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平成26年度ボランティアミーティング(北河内地区)
平成26年度ボランティア・ミーティング(北河内地区)を実施しました。
ポイント
- 「寝屋川市家庭教育サポートチーム派遣事業」における家庭教育サポーターの活動報告では、寝屋川市内の12小学校での「登校支援」「児童観察・校内連携」「相談活動」「ケース会議」それぞれの活動についての紹介がありました。
交野市立第二中学校区ボランティア団体「倉治小学校本読み ボランティア」による中学校区での絵本の読み語りの活動報告では、「本読み活動」の理念と意義、主な活動内容、中学生からの感想についての紹介がありました。加えて、折り紙でのクリスマスツリーの制作、ミュージックベルでの「赤鼻のトナカイ」の演奏がありました。 - 後半のグループディスカッションでは、「今の子どもたちにとって必要な地域の支援とは?」のテーマについて、地域のボランティアの方はもちろん、学校関係者、教員をめざす学生等がそれぞれの立場で、今の子どもたちの現状と課題を出し合いながら、学校に求められることや学校の活動を支える地域の教育力に期待することなど、様々な思いや工夫ある取組みを共有することができました。
1.日時・会場等
平成26年12月7日(日曜日)14時00分から16時00分 交野市保健福祉総合センター 40名参加
2.研修の様子
アイスブレイキング
参加者全員が、自己紹介を兼ねたビンゴゲームをしながら、自分の活動を紹介しあいました。普段の活動で身に着けている帽子やジャンパーなどのアイテムを持ち寄りながらの自己紹介は大いに盛り上がりました。
取組み紹介
テーマ 「寝屋川市家庭教育サポートチーム派遣事業 家庭教育サポーターの活動報告について」
報告者 寝屋川市家庭教育サポーター 真鍋 康子 樋口 尚子
報告内容
- 寝屋川市家庭教育サポーターは、市内の12小学校に1名ずつ配置され、週に2から3日午前中に活動しています。
- 主な活動内容は、「登校支援」「児童観察・校内連携」「相談活動」「ケース会議」。
- 「登校支援」では、各クラスの登校状況を確認し、欠席の児童で連絡がない場合などに、担任に代わって電話連絡したり、家庭訪問を行って状況把握に努め、学校と家庭のパイプ役をしています。
- 「児童観察」では、登校時や給食時などにおいて、服装や表情、態度等を観察したり、また、昼休み等に子どもと一緒に遊んだり話したりしながら、子どもの思いや家庭での様子についても把握しようとしています。
- 「相談活動」では、学校での個別面談、電話相談、また家庭訪問によって、保護者の不安や悩みを聞き取っている。気になる子どもや家庭については、「ケース会議」において抱える課題とその支援方法について学校全体で共有し、家庭教育支援サポーターとしての役割を確認しています。
- 寝屋川市では、サポートチーム研修会を実施し、発達障がいに関わる課題や事例研修などスキルアップを図っています。また、独自でチームミーティング(交流会)を行い、サポーター自身の不安や不満、困っていることについて話し合っています。
- 成果として、「不登校の理由や背景を知ることができる」「子どもや保護者の困り感を知ることができる」「学校と情報を共有し支援できる」などがある。また、保護者と学校をつなぐ活動により、両者に良好な信頼関係が築かれています。
- 家庭教育サポーターは、親が孤立しないよう、一人で子育て不安を抱えないよう、また子育てを責められることがないよう、学校と連携し保護者に寄り添いながら活動しています。親が元気になれば、子どもが笑顔になっていく。親の不安を少しでも取り除き元気になることをめざして、今後も家庭教育サポーターの活動を行っていきたいとおもいます。
テーマ 「中学校区での絵本の読み語り」
報告者 交野市倉治小学校本読みボランティア 代表 久本 和美
報告内容
- 絵本「おおくんときいろちゃん」の読み聞かせ
