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「OSAKAキッズプログラミングコンテスト 2024」の最優秀賞受賞者へ表彰状の授与とインタビューをしました!
「OSAKAキッズプログラミングコンテスト 2024」の最優秀賞受賞者への表彰状授与の様子
令和6年12月19日(木曜日)に今大会の最優秀賞受賞者 岡村航さんが通学する小学校へ訪問し、表彰状の授与を行いました。また、副賞として、日本マイクロソフト株式会社様にご提供いただいたMicrosoft Surface を授与しました。
最優秀賞受賞作品の概要
- 大阪・関西万博に関するクイズに答えながら、大阪メトロ中央線の長田駅から夢洲駅まで進むゲーム
- クイズの問題と選択肢が出るので、正解だと思う選択肢のボタンをクリックし、正解すると一駅進む。夢洲までたどり着けたらゲームクリア、たどり着けなければゲームオーバー
- 工夫したところは、何問か正解するとレベルが上がり、選択肢が増え、難易度が上がるところ
最優秀賞受賞者へのインタビュー
(大阪府職員)今回の作品を制作したきっかけを教えてください。
(岡村さん)来年開催される大阪・関西万博について、ニュースで様々なことが取り上げられています。そこで、子どもをはじめ、幅広い世代に万博のことを伝えていきたいと思い、クイズ形式で理解を深めることができるゲームを制作しました。
(大阪府職員)クイズはすべてご自身で作成されたのですか?
(岡村さん)ChatGPTを活用して作成しました。ChatGPTは時に誤った回答をする場合があるため、クイズの選択肢は自身で再度検索し、正誤を確認できたものをクイズに採用しました。また、ゲーム性を持たせるため、クイズを複数回間違えたら駅から移動できずゲームオーバーになるように設計をして、駅数よりも多くの数のクイズを用意しました。
(大阪府職員)プログラミングはいつ頃から始めたのですか?
(岡村さん)プログラミングは小学3年生頃から始め、現在JavaScriptやPython、Unity等を勉強中です。今回の作品で用いた「Scratch言語」は完全に独学で習得しました。
(大阪府職員)今回応募いただいた作品の工夫した点や頑張った点を教えてください。
(岡村さん)このゲームを複数回実施したときに、クイズの答えが予測できないよう、ランダムな順で出題されるようにした点を工夫しました。また、普段遊んでいる漢字クイズゲームで難易度が変化することから、クイズの「レベル付け」を思い付きました。クイズの問い自体の難易度を段階分けするのは難しかったので、選択肢を増やすことで難易度を上げる工夫もしました。
(大阪府職員)苦労したところがあれば教えてください。
(岡村さん)クイズをランダムに出したり、選択肢の数を増やすことで難易度を上げたりするために、プログラムが複雑になってとても苦労しました。
(大阪府職員)今回応募いただいた作品を作るのにどれぐらいの時間がかかりましたか?
(岡村さん)今年の夏休みに構想を練り、その後、必要な素材を集めたり、素材自体を自分で作成したりしながら、プログラムを9月末に完成させました。
(大阪府職員)今回作った作品をどんな人に楽しんでもらったり、使ってもらったりしたいですか?
(岡村さん)「万博をよくニュースで聞くけれど、なんだろうな?何があるのかな?」と思っている方にゲームを通じて、万博の魅力や面白さを知ってもらう機会になったら良いと思っています。
(大阪府職員)岡村さんにとってのプログラミングの魅力は何ですか?
(岡村さん)プログラミングを用いれば、やりたいことは概ね何でもできる、その「自由さ」がプログラミングの魅力です。高度なプログラミング言語でなくとも、まずは平易なソフトの活用によりプログラミングに慣れていくことで、プログラミングの楽しさや面白さを感じられます。こうした段階を踏んで、最終的に高度なプログラミングができるようになる、ということを伝えたいです。
(大阪府職員)将来の夢はありますか?
(岡村さん)将来は皆の役に立つソフトや、楽しめるゲームを作っていきたいです。
日本マイクロソフト株式会社様コメント
プログラムコード自体を生成AIが作成するなど、ChatGPTをはじめとした生成AIの力で、何でもできる割合が増えてきた今、必要なのは「何を解決したいか」という問いを立てる力です。この力と、プログラミングの構造理解を深めることを両輪で進めていっていただきたく思います。
将来の夢に挙げられた、ゲームやアプリ制作にあっては、今回の作品のような「万博」という旬を捉える視点や、日常生活のなかでの小さな違和感に気づく視点とともに、それらから適切な問いを立てることで、ユーザー数の増加、ひいては人気あるアプリ制作につながると考えます。岡村さんの今後に期待しています。
大阪府教育庁コメント
岡村さんから伺ったプログラミングの魅力等のメッセージを学校現場に発信していけたらと思います。岡村さんには、次の未来をつくる同世代の皆を引っ張っていけるよう、ぜひ今後もプログラミングについての研究を進めてもらえたらなと思っています。
保護者の方からもコメントをいただきました
小学校で配られたタブレットを触っていてScratchを見つけ、そこから独学で様々なゲームを作っていました。この興味を伸ばしたいと思いながらも、なかなか教室が見つけられませんでした。今は、新しく通い始めたプログラミング教室で、どんどん知識を吸収しています。最優秀賞おめでとう!
「OSAKA キッズプログラミングコンテスト 2024」の結果は「OSAKAキッズプログラミングコンテスト 2024」の受賞者を決定しました!」のページからご覧いただけます。