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更新日:2021年6月24日

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人工透析を受けられている皆さま≪災害に備えましょう!≫

災害発生時に備え、平時から心構えを!

  • いつどこで起こるのか分からない災害。南海トラフ地震が30年以内に発生する確率は70%程度あると発表されています。その場合、大阪府内でも強い揺れや津波の発生なども予想され、停電や断水などのライフラインに大きな影響がでることが懸念されます。
  • 特に透析治療を受けている患者は、災害の影響で治療を受けられない状態が長期間にわたると生死に関わる場合もあります。災害時に落ち着いて行動できるよう、平時からの心構えが大切です。

血液透析中に災害があった場合

  • 血液透析中に災害が発生し、緊急避難が必要と判断された場合、状況によっては透析回路からの離脱を患者自身が行うこともあります。施設に緊急離脱セットが用意されている場合は、いちど中身を確認し使用方法を知っておくとよいでしょう。避難するか、透析を続けるかスタッフが指示を出すので、その場で待機してスタッフの指示に従って落ち着いて対応しましょう。
  • 離脱後は各施設で事前に決めた避難場所に集合し、スタッフの点呼・確認を受けます。穿刺部の消毒や出血している場合は手当てを受け、次の透析予定の指示を受けます。

血液透析を受けていない時に災害にあった場合

  • 血液透析中ではないときに災害を受けた場合は、まずはご自身がいる場所の安全確保をし、次に通院している透析医療機関へ可能な限りの方法で連絡を取ります。ご自宅の安全確保が難しい場合は、緊急持ち出し物品を持って避難所へ避難します。
    ≪緊急持ち出し物品≫
    防災手帳などを参考にして、次のようなものを準備しておきましょう。
    • 常備薬、救急セット
    • お薬手帳のコピー
    • 身体障害者手帳のコピー
    • 特定疾病療養証のコピー
    • 保険証
    • 飲料水
      (健常人の半分が目安:1日750ml程度)
    • AM/FMラジオ
    • 懐中電灯
    • 非常食
    • 透析食品
    • 現金や貴重品
    • 衣料品
    • 生理用品
    • 下着類など
  • 通院している透析医療機関と連絡が取れれば、自分の状況を報告するとともに、医療機関で透析治療が行えるか確認しましょう。通院施設で透析治療が行えない場合は、透析が実施できるまでの日数とほかの施設に移動して治療を行う場合の移動方法や集合場所の確認・指示を受けます。

災害発生時の通信手段

≪災害用伝言サービスの利用について≫
大規模災害が発生すると、被災地への電話が殺到して回線が混雑し、繋がりにくくなります。通信各社では、下記の「災害用伝言サービス」を提供しています。

  • 「NTT災害用伝言ダイヤル」(171) ※覚え方:「わすれて い・な・い(1・7・1)
    音声を録音し、その録音した音声を聞くことができます。通院している透析施設の被災状況や対処方法などがわかる手段のひとつです。
    毎月1日と15日や防災週間等に体験利用ができますので、一度お試しください。
    ご利用方法はこちら⇒NTT災害伝言ダイヤルクイックマニュアル(PDF:409KB)
  • 「災害用伝言板」
    携帯電話、スマートフォンで被災地の方が伝言を文字で登録し、携帯電話やスマートフォンで伝言を確認できます。

【参考リンク】

災害時の食事と薬の管理について

≪食事について≫

  • 熱量(エネルギー)を確保するために、しっかり食べましょう
    熱量摂取が極度に不足すると、体内では筋肉を分解して代替のエネルギーを得ようとするため、多くの尿毒素とカリウムが生じますので、十分な熱量を確保するように心がけましょう。
  • 水分摂取を適正に行いましょう
    避難生活における過度の水分制限は、エコノミークラス症候群などを合併して危険な状況に陥ることもありますので、適正な水分摂取を心がけましょう。
  • タンパク質、塩分、カリウムは控え目にしましょう
    避難所などで支給される食事は、おにぎりやパン、カップ麺、バナナ、新鮮な食材を用いて簡単に調理されたものなどが多くなる場合があります。これらには、タンパク質、塩分、カリウムなどが多くに含まれていることが多いので、適正に加減することが大切です。
  • 普段から3日分の食糧を備蓄しておきましょう
    普段から、タンパク質や塩分、カリウムなどが調整された食糧を備蓄しておくと安心です。

≪お薬について≫

  • 薬には2、3日飲まなくてもすぐに体に影響が出ないものと、飲まないと早期に体に影響が出るものがあります。
  • ご自身がお飲みになっている薬の中で、飲まないと早期に体に影響が出るものについて、平常時から担当医や薬剤師と相談しておきましょう。
  • 持って安心!お薬手帳
    お買いものや旅行の最中などに災害に遭うと、かかりつけではない医療機関や薬局を利用することになります。そんな時、手元にお薬手帳があれば、普段使っているお薬の情報を正確に伝えることができます。
    最近では、電子版のお薬手帳も登場しています。スマートフォンに情報を保存しておけば、紙のお薬手帳を携帯していなくても、外出先で自分のお薬の情報を正確に知ることができます。
    また、お薬と一緒に渡される薬剤情報提供書(写真入りのお薬説明書)や薬袋をお財布に入れて持ち歩くのも有効です。常に、お薬の情報を身に着けておくことを習慣にしませんか?

公益社団法人日本薬剤師会 「eお薬手帳」公式ホームページ(外部サイトへリンク)

緊急透析カードについて

  • 緊急透析カードは、透析患者が災害時に備えて日頃から携行するカードです。
  • 氏名や緊急連絡先、災害などの緊急時に透析医療を受けるため必要データなどが記載できるようになっています。
  • 大阪府では、災害時においても透析患者のみなさんが安心して透析医療を受けていただくことができるよう、緊急透析カードを作成しました。ダウンロードし必要事項を記入のうえ日頃から携帯してください。

透析医療機関のみなさまへ

【災害時における透析医療提供体制に係る調査】
大阪府では、府内の人工透析取扱医療機関の現況や、被災時の人工透析医療に係る情報の把握を目的とした調査を実施しております。
つきましては、ご多忙のところ恐れ入りますが、本調査の趣旨を御理解いただき、以下のページからのご回答いただきますようご協力願います。

日頃からの準備に役立つ情報

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