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ため池耐震性診断
大阪府では、平成23年に発生した東日本大震災でのため池の決壊による甚大な被害を教訓とし、平成24年度より、堤体が決壊時に下流への影響が大きいため池に対して、大規模地震に対する耐震性診断を実施しています。
診断対象
ため池防災・減災アクションプランにおける防災重点ため池のうち「A級からC級」のため池(764箇所 令和4年3月、同プラン改定時)
防災重点ため池とは、ため池が決壊した場合、被害を及ぼすおそれがあるものとして、影響範囲に住宅等が存在するため池。影響度評価点(保全対象施設を距離等により点数化した合計)、貯水量、堤高等の基準で、A級からC級を分類。
診断方法
アースダム
大規模地震発生直後のため池堤体に生じる損傷・変形の程度を解析。
(判定基準)
堤体の沈下量が堤体天端高と常時満水位との差(許容沈下量)を超えない(貯水機能が損なわれない)ことをもって、耐震性の有無を判断。
<診断フロー>
コンクリートダム
大規模地震発生直後の堤体に生じる損傷、圧縮応力、堤体底面のせん断力の程度を解析。
(判定基準)
動的解析により、地震終了後の亀裂が上下流に貫通しない、発生する圧縮応力がコンクリート強度を超えない、又は、超えても限定的である、堤体底面のせん断力による安全率が1.0を下回らないことをもって、耐震性の有無を判断。
<診断フロー>
診断に使用する地震動
次の2種類の大規模地震動(レベル2地震※)を対象とします。
発生確率は低いが地震動強さの大きな地震動
直下型地震動
上町断層帯、生駒断層帯、有馬高槻断層帯、中央構造線断層帯、六甲淡路断層帯、大阪湾断層帯の6つの断層帯のうち、堤体に与える影響が最も大きい地震動
(地震動の特徴)加速度は大きいが、揺れが短い。
海溝型地震動
南海トラフ巨大地震動(M9.0)
(地震動の特徴)加速度は直下型と比較すると小さいが、揺れが長い。
耐震診断の実施状況
事務所 |
市町村 |
ため池数 |
---|---|---|
北部 |
豊中市 |
8箇所 |
池田市 |
5箇所 |
|
吹田市 |
2箇所 |
|
高槻市 |
15箇所 |
|
茨木市 |
23箇所 |
|
箕面市 |
25箇所 |
|
豊能町 |
3箇所 |
|
島本町 |
2箇所 |
|
能勢町 |
2箇所 |
|
中部 |
枚方市 |
17箇所 |
八尾市 |
23箇所 |
|
寝屋川市 |
5箇所 |
|
大東市 |
1箇所 |
|
柏原市 |
4箇所 |
|
東大阪市 |
8箇所 |
|
四條畷市 |
11箇所 |
|
交野市 |
14箇所 |
|
南河内 |
富田林市 |
36個所 |
河内長野市 |
19箇所 |
|
松原市 |
5箇所 |
|
羽曳野市 |
15箇所 |
|
藤井寺市 |
2箇所 |
|
大阪狭山市 |
13箇所 |
|
太子町 |
11箇所 |
|
河南町 |
12箇所 |
|
千早赤阪村 |
1箇所 |
|
泉州 |
堺市 |
54箇所 |
岸和田市 |
58箇所 |
|
貝塚市 |
30箇所 |
|
泉佐野市 |
28箇所 |
|
和泉市 |
38箇所 |
|
泉南市 |
28箇所 |
|
阪南市 |
13箇所 |
|
熊取町 |
20箇所 |
|
泉大津市 |
1箇所 |
|
岬町 |
12箇所 |
|
田尻町 |
2箇所 |
|
合計 |
566箇所 |
耐震診断結果の公表
平成24年度からの耐震診断結果の公表資料
- 平成24年度 ため池耐震性診断結果(PDF:790KB)
- 平成25年度 ため池耐震性診断結果(PDF:626KB)
- 平成25年度下半期 ため池耐震性診断結果(PDF:355KB)
- 平成26年度 ため池耐震性診断結果(PDF:362KB)
- 平成27年度 ため池耐震性診断結果(PDF:341KB)
- 平成28年度 ため池耐震性診断結果(PDF:276KB) 診断地区一覧(PDF:77KB)
- 平成29年度 ため池耐震性診断結果(PDF:298KB) 診断地区一覧(PDF:92KB)
- 平成30年度 ため池耐震性診断結果(PDF:190KB) 診断地区一覧(PDF:70KB)
- 令和元年度 ため池耐震性診断結果(PDF:399KB) 診断地区一覧(PDF:148KB)
- 令和2年度 ため池耐震性診断結果(PDF:417KB) 診断地区一覧(PDF:141KB)
- 令和3年度 ため池耐震性診断結果(PDF:189KB) 診断地区一覧(PDF:51KB)
- 令和4年度 ため池耐震性診断結果(PDF:183KB) 診断地区一覧(PDF:27KB)
- 令和5年度 ため池耐震性診断結果(PDF:296KB) 診断地区一覧(PDF:35KB)