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更新日:2025年4月1日

ページID:102030

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議題1「性犯罪・性暴力被害者のワンストップ支援センターについて」

議題に係る資料

資料名 PDFファイル
資料「性犯罪・性暴力被害者のワンストップ支援センターについて」 資料(PDF:727KB)

 

【渡邉副知事】

  • この間、色々と調整いただきお疲れ様でした。ありがとうございました。
  • 今まで(SACHICOが)ボランタリーな形で開設されて、それを補助という形で支援しながら、かなり自主的に運営していただいていたものを、府の委託事業、府の責務として運営するということで、大きな転換になると思う。その中で、病院の負担が非常に大きく、今回の事態になったというところもあり、運営体制についてかなり考えていただいていると思う。
  • いろんな運営手法をしっかり考えられ、今、予算はついているという状態だと思うが、準備状況、医師確保の見込みや将来的な見通しについてどう考えているのかということと、協力医療機関を増やしていくにあたり、地域のバランスもあると思うが、医療機関の反応について教えていただきたい。

【危機管理室】

  • 今おっしゃっていただいたように、ようやく移転場所等が決まり、予算も組ませていただいてスタートが切れる状況になった。
  • ただ、医師の確保等について、SACHICO側にも確認はしており、心当たりがあるとは聞いているが、かなり困難な状況が続いているので、実際は確保が困難となるケースも想定していく必要があると思っている。
  • これに関しては府としても、医師確保の周知等に協力し、何とか確保していきたいと考えているところ。
  • 協力医療機関については、健康医療部とも連携しながら、地域バランスや数の確保も含めて一体となり取り組んでいきたいと考えている。

【健康医療部】

  • 協力医療機関については拡充していかなければならないという方向性だと思うので、健康医療部としても、数の確保を引き続きしていきたいと思っている。
  • 特に大阪市内で協力いただけるところを少しでも増やしたいと思っている。協議はこれから進めていく。

【森岡副知事】

  • まず、お疲れ様でした。本当に緊急性が高く、早くやらなければならない中、ここまで調整していただきありがとうございます。
  • 先ほど渡邉副知事もおっしゃったように、委託事業、府の責務として運営するということはかなり大きな方向転換、一歩踏み出したと思う。
  • そこで、改めて府の責務として運営するということの意義や必要性をもう一度ご説明いただきたい。府の公共施設内に入れるということも、それとリンクしていると思うので、そのあたりを教えていただきたい。

【危機管理室】

  • まずSACHICO自体は元々民間主導で、全国で初めてスタートした取組であり、この取組を国の方がご覧になられて、全国的な施策として展開されたという経過がある。そのため、先行的に民間で取り組まれていたこともあり、これまで補助事業という形で支援してきたところ。
  • ただ、今回、移転などいろいろ大きな見直しが必要になる中で、病院拠点型が持続性の面で課題があるということで、あり方の検討に至った。
  • あり方の検討を行う上で、性被害者支援という重要な機能を持続可能な形で維持していく、ということを考えたときに、先行的な民間事業に対しての補助事業を行ってきたが、それで持続可能性がなくなってきたことを鑑みて、大阪府が事業主体として責任を持って運営することが必要と考え、委託化に切り替えることにした。

【森岡副知事】

  • 性被害者のサポートという点で非常に政策的意義も大きく、そして何より持続可能な形でやらなければならないと。これまでは民間に上手にやっていただいていたが、やはり持続可能、ずっとやっていかなければならないというところだと理解した。
  • それと絡むが、今回、連携型に変わっている。こちらについても持続可能という観点かと思うが、改めてご説明いただきたい。

【危機管理室】

  • 今回、阪南中央病院の例にあるように、病院拠点型というのは拠点となる病院に過大な負担がかかってくるということで、持続可能性の面で大きく課題を抱えている類型かなと思っている。
  • 現在、産科医師の不足、さらには医師の働き方改革もある中で、拠点病院等をしてくれるところはなかなか見つけられない極めて困難な状況であると考えている。
  • これを機に持続可能なネットワークで対応する連携型へと移行を図ることによって、オール大阪で性犯罪被害者を支援する体制を構築していくべきと考え、今回連携型という形に切り替えさせていただくことにした。

【森岡副知事】

  • この間いろいろ調整していただいていると思うが、病院の方々のご意見を聞いても、これまでのように拠点型だと負担が大きすぎるという声もあったという理解で良いか。

【危機管理室】

  • 医療関係の方にお聞きすると、病院拠点型というのは、阪南中央病院が頑張ってやってこられたところもご覧になられている中で、なかなか普通にはできない、という意見をお持ちの方がほぼ大多数だった。

【財務部長】

  • 両副知事のご発言にも関連するが、府が責任を持ち事業主体となって、継続性、持続性ということを担保するということからいくと、長きにわたってこの事業を継続されてきた、従来のSACHICOの築いてこられたいいところは大切に継承する必要があると思うが、やはりボランタリーに運営されてきたことによって、いろんな課題も抱えておられたと思う。
  • そのあたりを丁寧に分析してどう解決するかというときに、結局運営はほぼ丸々委託するわけだが、先ほど出ていた医師の雇用の責任、あるいはその紹介をどう大阪府がサポートするか、あるいはその関係機関とか他団体とのネットワークの構築、その部分についてどこまで府が役割を果たせるかというところが非常に重要で、これまで通りの運営であれば、場所を変えたとしても持続性には非常に課題が残るということになると思う。
  • その辺りについて危機管理室としてお考えがあれば教えていただきたい。

