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更新日:2019年3月18日

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現場での読書手法実践の方法・ポイント・注意点

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1 読み聞かせ

「読み聞かせ」とは、絵本や物語を声に出して子どもに向けて読むことです。活字を読むことが難しい子どもにも、絵本や物語の世界に浸る楽しさを伝えることができます。また、自分で文字を読むことができる子でも、誰かに読んでもらうことは、自分で読むのとは別の楽しさがあります。

方法

(1)本を選ぶ

  • 季節・イベントなどに関連した本は関心を持ちやすいです。
  • 大阪府が作成したブックリスト「-すべての子どもに読書の機会を- 読んで楽しい本・元気がでる本」にテーマ別で本を紹介していますので、参考にしてみてください。
    (大阪府ホームページ「-すべての子どもに読書の機会を- 読んで楽しい本・元気がでる本」)
    ブックリストで紹介している本は、大阪府立中央図書館で、特別貸出用図書セットとして、貸し出しを行っています。
    (大阪府中央図書館ホームページ「特別貸出用図書セットについてのご案内(外部サイトへリンク)」)
  • そのほか、「読み聞かせ」をテーマにした本はたくさんあり、中にはブックリストが載っている本もあります。お近くの図書館で相談してみてください。

読み聞かせのイラスト

(2)読み聞かせをしてみる

  • 子どもたちの目線より少し上になるように持ちます。
  • ゆっくり、はっきり、自然体で読みましょう。

ポイント・注意点

  • 子どもと1対1で読む場合
    子どもがリラックスできるような雰囲気をつくり、ゆっくり、心をこめて子どものペースにあわせて読むことが大切です。
  • 大勢で楽しむ場合
    年齢も本の好みも、さまざまな子どもが一緒に楽しむ手法として、遊びの要素を取り入れてはいかがでしょうか。たとえば、「なぞなぞ」や「しりとり」、リズミカルに韻を踏む「言葉遊び」の本は、みんなで楽しめるとともに、言葉の獲得にもつながります。あまり本に関心を示さない子どもには、日頃の活動に沿った本を紹介してはいかがでしょうか。たとえば、みんなで食事をした日は「食べもの」の本、自然観察をした日は「生きもの」の本。実際に触れたものの感動や好奇心が冷めないうちに読書につなぐとより楽しむことができます。
  • 本を選ぶとき
    後ろの子まで見える絵の本を選びます。(大きさ、絵がはっきり描かれているもの)
    集団では個人差があります。1対1の時より、内容が少し易しい本を選びます。
  • 本を読むとき(事前準備)
    事前に声に出して読んでみましょう。
    物語であれば、話のクライマックスがどこか、クライマックスまでゆっくり読むのか、クライマックスの前で間をとるのかなど考えましょう。
  • 本を読むとき
    ぐらつかないよう、しっかり持って本を安定させます。ページをめくるときは、下の方からめくります。(絵の前を手が横切って絵の邪魔をしてしまわないようにします。)
    めくるときは、物語の展開とずれないようにします。
    リズム(擬音語や擬態語、繰り返しの言葉)を大切に。
    感想を求めず、余韻を大切に。

2 えほんのひろば

「えほんのひろば」は、たくさんの本を表紙が見えるようにずらりと並べて、自由に楽しんでもらう場所です。じっとして聞くことや、たくさん読むことが苦手な子どもも、自分のペースで好きな本と向き合うことができます。

方法

(1)本を用意する

  • えほんのひろばの本は、文字を読むものというよりは、本を見たり触れたりして楽しむができるものや、虫・建物などの写真集や料理の本などを選びます。
  • 大阪府のホームページにえほんのひろば本リストもありますので、参考にしてみてください。

(2)えほんのひろばをつくる

  • 小さいスペースでも面展台を置いて、表紙を見せておくと、背表紙ばかりが見えている本棚よりも、子どもたちは関心を持ちやすいです。まずは設置してみてください。
    えほんのひろばコーナーを設置してみましょう。
  • 面展台は1台に8冊程度乗ります。幅が1メートル×1メートルくらい。
    広さによって、面展台や絵本の数を計算します。

