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大阪畜産レポート(耕畜連携の取組)
大阪畜産レポート(令和5年9月23日):
(大阪畜産レポートでは、府内の畜産振興に資する取組を皆様にお伝えします。)
令和5年9月23日、大阪府豊能郡能勢町天王地区において、WCS用稲(家畜用の稲発酵粗飼料のもととなる稲)の収穫見学会が開催されました。
昨今、社会情勢の変化により輸入飼料や化学肥料が高騰しており、耕畜連携による地域での循環型農業の重要性が高まっています。
この取組は、高騰する化学肥料の使用量を減らし、地域で作成された堆肥を有効活用してWCS用稲を生産する稲作農家と、輸入飼料に依存せざるを得ない我が国の酪農の現況からの脱却を目指す畜産農家とのマッチングにより成り立っています。
会場では、WCS用稲の収穫及びラッピングの実演が行われ、刈り取り、細断、混合、梱包と収穫機による効率的な作業に加え、同時にラッピングされる様子に参加者も興味深く見守っていました。
今後は、発酵させたWCS用稲の品質等を分析し、牧場で牛へ試食させる予定です。
収穫作業
刈り取りされ、成形されたWCS用稲
ラッピング作業
ラッピングされたWCS用稲
大阪の畜産は、都市部ということもあり畜産農家自らが家畜用飼料を自給することが難しいため、こういった耕種農家と畜産農家とのコラボレーションにより両者の課題を解決しようとする取組がきちんと評価され、耕畜連携の取組が府内地域で波及していくことが期待されます。
本見学会の内容は、近畿農政局ホームページでも確認いただけますので以下のリンク先も併せてご参考ください。
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