【危機管理室】

  • 今回、委託化ということになるので、当然委託契約という形を結ばせていただいて様々な決め事をSACHICO側とは決めていく形になろうかと思っている。
  • 委託事業という新たな事業形態になるので、頻繁に定期的に打合せ等を実施しコミュニケーションをとらせていただきながら、今まで通りで良いかどうかというところも含めて、府の視点でしっかりとその辺りを見ていきたいと思っている。
  • また、今まで補助事業では、データ的なものが取りにくかった部分があるが、委託事業になるので、当然被害者のプライバシーは最大限留意しながら、あるべき姿を考える上で必要なデータ分析をしっかりやっていく必要もあると考えている。
  • なので、委託という、大阪府が事業主体として実施していく、責任を持ってやっていくというところに主眼を置いた形で、今後運営していきたいと考えているところ。

【総務部長】

  • この間、大変な調整をされて、運営は今後というお話だが、運営体制のところで医師は日中ということで、時間外の部分で対応が必要な事象が発生することもある。一方で、協力医療機関の声かけをこれからも頑張っていかなければならないということで、運営についてはこれからいろいろお考えになると思うが、運営の開始時点からのソフトランディングみたいなところで、もしお考えがあれば、教えていただきたい。

【危機管理室】

  • まず、基本的に72時間以内の初期対応という形になるので、夜間でも緊急性を要しない場合であれば、翌日、医師のいるときに来ていただくということが可能と考えている。
  • ソフトランディングに向けてこれからどうやっていくかというところは、どうしても移転までに改修工事で若干時間がかかる。その間もできるだけ医師の確保をお願いしようと考えている。活動場所やその辺り諸々、まだ移転前なのでどういう形がいいかというところはSACHICO側とは相談がいると思うが、移転後速やかにきっちりした体制がとれるように、委託事業がスタートする4月からできるところは早期にやっていただくという形で進めていきたいと考えているところ。

【政策企画部長】

  • 今回、大変な調整をしていただいて、公的なところの踏み込みをしていただいた。府公共施設内ということで、健康医療部長にも非常にご尽力いただいて、こころの健康総合センターに決めたということだった。拠点型から連携型ということで、持続可能とするということだが、こころの健康総合センターの中に移転するということで、特定の医療機関に負担が偏ることがないのかという点についてはどうか。

【危機管理室】

  • こころの健康総合センターは皆さんご存知のように大阪急性期・総合医療センターに隣接している。ただ、これは場所が隣というだけで、運営形態・運営主体も別。大阪急性期・総合医療センターには今も協力医療機関を担っていただいているが、引き続き、10あるうちの1つの協力医療機関としてご協力いただく形を考えている。
  • 隣にあるからということで負担が集中することのないように、例えば割り振りのルールなど、運用の中できっちりと協力医療機関の負担が平準化できるようにしていきたいと思っている。
  • さらに、協力医療機関の数も、健康医療部にご協力いただきながら、増やしていくことを考えているところ。

【知事】

  • まず、性犯罪・性暴力は被害者の尊厳を踏みにじる、絶対に許されない卑劣な行為だと思う。その中でこのワンストップ支援センターは、非常に重要な役割を果たすことになる。SACHICOについては全国に先駆けて、これまで重要な役割を果たしてきてくれた。
  • 今後、さらにこれを進化させるということで、大阪府の事業として、大阪府自身が責任を持って、行政の事業として進めていく、委託事業で行うという判断をしたいと思う。
  • そしてその上で、当然SACHICO側にも、これまでと異なる体制・手法での運営をお願いすることになるので、危機管理室を中心にSACHICOとしっかりと連携をとって進めてもらいたいと思う。
  • また、場所についてはこころの健康総合センター内に移転をしたいと思う。これまで病院拠点型であったが、持続可能性において問題があるため、幅広く病院に協力をいただく連携型で進めていく。
  • その上で、やはり協力医療機関を増やしていくことも重要だと思うので、ここは健康医療部もしっかりコミットして、さらに協力医療機関を増やす、確保に取り組んでもらいたいと思う。
  • さらには、福祉であったり、司法の分野であったり、それぞれの相談機関との連携体制が重要になってくると思うので、関係部局とともに、ここについて取り組んでもらいたい。
  • ワンストップ支援センターの持続可能な体制をしっかりと確立していく大きな転換点になっていると思う。これからもSACHICOとも協力をしながら、しっかりと連携して、性犯罪、被害をなくす、これは許されないというのがまず大前提としてあるが、被害者をしっかりと支援する、適切に支援していく体制を強化していきたいと思うのでよろしくお願いする。

【政策企画部長】

  • ご審議いただきました性犯罪・性暴力被害者のワンストップ支援センターについては、今回お示しした案、ご審議の経過を踏まえ、進めていくこととしたい。

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