- 「本読み活動」の理念は、おとなになっても本を取ってくれるよう子どもと本をつなぐこと、また、子どもたちに「そのままのあなたが大好き」の愛をいっぱい贈ることにあります。また、「読み語り」をすることで、イメージしやすいこと、絵をよく見ながら聴けるといった効果があります。
- 主な活動内容には、朝(8時30分から8時45分)のメイン活動と自由参加の活動があります。自由参加の活動では、ふれあい広場(学校のお祭り)で「絵本のひろば」を開くことや、昼休みにSTORY☆HOUR(ストーリーアワー)として、「絵本のひろば」や「おはなしの会」を実施しています。
- 他の小学校のボランティアと協力して、好きな絵本を持ちよる「おとなの絵本のひろば」も開催しています。
- 中学生からは、「絵が楽しめておもしろい」「ストーリーアワーが楽しみ」「なつかしい話をきける」といった感想があります。
- 中学生への「読み語り」は、イメージの世界を楽しむことや、ななめの関係ならではの素直なアウトプットが期待でき、言葉を受けとめるコップをいっぱいにする活動にもつながります。
- 折り紙を使ってのクリスマスツリー作成とミュージックベルを使った「赤鼻のトナカイ」の演奏を行いました。
グループディスカッション
テーマ 「今の子どもたちにとって必要な地域の支援とは?」
- 9班に分かれ、各テーブルでオーナー(進行役)が中心となり、テーマについて話し合いました。テーブルにある模造紙、付箋に各々の考え、思いを記入していきました。
- 次に、オーナー以外のメンバーは別のテーブルに移り、そこで記入された言葉などを参考にしながら、同じテーマで他のメンバーとの話し合いを行いました。
- 再び、最初の班に戻り、オーナー(進行役)から、どんな話が出たかの紹介を受けながら、考えや思いを共有しました。
- 日頃、ボランティアとして子どもたちと接している方、学校関係者、教員を目指す学生等が、それぞれの立場で、今の子どもたちの現状と課題を出し合いながら、学校に求められることや学校の活動を支える地域の教育力に期待することなど、様々な思いや工夫ある取組みを共有することができました。地域同士の情報交換の場となり、また幅広い年齢が集まって、いつもとは少し違う視点で考えを深める場となりました。
3.参加者アンケートから
取組み紹介について
- 具体的にボランティアをされている方の話をきけてよかった。
- 取組み紹介の時間がもっとあればいいと思いました。もっと深く質疑等したかったです。
- 様々な地域の様々な活動を知ることができ、とても勉強になりました。
- 色々なボランティアがあり、もっともっと増えて地域が活性化するといいなぁと思いました。
- 北河内に住んでいる為、北河内の様々なボランティアや支援の話が聞けて大変勉強になりました。
- 実際に活動されている方たちのお話だったので身近に感じられることが多かったです。
- 絵本の読みきかせの取り組みは子の心が落ちつきすばらしい活動だと思いました。
- 絵本の読み聞かせは、子どもたちとふれあえるとてもよい機会だし、自分のできる範囲での活動をされているのはとてもよいと思いました。
- 具体的な活動や工夫を教えて頂いて参考になりました。
- ボランティアをグループで行っておられて、活動がもっと学校と連携できれば良いなと思った。
グループディスカッションについて
- 皆さんの活動がたいへん刺激となりました。またこの機会がぜひほしいと思います。
- 様々な活動をしている人のそれぞれの視点がわかり、自分自身の視野の狭さを痛感しました。
- 自分の市以外のボランティア活動の方々のお話を伺えて、とても勉強になりました。
- 沢山の方と話すことができて一方的に聞くだけではないのがよかったです。
- 難しいテーマだったため意見を言う機会は少なかったが、様々な取り組みが聞け、学校と地域の連携はもっと強めていくべきだと感じました。
- 多くの方と話ができる今回のスタイルが良いと思いました。
- 様々な立場の方々と持っている悩みや想いを共有できてよかったです。
- 2つのグループで話合ってまた自分のグループで共有できて、いつもきけない話がきけてよかった。
- グループディスカッションではとても深い話を伺うことができ、普段関われないような人たちと関わることができました。