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更新日:2015年3月30日

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平成27年度環境調査結果

平成27年度 干潟環境現況調査結果抜粋

調査地点

水質調査

  • 水温は表層及び底層を比較すると、干潟内(St.2)で高くなった。底層については、際立った傾向は見られなかった。
  • 塩分は、干潟外と比べて、干潟内の方が、高くなる結果となった。表層と底層では、底層が高く、例年と同様の結果となっている。
  • 溶存酸素量は、全体を通して、表層が底層に比べて、高くなる傾向を示しているが、10月8日の干潟外においては、表層と底層でごく僅かであるが、逆転する結果となった。2月の調査では、10mℊ/l以上の値が確認されており、植物プランクトンの光合成による酸素供給が進み、過飽和の状態となっていることがわかる。8月、10月については、干潟内で表層と底層に差が見られたが、これは、水温躍層の影響によるものである。11月と2月については、躍層の解消による混合で表層と底層の差が小さくなる結果となった。傾向としては、例年と同様の結果となった。

図1:干潟内(St.2)の底層における溶存酸素の推移
図1:干潟内(St.2)の底層における溶存酸素の推移

付着生物調査

目視観察

目視観察について、植物は、夏から秋にかけて、種数が一定であるが、その後、冬季である2月で最も出現種数が多くなる結果となった。動物については、昨年度は夏から秋季に種数が減少し、その後冬季に回復する傾向であったが、今年度は11月が最も種数が多く、10月が最も種数が少なくなる結果となった。

図2:目視観察の確認種数の推移
図2:目視観察の確認種数の推移

枠取り調査(植物)

枠取り調査の結果について、植物は、各枠取り層の出現種数としては、夏季から秋季の高水温期に多いといった一般的な季節変動で推移し、冬季の2月でピークとなった。種数については、例年以上の水準となっている。優占種で見ると、平成14年度以降は、高水温期でハネグサ属、低水温期で、ヨツガサネ属が多く、例年と同様の傾向にあり、イソハギが多く確認された。

図3:枠取り調査における付着植物の経年変化
図3:枠取り調査における付着植物の経年変化
注)出現種数の変動幅が大きく感じられるが、3から20種と上下の差が小さい中での変動である。

枠取り調査(動物)

動物については、出現種数は、概ね48から101種の範囲で推移している。動物については、特徴的な傾向は見られなかった。本年度の調査は、昨年度と比べて、高く推移している。特に2月は出現種数が91種と高い値となっている。優占種については、コウロエンカワヒバリガイ、ウスカラシオツガイが個体数、湿重量共に優占していた。

図4:枠取り調査における付着動物の経年変化
図4:枠取り調査における付着動物の経年変化(個体数)

魚介類調査

  • 土砂搬入で干潟内が浅場となったため、本年度調査についても前年度同様、干潟外(ラインD)のみを実施した。
  • 8月、10月調査ではムラサキハナギンチャクのみが確認された。11月では、今年度で唯一ヒメハゼ(1個体)が確認され、その他クルマエビについても確認された。2月については、出現種数が、今年度で最も多く、アメフラシの他、クイチガイサルボウ、テナガコブシ、マメコブシ、ヘイケガニが確認された。出現種数については、年々減少傾向にある。

図5:魚介類の経年変化
図5:魚介類の経年変化
注)St.E(干潟内)は干潟整備によって浅場となったため、平成23年度の8月以降は調査を行っていない。

地図

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