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4.貯蓄と負債
(1)二人以上の世帯の貯蓄と負債
ア 貯蓄と負債の動き
大阪府における二人以上の世帯の平成26年11月末日現在の1世帯当たりの貯蓄現在高は、1,501.7万円で、5年前(平成21年)の1,401.6万円と比較すると7.1%の増加となった。
貯蓄年収比(貯蓄現在高の年間収入に対する比率)は、253.2%となり、上昇傾向が続いている。
一方、負債現在高は553.3万円で、5年前の589.3万円と比較すると6.1%の減少となった。
負債年収比(負債現在高の年間収入に対する比率)は、93.3%となった。(図表4-1,4-2)
※数字は平均値であり、世帯全体を二分する中央値との間には乖離がある。
なお、全国においては6割以上の世帯で、貯蓄現在高が平均を下回っている。
平成元年 |
平成6年 |
平成11年 |
平成16年 |
平成21年 |
平成26年 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
貯蓄現在高(千円) |
12,685 | 14,585 | 14,970 | 14,509 | 14,016 | 15,017 |
貯蓄年収比(%) |
185.9 | 186.0 | 204.1 | 221.1 | 235.6 | 253.2 |
負債現在高(千円) |
4,778 | 5,356 | 6,677 | 6,677 | 5,893 | 5,533 |
負債年収比(%) |
70.0 | 68.3 | 91.0 | 101.8 | 99.1 | 93.3 |
年間収入(千円) |
6,822 | 7,841 | 7,336 | 6,561 | 5,948 | 5,930 |
イ 貯蓄の種類別の状況
大阪府における、二人以上世帯の貯蓄の種類別構成比を見ると、平成26年では「定期性預貯金」が603万円で最も多く、貯蓄現在高全体の40.2%を占めており、次いで「通貨性預貯金」331.7万円(貯蓄現在高に占める割合22.1%)、「生命保険など」317.3万円(同21.1%)、「有価証券」224.7万円(同15.0%)となっている。(図表4-3,4-4)
貯蓄の種類別の保有率(当該貯蓄を保有している世帯の割合)の推移を見ると、「通貨性預貯金」、「有価証券」は、5年前から増加した一方、「定期性預貯金」、「生命保険など」、「その他」は、いずれも5年前から減少した。(図表4-4)
平成元年 |
平成6年 |
平成11年 |
平成16年 |
平成21年 |
平成26年 |
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通貨性預貯金 |
現在高(千円) |
709 | 697 | 1,316 | 2,163 | 2,655 | 3,317 |
保有率(%) |
79.4 | 77.7 | 86.0 | 85.4 | 83.2 | 85.7 | |
定期性預貯金 |
現在高(千円) |
4,676 | 6,457 | 6,954 | 6,673 | 6,150 | 6,030 |
保有率(%) |
89.8 | 89.6 | 87.6 | 79.5 | 74.6 | 67.4 | |
金投資口座・金貯蓄口座 |
現在高(千円) |
- | 35 | 9 | - | - | - |
保有率(%) |
- | 2.1 | 0.8 | - | - | - | |
生命保険など |
現在高(千円) |
2,495 | 3,761 | 4,089 | 3,642 | 3,285 | 3,173 |
保有率(%) |
80.6 | 83.5 | 78.7 | 73.1 | 62.7 | 57.3 | |
有価証券 |
現在高(千円) |
4,370 | 3,119 | 2,167 | 1,813 | 1,736 | 2,247 |
保有率(%) |
41.8 | 36.8 | 29.6 | 25.7 | 25.4 | 25.9 | |
その他 |
現在高(千円) |
435 | 517 | 434 | 218 | 190 | 251 |
保有率(%) |
25.0 | 20.6 | 16.3 | 9.4 | 5.9 | 5.8 |
(2)勤労者世帯の貯蓄と負債
ア 貯蓄と負債の動き
大阪府における二人以上の世帯のうち勤労者世帯について、貯蓄と負債の状況を見ると、1世帯当たりの貯蓄現在高は1,031.6万円で、5年前(平成21年)の967.7万円と比較すると6.6%増となった。貯蓄年収比(貯蓄現在高の年間収入に対する比)は、157.4%となった。
一方、負債現在高は739.5万円で、5年前(平成21年)の722.3万円と比較すると、2.4%増となった。負債年収比(負債現在高の年間収入に対する比)は、112.8%となった。(図表4-5,4-6)
なお、二人以上世帯とこのうちの勤労者世帯について、貯蓄現在高及び負債現在高を比較すると、勤労者世帯のほうが貯蓄現在高は低く、負債現在高は高くなっている。
平成元年 |
平成6年 |
平成11年 |
平成16年 |
平成21年 |
平成26年 |
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---|---|---|---|---|---|---|
貯蓄現在高(千円) |
9,262 | 10,757 | 11,196 | 11,140 | 9,677 | 10,316 |
貯蓄年収比(%) |
138.8 | 137.2 | 147.0 | 163.2 | 150.1 | 157.4 |
負債現在高(千円) |
3,581 | 4,781 | 7,126 | 7,990 | 7,223 | 7,395 |
負債年収比(%) |
53.7 | 61.0 | 93.6 | 117.1 | 112.1 | 112.8 |
年間収入(千円) |
6,674 | 7,839 | 7,617 | 6,825 | 6,446 | 6,555 |
イ 年間収入階級別の貯蓄現在高及び負債現在高
勤労者世帯について、年間収入階級別に貯蓄現在高及び負債現在高を見ると、いずれの階級においても、貯蓄現在高が負債現在高を上回っている。(図表4-7)