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更新日:2014年1月10日

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大阪「勉強ワクワク」フォーラム2

平成26年度大阪「勉強ワクワク」フォーラム2を実施しました。

ポイント

ブース展示のようす フォーラム参加者全景 放課後学習支援のブースのようす

  • 平成25年度に、子どもたちや学校への教育支援活動をしてくださっている地域人材の方々と、学校の先生方が一堂に集まり、子どもたちの学ぶ力の向上をテーマに、地域の方々と学校の教職員が一堂に会して、学び、語り合う、大阪「勉強ワクワク」フォーラムを開催し、多数の参加をいただきました。平成26年度も引き続き、学校と地域の連携のさらなる可能性について互いに共通理解を深め合う第2回フォーラムを開催したところ、160人の参加がありました。
  • 府内の特色ある取組みについての報告や、実演ブース展示・ポスターセッションとして11つのブースが設置され、参加者が自由に見て回りました。
  • 大阪国際大学短期大学部の柏木 智子さんが講師として、「学校と地域で探る ーいま、子どもの学ぶ力を育てるにはー」というテーマでの講演を行うとともに、後半のグループワークで出た意見について、ポイントの整理と、講評にあたりました。

1.日時・会場等

平成27年1月13日(火曜日)13時30分から16時45分 大阪府教育センター 160名参加

2.研修の様子

実演ブース展示・ポスターセッション(受付時間及び休憩時間)

門真市立はすはな中学校区学校支援地域本部 (子どもの科学教室「光の万華鏡」)
万華鏡のようす 万華鏡のようす2

河内長野市立美加の台中学校区学校支援地域本部 「ゆめ☆まなびネット」(赤ちゃんとのふれあい授業)
親学習のブース 親学習のブース2

堺市立赤坂台中学校 赤中マイスタディ(赤中マイスタディの取組み)
赤中ブース 赤中のブース2

NPO ZOO CAN DREAM PROJECT(心が動き、頭も心も豊かにする 動物体験プログラム)
ズーカンのブース ズーカンのブース2

大阪府立弥生文化博物館出前授業(昔の暮らし体験教室「弥生時代を体験しよう」)
弥生文化博物館 弥生文化博物館2

河内長野市教育委員会ふるさと交流課(郷土歴史学習に関する取組み)
河内長野郷土歴史 効果的な学習支援のシステムのブース

茨木市教育センター(いばらきっ子スタディ「e-learning学習支援システム」)
茨木教育センター1 茨木教育センター2

吹田市教育委員会学校教育部指導課(英語コミュニケーション体験事業「すいたえいごkids」)
すいたえいごキッズ1 すいたえいごキッズ2

大阪府総務部統計課(地域による支援をいかした大阪府統計グラフコンクールの作品づくり)
統計グラフコンクール1 統計グラフコンクール

大阪府教育委員会(自学自習力をはぐくむワークブック問題)
府教育センター1 ワークブック

放課後学習などで、自主的に学習することができる教材を大阪府のホームページからダウンロードできます(外部サイトへリンク)

大阪ガス株式会社(次世代教育支援メニューのご紹介、エネルギー環境教育、食育、火育、考える防災教室 等)
画像です。大阪ガス1 画像です。大阪ガス2

実践報告

豊能町立吉川中学校区 「吉小のサポーター活動」

豊能町立吉川小学校長 田和 嘉仁
学校支援コーディネーター 難波 登志美

豊能町報告1 報告のようす1

  • 豊能町立吉川小学校区は、地域に開かれ、地域にねざした地域の学校をめざして、「吉小サポーター」制度を設けて、特色ある教育活動を展開してきました。多くの地域の方が、様々なジャンルにボランティアとして、放課後の居場所づくりとあわせて、学校に深くかかわってくださっています。
  • 各学年の学習支援については、コーディネーターが学校とかかわって、指導内容の年間計画にもとづいてサポートの計画を立てることで、早い段階から見通しをたて、ボランティアの募集などをスムーズに行っています。また、教職員の移動に伴う混乱も防げるメリットあります。
  • コーディネーターが中学校区のそれぞれの学校に配置されており、連携協力体制ができている。また、学校と地域との橋渡し役として、学校の管理職、教職員と常に意思疎通できる環境を整えていることが、吉川小学校区の学校支援の取組みを支えています。
【松原市立松原第四中学校区 「三宅小学校の取り組みー子どもたちの学ぶ力を養うためにー」】

