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平成25年度ボランティア研修(堺市・泉北・泉南ブロック)
平成25年度ボランティア研修会(堺市・泉北・泉南ブロック)を実施しました。
ポイント
- 3市から実践報告がありました。堺市からは児童からの感謝の気持ちが活動者の励みや次への原動力になっている堺・地域コミュニティ学校支援事業の取組みについて、高石市からは学校、子ども、地域のつながりを大切にしたいという意識の人たちが中心になって進めているおおさか元気広場の取組みについて、阪南市からはさまざまなスポーツ活動や文化活動を実施することで子どもたちの興味を広げているおおさか元気広場の取組みについて、どの市も具体的な活動内容を交えて紹介していただきました!
- 日々の活動の中での子ども理解をより深めることをめざした後半のワークショップでは、みなさん笑顔で取り組んでおられ、安心して気持ちを伝え合える場づくりを体感しました。
1.日時・会場等
平成25年12月21日(土曜日) 9時30分から12時 於 阪南市立文化センター サラダホール 77名参加
2.研修の様子
実践報告
テーマ 「つながりが子どもをそだてる
-堺・地域コミュニティ学校支援事業-」
報告者 堺市立日置荘西小学校区コーディネーター 宮原 由美
学習サポーター 松井 弘美
日置荘西小学校では、さまざまな活動を進めるにあたって、学校運営委員会を設け、コーディネーターが中心となって、いろいろな意見を聞き、各活動のサポーターと連携調整を図りながら進めています。学習、読書、環境、体験、安全サポーターの5つの支援組織があり、学校の教育活動を支援しています。こうした取組みが少しずつ実を結び、3学期末には、全校児童が主体となり、「感謝の会」を開いて、サポーター全員を招待してくれました。感謝の言葉や手作りのメダル(感謝のメダル(写真))、歌のプレゼントをしてくれます。このことは、わたしたちの励みとなり、次への原動力となっています。
テーマ 「元気広場への広がり」
報告者 高石市清高小学校区子ども元気広場推進事業実行委員長 中野 達朗
清高小学校では、平成19年度に「おおさか元気広場」がスタートする以前から、PTAが中心となって第二土曜日の子どもたちの見守りや、子どもゆめ基金を活用した「優×友×遊フェスタ」、茶道体験、青年団による大縄跳びなどを行ってきました。元校長先生や福祉委員会、婦人会、自治会、青少年指導員など、校区の中にある団体や、学校、子ども、地域のつながりを大切にしたいというような意識のある人たちが中心となって進めています。どうやって子どもたちの喜ぶ内容にするか、いろいろ考えながらやってきました。家庭ではなかなか経験できないものづくりなども、大人のサポートを得て取り組んでいます。大きなけがのないように注意を払いながら、大人たちも本気になって子どもたちと遊んで進めています。
テーマ 「元気もりもり 心うきうき わくわく教室」
報告者 尾崎わくわく教室コーディネーター 永田 恵
尾崎わくわく教室では、年20回程度、さまざまなスポーツや文化活動を行っています。例えば、キックベースボールでは、不公平さをなくすために、3アウトではなく打者一巡で攻守交代するなど、みんなが楽しめるルールを考えながら活動をしています。スポーツが得意な子、けん玉が得意な子、押し花が好きな子などが集まって、わいわい言いながら活動できるのが「わくわく教室」のいいところです。はじめは、スポーツを楽しむためにわくわく教室に入った子も、さまざまな文化活動を行うことで興味が広がり、文化活動にも意欲的に取り組めるようになってきています。また、昨年まで、わくわく教室の参加者だった子が、今年は、パネルシアターのボランティアをしているお母さんのアシスタントで教室にやってきました。参加者が指導者になって教室に訪れてくれたら、とてもうれしく思います。
助言
コメンテーター 森田 次朗(関西学院大学)
コメンテーターからは、3つの報告すべてに共通するポイントとして、「単に学校でされていることを地域の方にお任せする活動ではなく、新たに関係性を生み出したり、新たな活動を生み出している、創造する活動になっている」、「活動を継続していくには、活動者が関わることの意義や、やりがいを感じることが重要だが、どの報告も地域のみなさん自身がやりがいや楽しみをもっている」とお話をいただきました。
ワークショップ
テーマ 「気持ちを出し合える安心の場をつくるために」 ーワークをとおして子どもを見つめるー
ファシリテーター 能勢町立久佐々小学校教諭 塩出 代茂子さん
摂津市立鳥飼西小学校教諭 沖野 友和さん
はじめにファシリテーターから、全体の流れと子どもに関わる上で大切にしていることについての説明がありました。
楽しいアイスブレイキング みんな自然と打ち解けた雰囲気になっていきました。
ワークシートで自分の思ったことや感じたことを示しながら、グループで違いを認め合うことや心地よい言葉を伝え合うワークショップを体験しました。
年齢や家庭環境などにより、一人ひとりみんな違う子どもたちと日々の活動で関わるにあたり、その一人ひとりの言葉や行動を受け止め、心によりそいながら、安心できる活動を実施するためのヒントを、参加者が安心して気持ちを伝え合える経験を通して得ることができたワークでした。
3.参加者アンケートから
実践報告について
- 各地域の多様な活動が参考になりました。自分の地域では何ができるかを考えました。
- 他市の特色ある取組みを聞くことができてよかったです。人材が不足していると聞きますが、どの市もすばらしい活動をされていると感じました。
- ボランティアをつなぐことも大切だなと思いました。
- 各市の実践を聞きながら自分のところの活動のふりかえりもできました。きっかけを与えてくださってありがたいです。
- 他市の取組みで知らないゲームなどを勉強したいと思いました。
- 土曜日だけでなく放課後の活動の報告がとても参考になりました。
- コーディネーターやボランティアの方々が地域の活動を支えているということをあらためて感じました。
- はじめての参加でしたので良かったです。
ワークショップについて
- お互いの交流が深まりました。ありがとうございました。
- 実際に声に出す(言葉にする)ことの大切さを実感しました。
- 楽しいワークショップを体験することで学校の子どもを見る目、自分自身の気持ちを含め忘れていたことを再確認しました。
- 様々な場面でこのようなワークを参考にしたいと思います。
- 子どもどうしの距離を縮める効果があるのではないかと思いました。
- 私がいつも感じていることでした。意識して実践していこうと思います。
- アイスブレイクも含めて楽しく取り組めました。このようなワークを研修でもとりいれたいです。
- 子どもたちは「うれしい」「悲しい」「楽しい」「くやしい」などの表現しかできないことが多いと思うので、その分化が図れるのではと思いました。
- コミュニケーションを図っていくためには安心の場をつくっていくことが大切であると感じました。
4.主催者より
研修会に参加くださいましたみなさん、ほんとうにありがとうございました。