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令和6年度第1回大阪府戦略本部会議【議題1】
議題1「大阪・関西万博におけるドローン飛行等の規制条例について」
資料名 | PDFファイル | その他のファイル |
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資料「大阪・関西万博におけるドローン飛行等の規制条例について」 | 資料(PDF:380KB) | 資料(PPT:605KB) |
【山口副知事】
- 万博の安全・安心のためにドローン条例は必要だと理解している。ただ、ドローン法がある中で、府の条例で規制をする意義・必要性について、説明していただきたい。
- また、基本的には協会、大阪府、警察の3者で安全・安心を確保する形になると思うが、それぞれの役割を説明していただきたい。
【万博推進局】
- まず、府の条例で制定するということについて、東京オリンピック・パラリンピックのように府県をまたいで競技会場がある場合は、国が個別の法律やドローン法に基づいて、手続きを踏んできたところ。今回の大阪・関西万博においては、その会場が夢洲で、大阪府単独の区域に会場が存在することから、府の条例でドローン飛行を規制することになると思う。
- 昨今、ドローンが目覚ましい進化を遂げている。例えば、メディアの撮影での使用、最近ではミャクミャクの形を飛行させて皆様にご覧いただいたが、ドローンに発光LEDをつけたドローンショーといったドローンの活用方法もあるので、規制と活用の両方で条例の中身を進めていくというところにも意義があると思っている。
- 役割分担について、当然、博覧会協会と府警本部、我々大阪府市が一体となって行うが、大きく言うと府警本部には、主に規制面の中でも措置に関するところをお願いする。その措置に関する実行に関してアクションを起こしていただくことになると思う。
- 博覧会協会には、会場内の参加国や主催者の方々の同意を取っていただく。今、そういったことも含めて、年内を目途に協会でガイドラインを作っていただいているので、そういったところかと思う。
- 府市は、府域における会場のことについての対応。広く府民・市民の皆様に情報発信していくことに加えて、夢洲の周辺から1,000mを対象範囲にするということであれば、夢洲の会場外でも対象となる事業者の方々が出てくるので、府警本部と協力しながら、その事業者にも協力を求めていく役割になっていると考えている。
【山口副知事】
- 条例というのは、府域限定だからということも当然あるが、それだけではなく、ドローンの規制に関しては、大阪府と府警本部の責任できっちりしていくということを示していると思う。そういう意味で色々な面で責任はあると思うが、安全性を確保するための措置を両者でしっかりとスクラムを組んで欲しいと思う。
- 特にドローンを飛ばしたい人は、どこに相談に行けばいいのか、あるいはどこに言えばいいのか。会場内であれば協会、会場外であれば公安委員会、いろいろな形で執行するのは警察という形になると思う。ここはガイドラインを作られるということだが、しっかりとどういう役割で、ドローンを適正に飛ばそうとする人は、どうすれば適正に飛ばせるのかをしっかり周知をして欲しいと思うので、よろしくお願いする。
【知事】
- 我々の経験上、直近では2019年のG20大阪サミットでドローンの規制条例や国際的な警備を経験したが、G20大阪サミットは数日間だった。
- 今回、万博は春から夏、そして夏から秋にかけて6ヶ月間、非常に長期間開催されるという特徴がある。
- 期間は長期であるにもかかわらず、ナショナルデーが毎日開催され、世界の要人、警護の対象になる人が毎日大阪を訪れる状態になる、国内外から2,800万人の多くの方が訪れるという特徴があるので、本当に気を引き締めて、新しいものとして対応しなければならないものだと思っている。
- そして期間中は多くの人が、万博会場はもちろん、さらに大阪のまちを楽しんでいただくということを考えると、安全・安心の対策が非常に重要になると思う。
- 先日、万博協会で防災実施計画が策定されたが、災害は当然のこと、起こり得るあらゆる事態に対応する準備を今、しておく必要があり、この態勢を強化しなければならないと思う。
- 本日は、岩下本部長にご出席いただき感謝申し上げる。東京オリ・パラの警備に携われたということで、豊富な警備の経験をお持ちで、非常に心強く感じている。
- ただ一方で、6ヶ月の長きにわたって、世界的行事を行うということで、気を引き締めていかなければならないと思っている。
- 万博の開催に向けては、テロ対策、サイバーセキュリティ対策、要人の警護、そして来場者の雑踏対策・安全確保等、非常に対策は多岐にわたる。大阪府としても府警本部、そして国や協会ともスクラムを組んで様々な取組を進めていきたいと思うのでよろしくお願いする。
- そういった観点から今回、万博における安全・安心の確保の一つとして、本日の議題である夢洲と、夢洲の周囲1kmのドローン飛行を原則禁止する規制の条例を9月議会に提出をしたいと思う。
- そして今後、ドローン規制の条例を実効あるものとしていくためには、府と府警本部、そして協会、様々な関係者が連携を密にしていくことが非常に重要。先ほど山口副知事も言われたが、ドローンが全く飛ばないわけではなく、届出したものが飛ぶ。そういった意味では非常に連携を密にしないと、対象がわかりにくいところもあるので、情報共有は常にしていく必要があると思う。
- 府と府警本部、そして協会、関係者が連携を密に取り組んでいき、ドローン規制条例の実効を確かなものにしていく必要がある。規制エリアの住民や施設所有者に対する丁寧な周知説明はもちろん、現場での取締りの対応等についても、非常にしっかりとしていく必要があると思うので、どうぞよろしくお願いする。
【政策企画部長】
- それでは、ご審議いただきました大阪・関西万博におけるドローン飛行等の規制条例につきましては、9月議会に関連する条例案を提出することとしたい。