松原市立三宅小学校長 橋本 幸一
学校支援コーディネーター 林 陽一

松原報告 報告のようす2

  • 松原第四中学校区では、放課後学習を地域ボランティア・学生ボランティアの協力を得て定期的に行っています。「iプリ」というパソコンソフトを使って5教科の学習が授業の進度や子どもたちの理解に応じた学習プリントで自学自習できます。同じ中学校区内の松原北小学校でも以前から週に1日放課後学習に取り組んでおり、教師や学生ボランティア等が指導に当たっています。
  • 三宅小学校では学力を育てるために、全員参加・全員集中をめざした授業、家庭学習チャレンジ、ノーゲーム・ノーテレビチャレンジ、放課後学習・学びルームなどに取り組んでいますが、特に読書活動に力を入れています。
  • 朝読書の定着を図るために、担任の様々な工夫や、月1回の地域の方からの読み聞かせも行っています。図書室の環境整備も地域の方や保護者の協力でバーコード化を行いました。バーコード化すると図書の管理が出来るだけでなく、どんな本がよく読まれているか、一番たくさん本を読んだのはなどがすぐにわかるし、読書傾向なども分かり新規図書の購入の資料になるほか、本を返し忘れているなどの情報がすぐにわかります。また、松原市では読書環境を整え、子どもたちの読書力を高めていくために、今年から各校1名図書ボランティアを配置されました。図書の整理や貸出のお手伝い、読み聞かせ活動や学習への協力など各校の状況に合わせて活動しています。

講演

テーマ 「学校と地域で探る ーいま、子どもの学ぶ力を育てるにはー」
講師 大阪国際大学短期大学部 ライフデザイン総合学科 講師 柏木 智子

講演の様子1 講演の様子2

  • 学ぶ力について、単に点数ではかれるものという狭い意味ではなく、広い意味で、社会と関わりながら豊かに生きていく力ととらえてほしい。
  • 学ぶ力をはぐくむためには、様々なつながり、すなわちソーシャルキャピタル=社会関係資本が子どもたちの学ぶ力を育むためにも重要です。ソーシャルキャピタルが豊かであると、経済的な発展や犯罪抑制、福祉や健康の増進などに関係するといわれていますが、子どもたちにとっては、学習意欲の向上、問題行動やいじめの発生率が低いなどの好影響があるといわれ、学ぶ力の向上には欠かせないものです。
  • ソーシャルキャピタルには、地域の自治会などの「結束型」やボランティア団体などの緩やかな結びつきの「橋渡し型」という形態があり、それぞれの長所と短所をふまえながら、地域性や育てたい子どもの力などにあったアプローチをすることが有効です。つながり方によって、子どもの伸びる力も変わってきます。結束型のつながり方のいいところを取り入れつつ、橋渡し型のアプローチをうまく組み入れることが大切です。

グループワーク テーマ 「地域の実情に応じた育てたい力と子どもへの支援について考えよう」

ワークショップの内容
  • 地域の方々と教職員が4.5人のグル―プに分かれ、仮想の学校の校区の教職員と地域人材になって、用意された5つの校区のパターンから1つ選び、地域の実態からどのような子どもの学ぶ力をはぐくむのかを考え、学校・地域の連携のポイント・内容をグループで考えました。
    グループワークの様子1 グループワークの様子2
    仮想の学校の教職員と地域住民になり、校区の実情に合わせた支援について考えます。
    グループワークの様子3 グループワークの様子4
    校区の子どもに育てたい「学ぶ力」と「支援内容・方法」を付箋に書いて貼っていきます。
    学習支援プランを報告します 学修支援プランを報告します
    全てのグループについて、講師の柏木さんがポイントを整理し、講評をしていただきました。
  • 色々な地域や立場の人たちで、共通の課題について話し合えたことがお互いの刺激になりました。また、5つの例の地域への対応について、全てのグループについて、プロジェクターに投影しながら、柏木さんがコメントされて、それぞれの方法がうまく整理してもらえてよかったと感想がありました。
  • 学校関係者にとっては、実際に地域人材の方と話をする機会が少ないので、とても貴重な時間であり、お互いの考えを知る事はとても大切だ実感する機会となりました。

