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平成27年度第2回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】
議題1 大阪府ファシリティマネジメント基本方針(案)について
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資料1 「大阪府ファシリティマネジメント基本方針」(案)概要について | ||
資料2 「大阪府ファシリティマネジメント基本方針」(案)について |
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※ 資料に基づいて財務部より説明
【総務部長】
- 基本的部分の確認だけれども、二つの方針が示されている。一つは、長寿命化。とにかく長く使う。もうひとつは、総量の最適化で、イメージとしては有効利用を図って、できれば縮減。長寿命化というのは、ひとつの建物ごとに見た時に、それを長く使うことを基本にするもの。総量最適化、有効活用というのは、ひとつの建物ごとに見るのではなくて、横断的に見ていって全体として有効活用を図ろうということ。そこをうまくかみ合わせることで、長く使う話と、有効活用して、例えば縮減していくという話が調和すると思う。
- 個々の建物の維持修繕は、施設を管理する部局が主体的にやっていく。総量最適化というのは、どちらかというと部局ではなくて、財産活用課がマネジメントしていくことだと思う。うまく財産活用課の方でコーディネートしていくことを是非お願いしたい。それが出来なければ、ファシリティマネジメントにならないと思うので、その点はよろしくお願いしたい。
【財務部】
おっしゃられたように、一つ一つの施設を長く使えるようにするかどうかという議論。その契機になってくるのが、これから50年目を迎えるタイミングがひとつ。50年目が来た時に、70年以上使っていこうとすれば、一定の大規模改修を入れるということが、長寿命化を図っていく上でも必要になってくる。そのタイミングの時に、大規模改修をして長寿命化を図るのか、もっとほかの使い方があるのではないかとか、あるいは施設の転用とか、もし空いていれば、他の施設を持ってくるとか、そういうことを含めた検討が必要になってくる。点検を通じたデーターを一元的に集約することによって、総量の点検といったことも併せて行っていくということを推進体制の中で進めていきたいと思っている。
【総務部長】
50年目毎とか、25年、50年、70年とあるが、有効活用度評価指標を用いた有効活用方策の検討、これは毎年度というふうになっているので、毎年やっていくということでいいのか。
【財務部】
考えているのは、減損の指標などを使って、一定水準を下回っているような場合には、活用度というものをそれぞれ点検をして、そこにスペース上の無駄がないのかということを点検していく。これについては、毎年度チェックをしていきたいと考えている。
【小西副知事】
長寿命化で70年を目標とするんだけれども、施設の根本的な在り方については50年目に点検すると言っている。それで20年過ぎた70年目にも、建て替えるのかどうかという根本的な検討をしないといけない。50年目でだけ根本的な検討になっているのは、それだけだったら足りない。70年目は当然やるということ。25年、50年、これは大規模改修やるかどうかの判断になる。25年目でも、大規模改修をして維持する必要がないとなったら、この時点で廃止を決めるのもあるのか。その辺の節目節目の点検というのは、どうなるのか。
【財務部】
時間軸で考えて、今の時点で考えると、50年目を迎える施設が、これからどんどん出てくるというタイミングになっている。そういう意味で、50年目の時にきっちり点検するということを、今回の方針では一番重点を置いている。ただ、比較的最近に作った施設については、25年目を迎えてくるという施設がある。改修は25年と50年目となるので、そのタイミングでは一定の点検をやっていく。特に50年目の時には、長寿命化できるのかどうなのかを含めて点検が必要になるので、今回の方針は50年目に一番重点を置いている。当然70年目を超えた時には本当に寿命が来るのかどうかということになるので、そこでは建て替えをするのかどうなのかということを含めて、もう一度点検をやるということになる。
【小西副知事】
50年と70年の更新では総額的には、70年の更新がたくさんかかる。修繕の内容が変わってくる。長持ちさせようと思ったら、手厚く修繕していかないといけないということになるので、それを一方でやりながら、50年目に廃止というと、それまで引っ張ってきたことが無駄になるような気もするが、その辺りをどう調和させるのか。
【財務部】
50年目の段階で、大規模改修をやらないという選択がある場合は、ある意味長寿命化をしないという選択になる。
【小西副知事】
50年目のことではなくて、長寿命化を目指そうと思ったら、今から、まだ50年来ていないものも70年持つようなメンテナンスをしていかないといけない。50年だったらしなくてもいいメンテナンスも必要になるかもしれない。一方で、それにお金をかけておきながら、50年目の点検の時に廃止してしまうとなったら、50年間は手厚くやりすぎたとなるのではないかとなる。長寿命化の取り組みは年々やっていかないといけない。どれだけお金を入れるかは別だが、通常50年よりも途中経過は手をかけていく。そうしながらでも、年平均の負担は少なくすると、そこは分かるけれども、そうやりながら50年で廃止。70年に伸ばして、根本的な施設を廃止するかどうか、70年目に点検するんだったら分かるんだけど。50年で点検するのは、どうも分かりづらい。
