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南河内の農空間整備(ほ場(農地)の整備)
ほ場(農地)の整備 交流ネットワーク総合整備事業
区画整理の完了した農地と集落道(河内長野市高木・高向地区)
河内長野市の南東部、高木(たかぎ)、高向(たこう)、川上(鳩原・川上)地区において、営農環境の整備と集落間及び都市と農村間の連携交流の促進のため、交流ネットワーク総合整備事業を実施しました。
- 1)事業目的
不整形な区画形状の農地、狭い農道、未整備な用排水路などを整備して、安全で生産性が高く、また、高齢者でも耕作しやすいように農地の区画整理を実施しています。
併せて、農作業に要する移動経費の軽減と、集落を道路で結ぶことによる連携交流を目的に、高木・高向(たこう)の両地区を結ぶ「集落道」を整備しました。 - 2)事業内容
川上地区ほ場整備 8.8ha
(川上換地工区6.5ha、鳩原換地工区2.3ha)
高木地区ほ場整備 6.6ha
高向地区ほ場整備 4.6ha
集落道 延長 967m(橋梁2箇所)車道 幅6.5m 歩道 幅2.0m - 3)事業期間
平成14年度から平成29年度まで
川上地区
ほ場整備 8.8ha
鳩原換地工区(2.3ha)、川上換地工区(6.5ha)
区画整理後の農地の状況
(鳩原換地工区) 国道下東工区 区画整理前
(鳩原換地工区) 国道下西工区 区画整理後
(川上換地工区) 太井工区 区画整理前
(川上換地工区) 太井工区 区画整理後
獣害柵設置の様子
上記の写真の工事中の様子 太井工区
区画整理後の農地での営農の様子
田植え後の農地(鳩原換地工区)
稲の穂がふくらみ始めている様子(川上換地工区)
稲刈りの様子(川上換地工区)
刈り取った稲を「はさがけ」して乾燥させます
ほ場の周囲に生えるつくし
カルガモも飛来する自然豊かな地域です
水がきれいなので、水路にはイモリがいます
稲の上でバッタが休憩しています
【農空間リアルレポート!】ほ場整備実施地区では、地域の農家の皆様と一体となり事業を進めました。
鳩原地区ほ場整備推進委員会の活動の様子です。
獣害防止柵設置のための現地調査(東端工区)
獣害防止柵設置のための現地調査(国道下西工区)
会議の様子(工事部会 獣害防止柵設置について)
会議の様子(工事部会 補完工事について)
筆界杭設置(神社下工区)
会議の様子(工事後の土地評価について)
会議の様子(工事後の土地評価作業)
工事後の土地評価の現地確認の様子(国道下東工区)
獣害防止柵設置工事の様子(国道下西工区)
獣害防止柵設置工事の様子 柵の様子(国道下西工区)
少し番外編で・・・コットン植えてみました!
河内長野市立ふるさと歴史学習館(くろまろ館)から綿(コットン)の種を頂いたので、植えてみました。収穫した綿はくろまろ館の方へお返ししました。
参考として、川上地区で、ほ場整備事業がどのように進められてきたのかをご紹介します。
1.整備構想の検討
はじめに、地域の農家の皆さんに今の営農環境等を振り返っていただき、それを元に将来の営農方針を検討していきます。
営農方針に合った区画イメージ、水路や道路の位置等の確認と併せて、複数に分散した農地をまとめていく(集約)方針についても確認します。
2.工事・換地計画の検討
方向性が定まると、工事図面の作成や、換地計画の作成を行います。
工事図面では、区画形状、水路、道路が記載されていきます。この図面は行政が皆さんの意見も参考にしつつ、標準的な工法に従い、作成していきます。
換地計画は、従前の農地等に対して、工事後のどの土地を誰に返していくか等、個人の権利に関することを決めていくことため、地区の皆さんでルールを決めて、公平に平等に内容を固めていくことになります。
2.工事・換地計画の検討(つづき)
工事・換地計画の検討にあたっては、事業区域界の確定の作業も併せて行います。
現形図(工事前)→換地原案図(工事後)
3.換地計画原案の決定
工事・換地の計画が概ね検討できたら、換地計画については工事前の机上計画案で、地区内の合意形成を図ります。
上の図面は、従前を示す現形図と工事後を示す換地図の原案です。
現形図より地区内の農地の分散状況や道路、水路の状況を把握をしていき、工事後の状況を表した換地原案図を使って、どの農地を誰に返していくのか、新しく整備された道路や水路はどこが取得するのか等、内容を固めていきます。
工事が完了したら、正式な換地計画に置き換えていく必要があります。
4.工事の実施
換地計画原案の合意形成をができた後、ようやく工事着手となります。
しかしその前に、文化財調査が必要となることもありますので、事前にその確認を行い、必要であれば調査を依頼します。
川上・鳩原換地工区では、文化財調査が必要でしたので、文化財調査を実施してから、ほ場整備工事をするという流れで進めてきました。
4.工事の実施(つづき)
工事は、工事計画に従い進めますが、工事中も、地区の皆さんと行政とで情報を密にしながら進めていくことが重要となります。
区画形状、道路や水路の位置は、換地計画原案を遵守しなければなりませんので計画通りを意識しますが、一筆取水口・排水口、進入路等は、利用される農家さんと相談して位置を変更することもあります。
5.工事後の現地測量
工事が完了したら、工事後の農地、道路、水路の面積を測量します。
各農地ごと、道路ごと、水路ごと、ルールに従って地区の皆さんで杭を設置していきます。作業は測量の業者さんにお願いしますが、杭の位置を決めるのは地区の皆さんです。そのサポートは行政が行います。
6.換地計画の樹立
7.換地処分
現地測量を行い、事業区域内のすべての農地、道路、水路の筆界、面積が確定したら、その最終形で換地計画を定めます。当初作成した原案を工事後の最終形に置き換えるイメージです。
内容に誤りがないか慎重に確認し、法律に基づく権利者会議の開催をし、各種手続きを行います。
高木地区 高向地区 平成25年度竣工!
ほ場整備 11.2ha(高木6.6ha、高向4.6ha)
集落道 延長 967m 車道 幅6.5m 歩道 幅2.0m(内 橋梁2 箇所)
※高木高向地区の概要書(PDF:1,118KB)
※平成26年7月22日に、地区竣工式・集落道開通式を実施。
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整備状況
高木地区 ほ場整備
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高向橋
日野大橋