3.参加者アンケートから

実演ブース・ポスターセッションについて

地域関係者
  • いつも具体的な方法を示していただいてありがたい。
  • 楽しそうな展示があったので是非学校と相談します。
  • たくさん出しておられるので角度のちがった見方ができて良かった。
行政・学校・その他
  • 英語や歴史、etc 新しいとりくみを知ることができて有意義でした。
  • 万華鏡はよかったです。即、こどもたちとやりたいと思います。
  • どのブースもとても力が入っているなぁと感じました。
  • モルモット等、生き物とのふれ合いを体験できるところがよかった。
  • 各市の取り組みや企業の方が力を入れられている部分を知ることが出来て勉強になりました。

実践報告について

地域関係者
  • 学校支援のとりくみ(豊能町)、学校からの積極的な地域への発信(松原市)、ともに素敵でした。
  • コーディネーターと学校との関係について参考になりました。
  • ボランティアをしてくれる人に恵まれた学校の話で、参考になりました。余裕があるからできるのではなく学校の必要に反応すると思います。学校が開放していけばどんどん学校の中へ力が集まると思います。
行政・学校・その他
  • 吉川小のサポーターに色々担当が決められているのが参考になりました。松原の三宅小のキャラクターやシールの活用が参考になった。
  • いつも思う事ですが、それぞれの場所で頑張っているなあと素直に思います。
  • 地域・学校の連携がうまくできている実践を伺い、読書活動など参考になるものがありました。また、学校の役割の重要性を再確認しました。
  • 地域の実態にあった学校支援が大切であると感じています。
  • 他市により、また学校により学校支援コーディネーター担当の役割が様々だと感じた。職員室に机があるのはすごいと思いました。
  • 具体的な話が聞けてよかった。サポーター側からと学校側からの思いがうまく協力できているところが良いと思った。
  • 学校と地域のつながりを深めるためには学校が求めるものをしっかりと地域の方に伝える事が大切だという事を改めて理解する事が出来ました。

講演について

地域関係者
  • ソーシャルキャピタルの形態や長所・短所が分かり、それをふまえて、いろいろな活動を考えていけるヒントになりました。
  • 自分の学校や地域が「どんな子どもに育てたいのか」というところをつかまえていろいろな支援、方策が必要なのかということがわかった。
  • 人と人とがつながる事がなにより大切。大人同士のコミュニケーションも大切にしたい。
  • つながり格差という言葉をはじめて知った。小学校は地域とがっつりつながっているが、中学校は地域、家庭とのつながりが薄く、そこがいろいろなネックになっている。
行政・学校・その他
  • 人間関係資本についての考え方、よくわかりました。ありがとうございました。
  • 「つながり」がキーワードだと感じた。それが生指面、非行の抑止になるのを実践したい。
  • 国民の主体性が不足しているという部分について、市民協働の観点からも改善していくべきだと感じた。
  • 学校と地域の連携はとても重要であることを再認識しました。
  • 今の職場ではまだ限定的に地域人材の力を借りているがこれから広がっていけばよいと思う。
  • これからますます地域と学校の連携が大切になっていくと思います。学校、子どもにかかわるより多くの人と共有したいテーマです。

グループワークについて

地域関係者
  • 色々な地域・立場の意見が聞けてよかったです。
  • 違う立場の人達が共通の課題で話し合えるのはとても良いと思います。
  • グループワークは勉強になりました。自分の地域ででもやってみたいです。
  • グループワークやその後の先生のお話がとても勉強になりました。参加させて頂いてよかった。
  • 5つの例の地域への対応について、それぞれの方法がうまく整理できました。
  • グループワークをまとめて頂いたのがよかったです。
行政・学校・その他
  • ワークも含め地域の方がとても熱心に考え交流されていることに感心しました。
  • 地域は違えど抱える問題は似たようなものであると感じた。
  • 自分の学校が地域がいかにめぐまれているかわかりました。
  • さまざまな市の状況から考える対策について本当にいろいろな意見がきけてよかった。
  • ワークショップでは自分で考えることができないような双方向からの意見をお聞きすることができました。
  • 実際に地域人材の方と話をする機会が少ないので少しの時間でしたが学校外の方とお話出来る機会がとても貴重でした。お互いの考えを知る事はとても大切だと思いました。

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