【竹内副知事】
例えば道路でも、50年もつ橋を50年目が来て人間ドックのようにいきなり検査して、いきなり100年もたすことはできない。50年のものを100年持たすための予防保全というのを、30年目、40年目からずっとやり続けなければダメ。そうすると、最初からこの橋は何年もたすということを決めておかないとダメ。今回3か年で点検するという時に、中期保全計画としてこの施設は何年もたす建物であると、決めておかないといけない。施設の有効活用とか、施設の劣化に合わせて、転用をするのか合築をするのか、それを最初の時に決めておいて、その方針は維持し続ける。転用をして施設を持ってくるということを決めた施設を70年もたすというのは、最初に決めておかないと。行き当たりばったりで、とりあえず70年もたすという話にはならない。
【総務部長】
色々数字があってややこしいが、70年以上を目標にしていながら、一方で50年目に建て替えするかどうか大規模改修するかどうか検討するとある。最初に70年使うから25年、50年に大規模改修する計画を持ちながら、50年目になった途端に、もう一度あり方検討することが書いてあるから混乱する。さらに言うと、毎年度有効活用を検討するという言葉も出てくる。書き表し方の問題なので整理が必要ではないか。
【財務部】
基本的には、継続して使用している施設については、70年間使うという前提に立って維持管理を進めていこうということになる。50年目の点検の時には、それをもう一度、施設の改修をやるタイミングで利用状況を検証するということにする。ただ、施設の利用状況によって空きスペースが出るとか、利用状況の変化が環境の変化等によって出てくる場合がある。主目的としての施設は長く使うとして、空いたスペースが出てくることが、時点時点で出てくる。そこは有効活用ということで転用を図っていくということも必要となってくるとご理解いただきたい。
【小西副知事】
利用状況によって、今後もこの施設を維持するかどうかを検討するというのは、50年目ではなくて毎年度の検討の中で議論されるべきことだと思う。たぶんこの築50年と言うのは、先ほどの説明であったように、今後50年を迎える施設はたくさんあるので、この直近に50年を迎えた施設についてまずやろうということ。この時間軸を置いたときに50年目で検討するのは直近に迎えるものだけであって、それ以外の施設であって毎年度の有効度活用で引っかからないものは、70年目指して保全していくと決めたら、それは50年目で根本の検討をするということにはならないと思う。それは70年前提でやって、ただ、利用状況に応じて全く必要ないのであれば、70年目標でメンテナンスしてきたけど、その時点で廃止することもありうるということではないかと思うので、そこを整理した方がいい。
【財務部長】
分かりました。当面3年間、一定規模以上の施設の計画を作るときに、竹内副知事がおっしゃったようにこれをもたせるという方針なのか、もうもちそうもないのかということをまず見極める。今後10年間で50年を迎えるものは4割出てくる。これは25年目にちゃんとメンテナンスをしているかというとしていない可能性が大きいので、それは50年目でたぶん見ていかなければならない。最近の新しいものは25年目、50年目で標準どおりいく。そのあたりをもう少し分かるようにする。
【小西副知事】
たぶん、施設によって点検の仕方が変わってくると思うので、そこを整理すること。書いてあることはそれでいいと思うが、直近3年でやること、直近10年でやること、それ以降やることによって適用されるのは変わってくるということ。
【政策企画部長】
本文に「築後50年目の施設について」と書いてある。一般論として書いてあるように見えるので、そこも含めて調整してほしい。
【知事】
- まず、基本姿勢として府民の皆さんに理解してもらうように。府民のみなさんの財産を、とにかく賢く、長く、うまく使っていくという、大切に長期使うという視点は忘れないようにしてもらいたい。改修はだいたい20年スパンくらい。どこの民間の建物も、例えば、いくら高いお金かけても50年スパンというのは今でもあまりないのではないか。長くても、例えば防水にしても設備にしても20年、30年スパンまでしかなかなか計画立てられないという現実もあると思う。そのへんは専門家の意見も聞いてもらいたい。そして20年たてば、10年ひと昔なんで、例えば学校も、施設もあるけど、今から20年、30年先になってきたら、これだけネット社会になってきて、本当に学校という施設がいるのかどうか、それはそうなったときに社会の現状、様々なソフト開発もなされているだろうから、そのときにしっかり見直していくというところも考えていかなければならない。
- 今、色々副知事からの指摘もあったので、念頭において考えてほしい。
【政策企画部長】
知事からも指摘があったが、基本的には長期に賢く使う。70年というのがあるので、それを基本にして、25年、50年の点検の仕方、個々の施設のそれぞれの扱い方は整理していただくこととして、「大阪府ファシリティマネジメント基本方針」(案)を決定する。今後、パブリックコメント、議会でのご意見を経て成案化すると聞いているのでよろしくお願いする。