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平成26年度「第1回コーディネーター研修」
平成26年度「第1回コーディネーター研修」を実施しました。
ポイント
- 「学校支援地域本部」、「おおさか元気広場」、「家庭教育支援」の活動について、今後の活動の参考になる好事例を、それぞれの活動者自らが報告
- 大阪の教育コミュニティづくりに様々な立場でかかわり、府内各地でさまざまな取組みをサポートしている講師による、「大阪府の教育コミュニティづくりのこれまでとこれから」をテーマとした講演
- 参加者それぞれの「ボランティアのモチベーションアップ、やりがいを感じるためには」についての思いを伝え合った、ミニワーク
1. 日時・会場 等
平成26年7月9日(水曜日) 13時30分 から 16時15分 大阪府新別館北館4階多目的ホール
約230名もの多くの皆さまの参加をいただきました。
2. 研修のようす
事業説明 「教育コミュニティづくり推進事業」について
地域教育振興課より、教育コミュニティづくり推進事業の現状や、平成26年度の取組み方向について説明しました。
講演 講師 阪南大学 中村 有美 非常勤講師
テーマ 「大阪府の教育コミュニティづくりのこれまでとこれから」
地域と学校、子どもの関係について、わかりやすくデータ等も使って御講演いただきました。大阪府の教育コミュニティづくりは、子どもを中心に様々な人たちの思いに支えられてきたことや、不登校の子どもへのサポートなど、これからの課題についてもお話しいただきました。特に、『自立とは目標に向かって色々な人に頼り、力をかりるプロセス!』や『「困っています。」と言いやすい環境づくりを心がけてみたいと思いました。』など、多数の参加者から共感できたとの内容の感想がありました。
実践報告
- 報告1 〈すこやかネット・学校支援地域本部〉 阪南市立飯の峯中学校区地域教育協議会「りんくる桃の木台」の取組み
報告者 地域教育協議会「りんくる桃の木台」会長 鯵坂 美智子さん 副会長 澤井 万有美さん
新しい街づくりに際して、『この街に育ってよかった』と言える子どもを地域ぐるみで育てようと、「りんくる桃の木台」を立ち上げたいきさつから、「福祉感覚豊かな子どもの育成」をめざして、地域をあげて、障がいについての理解を広げる「サンサンパーティー」の取組みについて紹介されました。 - 報告2 〈おおさか元気広場〉 茨木市立郡小学校区放課後子ども教室の取組み
報告 コーディネーター 更屋 祥吾 さん 茨木市教育委員会青少年課指導主事 田島 渡さん
いわゆる「ひきこもり」と言われる若者達を、放課後子ども教室のスタッフとして迎え、子ども達と交流する中で、自信をつけさせ、自立をサポートする取組みについて紹介していただきました。青少年課との連携や、受け入れに際して悩んだことなど、スタッフの熱い思いについて話していただいた。「地域のサポート力」の強さと温かさを感じました。 - 報告3 〈家庭教育支援〉 田尻町立中学校での親学習の取組み
報告者 親学習リーダー 二澤 隆史さん
中学校での親学習の取組みについて報告していただきました。報告者の二澤さんは、元中学校の校長として、行政の長(教育長)として、そして地域人材としてのそれぞれの立場から、中学生に親学習を行うことの意義や学校との連携の大切さについて、具体的な事例をあげて紹介していただきました。
ミニワーク
「ボランティアのモチベーションアップ、やりがいを感じるためには」
ーボランティア活動の活性化ー
研修の最後には、参加者の皆さまがグループになり、ボランティア活動の活性化につながる、「ボランティアのモチベーションアップ、やりがいを感じるためには」どうすればよいのか、それぞれの思いを交流する時間をもちました。
3. 参加者アンケートより
講演
- 中村先生の話はいつ聞いても子どもを中心に考えていてすごく考えさせられます。時間がなくいろいろな地域の取組みが聞けなかったので、またそのような機会を楽しみにしています。
- よく“自立”と言う言葉を使いますが、本当は人に頼りながら生きる力も必要なんだと思いました。
- 研究に対する「問い」とは何かという視点で筋道立てて話をしていただいたので、とても聞きやすかった。
- 「孤立」ではなく、「頼りあう自立」との説明に共感しました。子どもを囲む環境がお互い力を貸し借りしながらつながりを持っていきたい。
- 地域と学校、子どもの関係についてデータ等も使ってわかりやすいご講演でした。昔に比べボランティアや地域とのかかわり、子どもの数も減っているのに不登校や自殺が大きく減らないことなど、あらためて現代の課題を示されたように思いました。
- 先生のお話は自身の振り返りにもなり、とても大切な時間になりました。自立とは「目標に向かって色々な人に頼り、力をかりるプロセス!」。心に響きました。「困っています」と言いやすい環境づくりを心がけてみたいと思いました。
- ゆるやかな自立、様々な助けを得る能力を育てる、賛成です。たしかに人にキビシイ社会でまじめな人ほど息苦しい。うすく広くつながっていけたらと思います。
- 「自立」の意味についての説明は、目の前が晴れたような思いでした。孤独な学校現場、地域で孤立する家庭、子ども…希望と勇気がわいてくるお話でした。
- とてもわかりやすい、共感出来るお話でした。まだまだもっと詳しく続きも聞きたかったのでまた企画してください。
実践報告
- 阪南市のサンサンパーティがすごい。目的をもってとりくまれている。茨木市の茨木プラッツとの連携におどろきました。すごい。田尻町の中学生を相手によくがんばっている。すごい。
- 新しい試みや初めて聞いた実践ばかりでしたが、どれも地域と学校の間の関係が良好なこと、スタッフの方々の熱意を感じました。地域の特性やニーズをとらえ、その地域にベストな活動が出来るよう頑張っていきたいです。
- 阪南市のまちづくりのとりくみは子どもたちがいきいきとその地域で育っていくためのヒントがたくさんありました。
- 阪南市の「りんくる桃の木台」の事例報告は、地域の様子が似ていることもあり、とても興味深く聞かせていただきました。地域協全体で取り組んでおられることがうらやましい!参考にして取り入れたいところがたくさんありました。
- 茨木市の活動報告は本当にびっくりしました。そして同じ位胸が熱くなり、「子ども達の力と地域の優しさって大きな力になるんだなぁ」と感動しました。どの報告もとても勉強になりました。
- 茨木市の実践についてとても参考になりました。郡小学校放課後子ども教室のスタッフの方々の日々の努力、熱い思い、ふところの深さに感動です。何らかの形で私たちの市でも出来ることをさがして取り入れていきたいと考えます。
- 田尻町の方々が10年以上前からわずか5人で活動しておられるのに驚きです。「学校との協力関係のむずかしさ」を言っておられたが、そのあたりをもっと聞きたかったです。どのようにして授業の時間をもらうのでしょうか。
- 各々の活動が勉強になりました。特に(田尻町の)親学習は自地域で課題なので参考になりました。(チーム作りやボランティアさん、行政との連携など)