証を目指すのではなく、自身の身の丈にあった内容から取り組み、継続した改善が大切である」と伝えました。
また、JGAP認証後は従業員のリスクへの意識や自発性が向上したほか、取引業者から優先的に扱ってもらえるようになったといった販売面のメリットについても紹介し、受講生の関心を集めました。
続いて、当課から「GAP実践マニュアル」をもとに、GAPの取り組み方や経営改善効果について解説しました。受講者からはGAPの必要性がよくわかったという感想が多数聞かれ、「中筋さんのような栽培工程表を整備したい」「倉庫を整理整頓し、従業員が働きやすい環境にしたい」「農薬、肥料の在庫管理をしっかりしたい」といった前向きな意見が聞かれました。アンケートでは7人からGAPに取り組む意向が確認されたため、当課では引き続き、その農場の取組を支援していきます。

講習会の様子
講習会風景(1日目)

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