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みんなでできる感染症対策 <予防接種>
トピックス
予防接種について
予防接種は感染症を予防し、またそのまん延を防ぐことにより、国民の命と健康を守る重要な対策の一つです。
予防接種には予防接種法に基づく定期予防接種と任意予防接種があります。定期予防接種は小児を対象としたA類は無料で接種が可能となっており、主に65歳以上が対象となるB類は原則一部自己負担が発生します。また、任意予防接種の費用は原則全額自己負担となります。
詳しくは厚生労働省のHPをご参照ください。
予防接種情報(厚生労働省ホームページ)(外部サイトへリンク)
定期予防接種について
疾病名 |
対象年齢 |
接種回数 |
---|---|---|
ジフテリア |
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4回 |
百日せき | ||
ポリオ | 1回 | |
破傷風 | ||
麻しん・ |
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風しん(5期) | 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性 | 1回 |
日本脳炎 |
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結核 (BCGワクチン) |
1歳に至るまでの間にある者 | 1回 |
Hib |
生後2月から生後60月に至るまでの間にある者
|
アの場合 初回:3回 追加:1回 イの場合 初回:2回 追加:1回 ウの場合 1回 |
肺炎球菌 (小児) |
生後2月から生後60月に至るまでの間にある者
|
アの場合 初回:3回 追加:1回 イの場合 初回:2回 追加:1回 ウの場合 2回 エの場合 1回 |
HPV |
12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する 1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女子も2025年3月末までは |
3回 ただし、9価ワクチン |
水痘 | 生後12月から生後36月に至るまでの間にある者 | 2回 |
B型肝炎 | 1歳に至るまでの間にある者 | 3回 |
ロタウイルス |
令和2年8月1日以後に生まれた、次のアとイに該当する者
|
|
インフルエンザ | 65歳以上の者及び60歳以上65歳未満の者であっても心臓、 腎臓又は呼吸器の機能に事故の身辺の日常生活活動が 極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルス により免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者 |
1回 |
肺炎球菌 (高齢者) |
(1)65歳の者 (2)60歳以上65歳未満の者であっても心臓、腎臓又は呼吸器の 機能に事故の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を 有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活が ほとんど不可能な程度の障害を有する者 ※特例措置:令和2年4月1日から令和6年3月31日までの間、(1)の対象者については 65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳又は100歳となる日 の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者とすること |
1回 |
新型コロナ |
65歳以上の者及び60歳以上65歳未満の者であっても心臓、腎臓又は 呼吸器の機能に事故の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の 障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に 日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者 |
1回 |
スケジュール
国立感染症研究所等のホームページで、予防接種法に基づく定期予防接種のスケジュールを確認することができます。
(任意の予防接種についても掲載されています。)
定期予防接種に関するお問い合わせ
定期予防接種の実施については、お住まいの市町村にお問合せください。
大阪府内各市町村担当課一覧について(別ウィンドウで開きます)
定期予防接種の健康被害救済制度
予防接種法には予防接種により万が一健康被害が発生した場合に、医療費等の給付を行う救済制度が規定されており、保護者等から市区町村を通じて申請することができます。
詳しくは、お住いの市町村にお問い合わせください。
新たに定期予防接種化が検討されているワクチン
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹について
帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気であり、日本成人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏し、過労やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化して帯状疱疹を発症します。
通常、赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じるといった皮膚症状が現れるとピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合もあります。多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後の痛みが続くことがあり、3か月以上痛みが続くものが「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症となっています。
■ 50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
■ 50歳以上で帯状疱疹を発症した人の内、約2割がPHNになっています。
■ その他合併症として顔面神経麻痺や難聴等があります。
【帯状疱疹の発生状況】
※国立感染症研究所HP「帯状疱疹の兵庫県内における30年間の動向把握から見えてきたもの」より抜粋
ワクチンについて
