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平成25年度ボランティア研修(南河内ブロック)
平成25年度ボランティア研修会(南河内ブロック)を実施しました。
ポイント
- 2市から実践報告がありました。
松原市から、活動の活性化のために大学を訪問してボランティア募集チラシを配布したことで、学生ボランティアを確保したとの報告があり、実際に大学を訪問することが良い結果に結びついたと実感されていました。また、羽曳野市からは地域の老人会や知人のお子さん等、様々な組織や人とつながることによって、多種多様な活動を学期ごとに計画的に実施しているとの報告がありました。 - 日々の活動の中での子ども理解をより深めることをめざした後半のワークショップでは、子どもたちのことを大切に思い、認めることで安心の場をつくり、安心の場で子どもたちどうしがつながっていくということを学びました!
1.日時・会場等
平成25年12月4日(水曜日)18時45分から21時15分 於 藤井寺市生涯学習センター(アイセル・シュラホール) 58名参加
2.研修の様子
実践報告
テーマ 「松原市の学校支援地域本部事業について」
報告者 松原市立第四中学校区 林 陽一さん
松原市教育委員会 地域教育振興課 卯田 晶宏さん
第四中学校区の取組み紹介が報告されました。第四中学校区では、「アイプリント」というパソコンソフトを活用して自学自習を進めており、朝と放課後の学習支援にボランティアがサポートされています。校区内の2つの小学校でも放課後学習などの学習支援を行っており、PTAと地域とで図書のバーコード化なども実施しています。また、活動の活性化をめざして、近隣大学を訪問してボランティア募集チラシを配布するなど、学生ボランティアの確保にも積極的に取り組んでいます。
テーマ 「羽曳野市立埴生小学校元気広場の実践報告」
報告者 埴生小学校放課後子ども教室コーディネーター
美馬 千果子さん 福井 眞理さん
永く活動してきた実績のある地域で、ふれあい祭りも今年で28回目を迎えたとのことでした。子育てにも協力的な地域で、放課後子ども教室では、地域の老人会や人形劇サークル、知人のお子さんなど、様々な人とつながることにより、学期毎計画的に多種多様な活動を行っています。火起こし体験、人形劇、グラウンドゴルフ、ヒップホップダンス、サッカー、ソフトバレーボール、アートバルーン、フラワーアレンジメント、しめなわ作り、中学校でのクラブ体験、クッキング教室などが紹介されました。
助言
コメンテーター 府教育コミュニティづくりアドバイザリースタッフ
中村 有美 さん
コメンテーターからは、松原市について、市・中学校区・小学校区の各エリアでの協議の場があり、多層的な連携で各エリアの課題を解決し、無理なく活動されている。「図書のバーコード化」という作業の場で、地域の方と保護者が出会い、何気なく子どもや家庭の話をしながら、充実感・役に立った感触を得られる良い機会を創造している。また、新たな人材確保のために大学にボランティア募集チラシを持参したら1名参加があった。「たった1人」とネガティブに捉えず、この1名をきっかけにして参加数を増やしていこうとするポジティブさを他の地域でも参考にしてほしいとのことでした。羽曳野市については、自分たちの組織を閉じずに、様々な組織や人とつながっていることがすばらしい。活動を通して人とつながっていく。「こんな人があんなところにいるらしいよ」などの情報を察知したらすぐつながる。多種多様な活動を支えるだけの組織や人のつながりがある。また、小学校と中学校の空気感の違いが子どもたちのしんどさにつながるという課題を解決させるため、小学生に中学校の具体的なイメージを早期に持たせるための中学校クラブ体験は効果的な取組みであるとのことでした。総括として、活動のバラエティを研修の場等を利用して増やしてほしい点、みんなで楽しく、無理なく活動するために一部の人たちに負担がかからないような仕組みを持ち、1つの目的のために様々な組織や人とつながることで、人・資金・アイデア等課題の解決につなげてほしい点をコメントされました。
ワークショップ
テーマ 「気持ちを出し合える安心の場をつくるために」 ーワークをとおして子どもを見つめるー
ファシリテーター 大東市立北条小学校教諭 今井 恵美子さん
吹田市立千里第二小学校教諭 池田 佳奈さん
はじめにファシリテーターから、全体の流れと子どもに関わる上で大切にしていることについての説明がありました。
楽しいアイスブレイキング みんな自然と打ち解けた雰囲気になっていきました。
ワークシートで自分の思ったことや感じたことを示しながら、グループで違いを認め合うことや心地よい言葉を伝え合うワークショップを体験しました。
年齢や家庭環境などにより、一人ひとりみんな違う子どもたちと日々の活動で関わるにあたり、その一人ひとりの言葉や行動を受け止め、心によりそいながら、安心できる活動を実施するためのヒントを、参加者が安心して気持ちを伝え合える経験を通して得ることができたワークでした。
3.参加者アンケートから
実践報告について
- 次の取組みにつなげ、市や地域にも伝えていきたいです。
- 仕組みづくりについて、改めて考える機会となりました。
- 行政と学校と地域が話し合える場があるのがいいと感じました。私たちもそういう場をつくりたいです。
- 中村先生の講評のとおり、皆さんサラリとあたりまえのように語られたのがよかったです。楽しんでやっておられる様子が分かりました。とても短時間でよくまとめ上げておられますね。
- こんなことをやっていますというよりも、そこに行くまでに誰に相談して、どんな準備をして、費用は?保険は?といったことが知りたかったです。苦労話の方が聞きたかったです。
ワークショップについて
- 普段の活動に活かせそうです。
- とてもいい気持ちで終われました。短い時間でもこんな充実感が味わえるんですネ。
- 子どものことをさし置いて、自分が楽しかったです。もっと時間があればよかったです。ファシリテーターさんのお話を聞いて、子どもの気持ちの違いについて「そうか!」とわかりました。
- いろいろな人と関わることができ、楽しく過ごせました。
- 子どもとの関わり方についての参考になったし、おもしろかったです。
4.主催者より
研修会に参加くださいましたみなさん、ほんとうにありがとうございました。