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更新日:2024年5月31日

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蚊の発生防止について

蚊について

毎年暑い時期になると蚊が発生し、刺されてかゆくなるなどの不快感を与えます。
このかゆみは、吸血の際に蚊の唾液が注入されることによりますが、ウイルスや原虫などの病原体を保有する蚊に刺されることによって、デング熱ジカウイルス感染症日本脳炎ウエストナイル熱チクングニア熱、原虫疾患であるマラリアなどに感染します。
蚊が媒介する感染症を未然に防ぐために、家の周りのつまった側溝や空き缶、ペットボトルなどの不要な水たまりを作らないように清掃を心がけましょう。

主な感染症を媒介する蚊について

感染症を媒介する蚊には、それぞれ特徴があります。

ヒトスジシマカ(ヤブカ属)

ヒトスジシマカヒトスジシマカ幼虫

デング熱、ジカウイルス感染症、ウエストナイル熱、チクングニア熱などの感染症を媒介します。

特徴
  • 胸背の中央に明瞭な銀白色1本の縦筋があります。
  • 昼間吸血性で、主に早朝と夕方に活動的になります。
  • 寒さに弱く、日本のほとんどの地域(秋田県及び岩手県以南)の都市部によく見られます。
  • 草むらや日の当たらない木陰などで待ち伏せして吸血します。
  • 活動範囲は、50mから100m程度です。
  • 植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水、古タイヤに溜まった水などちょっとした身近な水たまりでも発生します。

アカイエカ(イエカ属)

アカイエカアカイエカ幼虫

ウエストナイル熱などの感染症を媒介します。

特徴
  • 夜間吸血性で、日没前の薄暮時期から活動を始めます。
  • 光にも誘引されるため、防虫網を設置しなければ家屋内によく侵入します。
  • ヒトスジシマカより広範囲に活動します。
  • 水はけの悪いドブや下水溝などの汚水でよく発生します。

コガタアカイエカ(イエカ属)

コガタアカイエカコガタアカイエカ幼虫

日本脳炎を媒介します。

特徴
  • イエカ属の中では小型(体長は4.5mm程度)で、アカイエカに比べて褐色が暗めです。
  • 吻(ふん)と呼ばれる口器の中央に入る白帯があり、脚の各節も白色となっています。
  • 夜間吸血性で、日没前の薄暮時期から活動を始めます。
  • ブタやウシ、ヒトを好んで吸血します。
  • ヒトスジシマカより広範囲に活動します。
  • 水田や湿地帯、湖沼などから発生します。

シナハマダラカ(ハマダラカ属)

シナハマダラカシナハマダラカ幼虫

マラリアを媒介します。

特徴
  • 成虫は体長5.5ミリ程度で、茶褐色、羽に白黒の斑紋があります。
  • 日本全国に広く分布し、ブタやウシなどの大型動物を好みますが、ヒトからも吸血します。
  • お尻を上げた姿勢で止まります。
  • イエカ属の蚊と同じく、夜間吸血性です。
  • 幼虫は湿原や沼、水田などの水草の多い、自然の豊かなところで発生します。

藤井寺保健所での生息状況について

ウイルス等を保有する蚊は現時点で見つかっておりませんが、大阪府が実施した蚊のサーベイランス(捕集調査)では、藤井寺保健所において、アカイエカヒトスジシマカ、コガタアカイエカの生息が確認されています。
詳しくは蚊媒介感染症に係る媒介蚊のサーベイランスについてをご覧ください。

日常における蚊対策について

蚊が感染症を媒介することから、「蚊を発生させない対策」、「蚊に刺されない対策」が重要です。

蚊を発生させない対策

幼虫(ボウフラ)について

ヒトスジシマカ(よく見られるヤブカの一種)のボウフラは、わずかな水たまりも発生源となります。バケツ等を片付ける、古タイヤや植木鉢の受け皿の水を流すなど、発生源となる不要な水たまりをなくしましょう。

成虫について

成虫は草むらや茂みの中など湿った風通しの悪いところに生息しています。
雑草を刈るなどして、日光が当たるようにし、風通しをよくしましょう。

蚊に刺されない対策

蚊は色の濃いものに近づく傾向がありますので、できるだけ白などの薄い色の服を着用しましょう。
肌を露出しない長袖・長ズボンを着用しましょう。
虫よけスプレー、蚊取り線香をたくなど、蚊に刺されないよう心がけましょう。

関連ページ

蚊媒介感染症(厚生労働省ホームページ)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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