帯状疱疹予防のため、下記のワクチン接種が可能となっていますが、現在は任意接種となっています。
■乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビケン」(生ワクチン)1回皮下に注射
■乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」(不活化ワクチン)2回筋肉内に注射
予防効果について
帯状疱疹のワクチンには2種類あり、現在小児への定期接種となっている生ワクチンとリコンビナントワクチンがあります。
一般の60歳以上における生ワクチンの効果は61%、70歳以上では55%、帯状疱疹後の神経痛への効果は67%と報告されています。一方、リコンビナントワクチンは50歳以上で97%、70歳以上でも91%、帯状疱疹後神経痛は88%と非常に高い効果を示しています。
また、リコンビナントワクチンは血液がん患者さんを対象とした研究でも87%と非常に高い効果を示しています。このため、米国疾病予防管理センター(CDC)は50歳以上への帯状疱疹ワクチンとして生ワクチンよりもリコンビナントワクチンを推奨しています。抗がん剤治療中やステロイドホルモン剤による治療中のような高度な免疫低下がある場合には生ワクチンの接種ができない点にも注意が必要です。
国立がん研究センター東病院「帯状疱疹について」より抜粋
国の審議状況
対象年齢や用いるワクチン関して予防接種基本方針部会で審議されています。
令和6年7月18日 第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(外部サイトへリンク)
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜについて
おたふくかぜはムンプスウイルスに飛沫感染や接触感染することで引き起こされる感染症で流行性耳下腺炎とも呼ばれており、感染後2~3週間ほどの潜伏期間を経て症状が現れます。おたふくかぜは耳下腺の周りに炎症が生じることから発熱し、突然耳の下が腫れたり痛みを伴ったりするようになります。
ワクチンについて
おたふくかぜ予防のため、下記のワクチン接種が可能となっていますが、現在は任意接種となっています。
■おたふくかぜ生ワクチン(星野株) 1回接種
■乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン(鳥居株) 1回接種
ただし、日本小児科医会は2回接種を推奨
国の審議状況
おたふくかぜワクチンに係るファクトシートに追記や修正を検討するよう国立感染症研究所に依頼し、
その内容を踏まえて再度ワクチン評価に関する小委員会で議論される見込みです。
令和6年6月20日 第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(外部サイトへリンク)
RSウイルスワクチン
RSウイルスについて
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症であり、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が少なくとも1度は感染するとされています。感染経路は接触感染と飛沫感染で、発症の中心は0歳児と1歳児。潜伏期間は2〜8日であり、症状は発熱、鼻汁などから重い肺炎まで様々で、特に、乳児期早期は、肺炎など重症化する場合があります。
ワクチンについて
RSウイルス予防のため、下記のワクチン接種が可能となっていますが、現在は任意接種となっています。
■組み換えRSウイルスワクチン(GSK社)
対象は60歳以上で筋肉内に1回注射
■組み換えRSウイルスワクチン(ファイザー社)
対象:妊婦(24~36週) 筋肉内に1回注射
高齢者60歳以上 筋肉内に1回注射
国の審議状況
感染症の疾病負荷やワクチンに関する科学的知見について、今後企業ヒアリング等、必要な情報収集を行い、各論点について検討が進められる予定です。
第24回予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会(外部サイトへリンク)(外部サイトへリンク)
任意予防接種について
予防接種法で定められていない予防接種や、定期接種の年齢枠から外れて接種する場合が任意予防接種です。
また、任意予防接種は原則全額自己負担となります。
対象疾病 | 対象者 | 接種回数 |
---|---|---|
インフルエンザ |
|
|
新型コロナ | 生後6か月以上の全年齢で定期接種(B類)の対象者を除く年齢 |
初回免疫の獲得状況や接種時の年齢によって 接種回数が異なります。 |
おたふくかぜ |
1歳以上 | 1回 |
A型肝炎 | 全年齢 | 3回 |
B型肝炎 |
|
3回 |
黄熱 | 9か月齢以上 | 1回 |
狂犬病 | 全年齢 | 3回(曝露前) 6回(曝露後) |
帯状疱疹 | 50歳以上 | 1回(生ワクチン) 2回(不活化ワクチン) |
HPV(4価) | 9歳以上の男性 | 3回 |
RSウイルス | 60歳以上及び妊婦 | 1回 |
骨髄移植等による定期予防接種ワクチン再接種費用の助成事業
骨髄移植等による定期予防接種ワクチン再接種費用助成事業について(別ウィンドウで開きます)
任意予防接種の健康被害救済制度
任意予防接種により万が一健康被害が発生した場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による救済制度が設けられています。
詳細は下記リンク先をご参照ください。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)ワクチン接種を受ける人へのガイド(外部サイトへリンク)
予防接種実施医療機関の検索
予防接種実施機関検索(外部サイト)(大阪府医療機関情報システム)
※「医療機能から選択する」ページが開きますので、「予防接種」を選択いただいた後、「予防接種の種類」を指定して検索できます。
※海外渡航のための予防接種実施医療機関の検索については、厚生労働省検疫所ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
大阪府予防接種センター
大阪府予防接種センター(大阪市立総合医療センター)では、予防接種に対して注意を要する人への対応を専門に取り扱っています。
海外渡航(旅行)に際して
海外渡航(旅行)に際しては、事前に渡航先の感染症情報を確認しておくことが重要です。
*長期滞在する場合や渡航先によっては、渡航前の予防接種や英文での予防接種証明書が必要となる場合があります。
医療機関への各種通知
医療機関への、予防接種関係の各種通知を掲載しています。
医療機関の方への各種通知(別ウィンドウで開きます)