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治山事業の施工例
泉州農と緑の総合事務所で実施した治山事業の施工例について紹介します。
治山ダム・・・不安定土砂を固定し、渓流の浸食を防ぎます。
コンクリート治山ダム:最も一般的な治山ダム。型枠を組み、その中にコンクリートを流し込んで施工します。
施工前
渓流内に大きな岩石がたまっており、大雨で流れ出すと大きな災害となる恐れがありました。
施工後
治山ダムを施工することで、下流に土石が流れ出すのを防いでいます。
施工前
渓流内には倒木が多数みられ、土石と一緒に流れだせば被害が拡大する可能性がありました。
施工後
倒木を撤去し、治山ダムを設置することで倒木と土石の流出を防いでいます。
鋼製治山ダム:鋼材で枠を組み立て、その中に石材を詰めて施工します。生コン車が入れないような場所でも施工できます。
施工前
山の奥地で車両の通行も困難な場所では、
施工後
鋼製の枠の中に石材を詰めた、鋼製治山ダムを施工しました。
木製治山ダム:丸太材を組み、石材を詰めて施工します。木材を積極的に利用できるうえ、景観を損なわないという利点があります。
施工前
渓岸浸食がおきている場所では、
施工後
治山ダムで浸食を防止します。
この箇所では府内産材の丸太を使用し、木製の治山ダムを施工しました。
山腹工・・・山崩れが起こった場所を森林に戻します。
施工前
大雨により山崩れが発生した箇所では、
施工後
下部に土留工を設置し、植生の回復を図るため、斜面に種子を吹付け復旧しました。
施工前
降雨により直下の道路に土砂が流出したこの箇所では、大雨が降れば大きく崩落する恐れがありました。
施工後
山の斜面を安定させるために土留を設置し、水の流れを固定する流路を施工しました。
森林整備・・・森林の手入れすることで、災害に強い森をつくります。
施工前
木が混み合っており、林内に光が入らないので下層植生が消失しています。
このような森林では表土が流出し、災害が発生する危険性がありました。
施工後
森林整備を行うことで林内に光が届くようになり、下層植生が回復し、土砂が安定すれば、災害に強い森林になります。