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違法薬物の現状
薬物のこと、大麻のこと、正しく理解しましょう
違法薬物の影響
1.大麻(隠語:ハッパ、ブロッコリー、野菜、チョコ、蜜、リキッド)
他の違法薬物を乱用するきっかけになりやすく「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれています。乱用すると記憶・認知機能や運動機能に悪影響を及ぼすことが知られ、特に若年者に対しては成人よりも悪影響を与えやすいと言われています。インターネット等では「大麻は心身に悪影響がない」、「海外では合法化されているから安全」、「依存性がない、いつでもやめられる」等の誤った情報があふれていますが、正しい知識を学び使わないようにしましょう。
左上から(大麻)ワックス・クッキー・チョコレート・キャンディ・リキッド(写真提供:厚生労働省)
2.覚醒剤(隠語:シャブ、アイス、スピード、氷、パケ)
神経を興奮させる作用があり、一時的に疲労感等が無くなり、強い高揚感が得られると言われていますが、効果は持続せず激しい脱力感、疲労感、倦怠感などの症状が現れます。また、他の違法薬物より依存性が強いとされ、フラッシュバックが起きやすいことで知られています。
(写真提供:厚生労働省)
また、これらを含む違法薬物は以下の法律により規制されています。
(厚生労働省「第1回大麻規制検討小委員会」資料より抜粋)
薬物乱用の情勢
諸外国の薬物別生涯経験率のグラフ
日本は諸外国に比べて薬物の生涯経験率は低いとされている。
※生涯経験率:これまでに1回でも薬物を経験したことがある者の率
- 各国とも大麻の生涯経験率が最も高い
- 日本における違法薬物の生涯経験率は、諸外国と比較して低い。
- 特に大麻については、欧米では20から40%台であるのに対し、日本では1.4%と圧倒的に低い。
出典 平成28年度厚生労働科学研究費補助金「危険ドラッグを含む薬物乱用・依存に関する国際比較研究」和田清
令和3年度 嶋根卓也 厚生労働行政推進調査事業費補助金「薬物乱用・依存状況の実態把握と薬物依存症者の社会復帰に向けた支援に関する研究」
(厚生労働省「第1回大麻規制検討小委員会」資料より抜粋)
大阪府の大麻事犯検挙者数
日本でも大麻による薬物乱用が課題であり、特に若年者への大麻の蔓延が深刻となっています。
また、大阪府では昨年度の大麻による薬物事犯検挙者数の約79%が20歳代までの若年者となっています。
(検挙者数は大阪府警ホームページより引用)
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