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更新日:2013年9月17日

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平成25年度 第2回コーディネーター研修

平成25年度 第2回コーディネーター研修 を実施しました。

ポイント

会場全景 グループワークの様子

  • 「コーディネーターとして知っておきたい、ボランティア活動の責任について」をテーマに、弁護士であるとともに、社会教育活動に深くかかわっている講師による講演を行った。
  • 「明日の取組みをよりよいものにするための『ふり返り』の工夫」をテーマとして、島本町と和泉市の事例報告及び府による説明を通じて、「ふり返りとは何か」について考えるとともに、グループワークで各地域の取組みを交流した。

1. 日時 ・ 会場 等

平成25年9月6日(金曜日)13時30分 から 16時15分 大阪府庁新別館北館4階多目的ホール
約250名もの多くの皆さまの参加をいただきました。

2. 研修のようす

趣旨説明

地域教育振興課より、研修会の趣旨について説明しました。

講演 テーマ「コーディネーターとして知っておきたい、ボランティア活動の責任について」ー安心してボランティア活動を進めるためにー

講師 樽谷 進 弁護士

講師 樽谷弁護士 講演風景

  • 講師の樽谷弁護士は、ご自身がボーイスカウトの活動にながく携わられ、ボランティア活動等に豊かな経験と深い見識をお持ちです。
  • 講演では、地域の剣道少年団のキャンプで起こった事故の裁判事例をもとに、参加者がグループに分かれて、「自分なら・・・」と活発に意見交流する時間も設けながら、ボランティア活動の責任について、法的観点から、わかりやすくお話しいただきました。
  • 事例を通して、常識的な行動によって事故は防げるということ、また、事前や当日に、子どもたちへ適切な注意がなされていれば、指導者の責任が過大に問われることはなく、安心して活動を進めていけることを示してくださいました。

事例紹介

  • 報告1 島本町 学校支援「ゆめ本部」の試み
    報告者 「ゆめ本部」スタッフ 渡瀬 潔司さん 花田 純子さん
    島本町学校支援「ゆめ本部」の報告
    島本町では、パワーアップをねらう学校と、魅力あるまちづくりを考える住民との結合をめざして、平成23年度、学校支援地域本部事業を、町ぐるみの「ゆめ本部」事業として刷新しました。
    50名を越える学習支援サポーターが町立小・中学校6校すべてで、放課後学習会をはじめとする学習支援活動を行う、地域の熱意に支えられた取組みです。
    活動を継続し、よりよく改善していくため、「ふり返り」を大切にしており、放課後学習会に参加しているすべての児童生徒だけでなく、その保護者までを対象にアンケートを実施しています。
    アンケートでは、「よい」「よくない」の評価だけでなく、文章による具体的な感想も集約して参考としています。
    また、支援者である学習アドバイザーに対してもアンケートを行い、その意見や感想も活動の改善に生かしています。
  • 報告2 和泉市における「教育コミュニティづくり」推進に向けた『ふり返り』について
    報告者 和泉市立富秋中学校 教頭 葛城 雅之 さん
    和泉市教育委員会指導室 指導主事 上田 茂幸 さん
    和泉市の事例紹介
    • 和泉市では、各校区で、また、市全体として「ふり返り」を取り入れ活用しています。
    • 富秋中学校区の2小学校(池上・幸)と1中学校の名前の頭文字をとった「ITS咲かせ隊」のみなさんは、毎月の活動の後、必ず交流会をもつことで、参加者の意見を取り入れながらできることをやっていくようにし、活動の継続を図っています。
      参加者の意見をできるだけ実現し、住民による主体的な取組みであることを実感してもらうとともに、行政や地域に活動を発信し、そこからの良い評価を参加者に返していくことも大切にしています。
      ふり返りで出された意見をもとに、「子どもの居場所づくり」という新しい活動も始まっています。
    • また、市全体としては、活動のマンネリ化防止や課題の克服をめざして、各地域の強み・弱みといった特性を再発見するための「SWOT分析(※)」に取り組んでいるなど、活動の改善を図るための、市をあげての幅広い工夫例を紹介いただきました。
      ※SWOT分析・・・Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの視点から評価・分析を行う手法のこと。企業等で活用されることが多い。

説明とミニワーク

  • 2つの事例報告を受けて、地域教育振興課員から、「ふり返り」とは何かについてご説明しました。
    ふり返りを考える前提としての「PDCAサイクル」の重要性
    ふり返りの方法
    コーディネーターの役割
    PDCAサイクル ふり返りの方法
  • 次に参加者の皆さまが、今日の研修のテーマに沿って、交流する時間をもちました。それぞれが、今日の研修で感じたことや、各地での取組みを交流し、「これからできるふり返り」について考えました。
    会場の様子1 会場の様子2

3. 参加者アンケートより

講演

  • ボランティアの責任が大きいと、なかなかボランティアとして活動する範囲が限られてくると感じていましたが、常識的なことを注意していれば、ある程度は大丈夫ということで安心しました。
  • とても勉強になりました。いろんな活動に対して、もっとしっかり子どもたちを見て、指導(防止)しなければ・・・と思いました(安全のため)。
  • 苦情などを言われる保護者が増える中、とても勉強したいテーマのひとつです。常の注意を忘れず、運営していきたいと思います。協力してくださるボランティアさんのためにも、しっかり工夫していきたいと思います。

実践報告

  • 島本町:アンケートをもとに教育長・教育委員含め話し合いの場がもたれていてすばらしい。
    和泉市:「活動のスタンス」を守りながら実践されている点がすばらしい。なかなかできないと思う。アンケートにとどまらず、SWOT分析など新しい手法を取り入れる工夫も参考になった。
  • (島本)町として組織的に取り組んでいる。内容は多様で子どもや保護者にも十分浸透しているのは印象的。
  • SWOT分析についてもっと詳しく話が聞きたかった。わが町でも取り組んで考えてみたいから、分析も面白いなと思いました。また、富秋中学校の活動のスタンスが長く続けていくためには重要ですね。
  • アンケートの実施と検討や交流会、話し合いによるふり返り等、次にどう活かしていくかをいつも考え、次のステージにつなげていくことの大切さを実感しました。
  • とても勉強になりました。私は今年からコーディネーターとして活動させていただき、「何から?」と思案中です。今日の研修会に参加して、意欲を持って一つずつ前に進めていきたいと思います。

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