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大阪府立大学(羽曳野キャンパス)での講義(家庭教育支援と教育コミュニティづくり)
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12月1日(金曜日)に大阪府立大学(羽曳野キャンパス)で大阪府の取組(家庭教育支援と教育コミュニティづくり)について講義をしました。10月13日(金曜日)中百舌鳥キャンパスでの講義に続き「大阪府と府内大学との連携」の一環として、今回は地域保健学域看護学類の「教職実践演習」で講義をしました。
羽曳野キャンパスでの「教職実践演習」は、看護学類の4回生が受講しています。授業では、実践例を使って養護教諭に求められる指導力について考えたりしているそうです。当日は、養護教諭免許の取得をめざす学生が10名受講しました。
前回の中百舌鳥キャンパスでの講義と同じように、今回も親学習のワークショップ体験をはじめ、大阪府の教育コミュニティづくりについて講義をしました。まず初めに、親学習のワークショップから体験してもらいました。
ワークショップでは、場の雰囲気を和らげるためアイスブレイキングをしました。5人一組で、2つのグループに分かれて「自己紹介ゲーム」をしました。今回は受講生も10名ということで、一人ひとり自己紹介をしました。初めて知る内容も多かったようです。
ワークショップでは、親学習教材「知る」を使って登場人物(門限に遅れた中学生)の気持ちを考えてみました。「あなたが紀子だったら?」という問いかけには、「ごめんと謝る」「無言」といった意見や、軽く受け流すという意見など、それぞれ自分たちの経験を思い出しながら答えていました。
続いて、「あなたが親の立場なら?」という問いかけには「遅いと心配するから気をつけてね」「お帰り。遅かったやん、心配したで」といった意見が出ていました。また、「親に求められる条件」では、愛情・社会規範(モラル)・経済力・生活力・柔軟性といった多様な意見が出ていました。
最後に、親学習のまとめと大阪府の教育コミュニティづくりについて説明をしました。「私は人とのつながりが好きなので、こうした事業や活動がひろがればいいな」「地域と学校の連携では、実習で見てきたことと一致するものや通じるものがあり、よくわかりました」といった感想がありました。
【受講者の感想】《一部抜粋》
- 近年の地域社会の変化で、親が孤立してきている状況を踏まえて、こういった「親学習」という場があるのはとても良いことだと感じました。自分が親になった時を想定しても、親の友だちや地域のネットワークをつくる機会があるというのは、とても心強いと思いました。
- 最初に親学習と聞いた時、確かに「親になるために」学ぶ機会なのかなと感じました。でも、実際は学ぶことよりも感じることが目的なのだと思いました。
- 自分が経験したことのないことを想像するのは難しく、相談を受けてもうまく返答できないことがあると、実習で痛感してきました。親学習を通じて、自身が経験のなかったことを知ることは、とても貴重な経験になると思いました。
- 親学習を体験してみて、自分の考えとは違う価値観や発見ができとても楽しかったです。このようなテーマでみんなと話をする機会はなかったので、新鮮でした。また、養護教諭として、児童を守るためにたくさんの情報をキャッチし、連携・協力することの大切さを学びました。
- 地域との連携として、様々なボランティアなどの活動が行われていることを知り、学校と地域との連携はとても大切だと改めて感じました。
- 地域と学校の連携については、実習で見てきたことと一致するものや通じるものがあり、よくわかりました。児童を守るためだけでなく、地域の人にもメリットのあるWin-Winの関係だということに驚きました。