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大阪体育大学での講義(教育コミュニティづくりと家庭教育支援)
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11月13日(月曜日)に大阪体育大学で「大阪府の教育コミュニティづくりと家庭教育支援」について講義をしました。体育学部で、教員免許を取得する学生を対象に実施している「教職実践演習」の1コマとして行いました。
「教職実践演習」は、教員免許を取得する学生を対象に、教育実習を含む様々な科目のまとめとして実施され、その1コマとして外部講師による授業も行われています。今回は大阪府教育庁地域教育振興課が行い、約120名の学生が受講しました。
教育コミュニティづくりについて、学校と地域が「協働」していく必要性やその背景について、大阪府でこれまで行われてきた具体的な取組や、その成果などについて説明しました。
学生の方々は当初、「あまり知らない」「馴染みがない内容だ」と感じていたようです。しかし、具体的な取組事例を紹介するうちに、小・中学生時代の、地域の方々との活動や交流を思い出すなど、身近な取組であることに気づいていったようです。
小学生の登校時の安全見守りや、「おおさか元気広場」の活動に学生がボランティアとして参加していることなど、これまで大阪体育大学から教育コミュニティづくりに協力いただいている場面を紹介しました。
続いて、家庭教育支援について話しました。まず、親学習を少し体験しました。親学習教材「はなれる」を使ったワークです。身近な大人を思い浮かべたり、保護者の思いを想像したりしながら、グループで意見交流しました。
親学習体験のあとは、家庭教育支援が必要な背景や大阪府の取組、その成果などについて説明しました。最後に、これからの教育課程や社会教育法の改正など、地域と学校が連携・協働する、今後の方向性について説明しました。
【受講者の感想】《一部抜粋》
- 現在の子どもを取り巻く環境の変化や、親学習などについて話を聴き、自身が教員として子どもや保護者とかかわる場合のことを想定しながら話を聴きました。子どもたちが地域の方々と触れ合うことで、たくさんの大人と関わり、何かに取り組む姿勢や達成感、自己肯定感などを味わうことはすごく大切だと感じました。
- 最初は、どういう取組みが教育コミュニティづくりかイメージがつかなかったが、あいさつ運動など、意外と身近にあるんだと思った。
- 自分が小学生のころに受けていたことがいくつかあり、地元でも教育コミュニティづくりが行われていたんだということがわかった。
- これまで、地域や家庭、学校が連携するといった時に、地域と家庭目線で考えたことが無かった。ボランティアなどで関わってきたことが、教育コミュニティづくりに繋がっていたことを知った。
- 子育てに対して不安を持っている人が多くいること、地域の繋がりを築く場を設けなければいけないと思った。自分が教員になった時には、自分の考えだけでなく、保護者や地域の方々の意見を聞く場のあることが、子どもを育てていくうえですごく大切なことだと感じた。
- 親学習についてグループで話し合い、グループ内でも価値観の違いを感じた。保護者でも年齢層が様々で考え方も変わってくる中で、子どもたちに教育を行っていくことは難しくなってくると思う。将来、教員になりたいと考えているが、様々な立場から物事を考える思考力・判断力が求められてくると思う。