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市販薬の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)について
1 市販薬の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)とは?
市販薬の過剰摂取とは、薬局やドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止めなどの市販薬を大量・頻回に服用することです。
「オーバードーズ」「OD」とも言われます。
市販薬の中には、用法・用量を守らず服用を繰り返すうちに、それまでの量では効かなくなり、オーバードーズがさらに進むおそれがあります。
過剰摂取を続け、薬に依存してしまうと、自分の意思ではやめられなくなることがあります。
過剰摂取により亡くなってしまう事例が発生するなど、近年、このオーバードーズが深刻化し社会問題となっています。
厚生労働省HP:一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
2 オーバードーズの背景
10代・20代の若い世代を中心にオーバードーズが増加しており、高校生では女性が多く、社会的孤立などの特徴があるとされています。
背景には、家庭や学校等で感じている「つらい気持ち」があり、それを和らげるために市販薬に頼ってしまうことが考えられます。
いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立など、オーバードーズの裏には深刻な問題が潜んでいる場合もあります。
市販薬の過剰摂取を行うことで、沈んだ気持ちを和らげようとしますが、これらは一時的なものです。その後は逆に不快な気分になることから、再び気を紛らわせようとして、オーバードーズを繰り返してしまいます。
3 一人で抱え込まずご相談ください。
医薬品は用法・用量を守り、正しく使いましょう。オーバードーズがやめられない方は、一人で抱え込まずご相談ください。
また、ご家族の方も、本人が何に悩んでいるのかを探り、一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことが必要ですが、自分たちだけで解決しようとしてうまくいかず、こじれてしまうこともあります。
医薬品の適正使用や悩みの相談について、以下のような窓口があります。
薬剤師や登録販売者
薬局やドラッグストアでは、薬剤師や登録販売者が、症状などを確認したり、薬の注意事項についての情報提供を行っています。
薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、また添付文書をよく読んで、医薬品を正しく使いましょう。
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方、薬に関する心配ごとなどの相談に、専任の相談員が答えています。(ただし、診断や治療などの医療に関する質問等においては回答できない場合があります。)
くすり相談窓口(PMDA)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
さまざまな悩みを抱えている方に
お困りごとや心配ごとに応じて、主に大阪府内の相談窓口を紹介しています。
4 大阪府の取組
令和5年度
医薬品の適正使用について、啓発スライドを作成しました。医薬品の適正使用について(PDF:316KB)
5 参考:薬物乱用防止について
薬物乱用防止について、下記のページでご案内しています。