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How to 統計グラフ(3) 円グラフ・帯グラフ編
(4)円グラフの作り方
- 各部分が全体の何%になるかを求めておきましょう。
【例図】の場合 食料 69,411÷270,737×100=25.63⇒25.6% 【計算後、小数第1位または
交通・通信 28,506÷270,737×100=10.52⇒10.5% 小数第2位を四捨五入して
教養娯楽 27,233÷270,737×100=10.05⇒10.1% 値を求めます】
(他の支出項目も同じように求めると前ページの表の割合になります。)
その他の消費支出 100-(25.6+10.5+10.1+………)=22.2% - 合計が100%にならないときは、「その他」の項目で調整するかいちばん大きい部分を変えて100%になるようにします。
(今回は、「その他」で調整する方法をとります。)- 表題を書きます。(例図では「※※市消費支出の割合(平成21年平均・2人以上の世帯・1か月)」と書きます。)
- 円の中心角は360°で100%を表します。すなわち、1%を3.6°として、各部分の中心角を求めます。
あるいは、100等分した円盤(分度器)か100等分の目盛りの刻まれたグラフ用紙を利用するのも便利です。
各部分を百分率にあわせて区切ります。
【例図】の場合 食料 3.6×25.6=92.16⇒92° 【計算後、小数第1位を
交通・通信 3.6×10.5=37.80⇒38° 四捨五入して、各部分の
教養娯楽 3.6×10.1=36.36⇒36° 中心角を求めます。】
(他の支出項目も同じように求めるようにします。)
その他の消費支出 3.6×22.2=79.92⇒80° - 真上から、原則として右回りに百分率が大きい順に区切っていきます(時間的順序や慣習的な順序で区切っていくこともあります)。
色や模様で部分を変えると見やすくなります。「その他の消費支出」は最後の部分にとります。 - 円グラフの中に凡例を入れると、よりわかりやすくなります。
- 脚注を書きます。出所を示し、どの資料を利用してグラフを作ったかがわかるようにします。
(例図では『出所:※※市統計局「家計調査」(平成21年)』と書きます。)
- 円グラフは帯グラフなどに比べて作り方がやや難しいですが、部分相互の比較や、1/2、1/4などの割合は読み取りやすいことが利点です。
(5)帯グラフ ※円グラフで利用したデータを使って作ります。
- 表題を書きます。(例図では「※※市消費支出の割合(平成21年平均・2人以上の世帯・1か月)」と書きます。)
- 目盛りは、全体を100%で表しています。用紙にあわせて、横軸を書きます。そのとき、百分率で表しますので、10%から始めて100%まで目盛りを区切りましょう。
- 左から右に百分率が大きい順に区切っていきます。色や模様で部分を変えると見やすくなります。
「その他の消費支出」は最後の部分にとります。 - 帯グラフの中に凡例を入れると、よりわかりやすくなります。
- 脚注を書きます。出所を示し、どの資料を利用してグラフを作ったかがわかるようにします。
(例図では『出所:※※市統計局「家計調査」(平成21年)』と書きます。)
- 帯グラフを2つ以上並べて、構成割合を比較するのに便利です。
- 【例図】では、横の帯グラフを作りましたが、縦の帯グラフを作るときは、下から上に百分率が大きい順に切っていきます。「その他」は、最上部にとります。