えほんのひろばの風景

ポイント・注意点

  • 人手が足りないとき
    多くの地域に、読書ボランティアの方がいらっしゃいます。市町村図書館がご存知のことが多いので、ボランティアのご協力がいただけないか、地元の市町村図書館に相談してみてはいかがでしょうか。
  • 本が用意できないとき
    協力いただける方に本の寄贈をお願いしてもいいですし、自治体の図書館によっては団体貸出でまとまった本を借りることもできます。
    悩んだときは、お近くの図書館のカウンターで聞いてみてください。どんな本がいいか、どんな風に読んだら楽しいか、司書さんが教えてくれると思います。
  • 面展台が用意できない場合
    段ボール箱を縦半分に切ったものを壁に沿って設置し、その上に滑り止めを置けば、簡易の面展台ができあがります。

簡易の面展台

  • その他
    普段は1・2台の面展台と絵本を置いておき、特別なイベントの日に少し広いスペースで、えほんのひろばをするのはどうでしょうか。

イベントとして広いスペースで、えほんのひろばをするときは、できるだけ日常の風景を面展台で隠しましょう。本がたくさん目に入ると、子どもたちのわくわく感が高まります。面展台を並べるときは、できるだけ隙間や空間ができないように気をつけます。隙間があると、子どもたちが入りたくなってしまい、集中力が途切れてしまいます。また、狭い隙間に入ってしまって危なかったりします。

えほんのひろばの日常風景を隠した例 えほんのひろばの隙間をなくす例

3 読書へのアニマシオン

「読書へのアニマシオン」は、読書が苦手な子どもが楽しみながら読む力を育めるように、遊びの要素を取り入れた「作戦」を用いながら、子どもの深く読む力を導きだす手法です。
◇「読みちがえた読み聞かせ」

方法

対象:幼児
人数:とりまとめられる範囲であれば何人でも

  • まず子どもたちに合った易しい本を選び、子どもたちにゆっくりと読みます。
  • 読み終わったら、子どもたちに感想を聞きます。
  • そのあと、もう一度、同じ本を読むこと。もし間違ったら声をかけてほしいことを告げます。
  • 同じ本を読むのですが、その時に、わざと言葉を変えたり、登場人物の名前を間違えたりします。

ポイント・注意点

  • 易しい本ですので、30分くらいを目安にやります。子どもたちが楽しくなって色々とコメントをすることもあると思いますが、あまり延長しすぎないようにします。
  • 子どもたちが読み聞かせに慣れていないと、うまくいかないこともあるかもしれません。

読み聞かせの注意点も参考にしてみてください。
◇「聴いたとおりにします」

方法

対象:幼児や小学校1・2年生
人数:手際よく進められる範囲なら何人でも。
実践準備:登場人物が色々な場所に動く物語の本を選びます。実践する場所(例えば教室とします)に、物語の中のどの場所がどこかを図示すると動きやすいです。

  • 子どもたちに本に出てくる色々な場所で物語が繰り広げられること、教室のどこが物語に出てくるどの場所かを伝えます。
  • 物語の登場人物の役を割り当てるので、読むとおりに動くように伝えます。
  • 子どもたちの配役を決めます。
  • 子どもたちは、物語で最初にその役がいる場所につきます。
  • 物語を読み聞かせます。子どもたちは聴いたとおりに動きます。

ポイント・注意点

  • たくさんの登場人物が出てくる本を選びます。
  • 子どもの実態に合わせて、配役を考えましょう。
  • 絵本を読む大人の、子どもたちを導く力が重要になります。

参考:『読書へのアニマシオン 75の作戦』
M.M.サルト/著 宇野和美/訳 柏書房 2001.12

読書へのアニマシオンには、ほかにも色々な作戦があります。読書へのアニマシオンについての本もありますので、お近くの図書館で相談してみてください。

子どもと本をつなぐ

本が子どもの身近にある環境を作ることがとても大事です。活動されている場所に、本は置いてありますか?
置いていない場合は、本を置いてみることからはじめませんか?

自宅であまり読まなくなった本がありましたら、関係者の方で持ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

自治体の図書館によっては、団体貸出でまとまった本を借りることもできます。
団体貸出には期限がありますが、期限が来るたびに、定期的に団体貸出で異なる本を借りたら、置いてある本も変わり、子どもたちも飽きません。
団体貸出の申込をするときは、子どもの年齢や興味を持っているものなどを司書さんに伝えて、どのような本を借りるとよいか相談に乗ってもらうこともできます。

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