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水産生物を育て増やす増殖場(藻場・餌料培養礁・攪拌ブロック礁)の造成
「大阪府海域ブルーカーボン生態系ビジョン」についてNEW!
水産生物の産卵や幼稚仔魚の育成、地球温暖化の防止に貢献するブルーカーボンの蓄積の場として重要な藻場の創造・保全に向けた行動計画として、「大阪府海域ブルーカーボン生態系ビジョン~藻場の創造・保全による豊かな魚庭(なにわ)の海へ~」を令和4年1月に策定しました。
本ビジョンでは、泉佐野市以南の泉南地域において、各海域の環境に的確に対応した形でハード・ソフト対策が一体となった広域的対策を推進し、実効性のある効率的な藻場の創造・保全を目指すこととしています。
こちらからダウンロードできます。全体版(PDF:8,546KB) 概要版(PDF:1,121KB)
水産生物を育て増やす増殖場の造成(これまでの取組み)
大阪湾は、古くから「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれ、チヌ(クロダイ)をはじめ、カレイ類、イワシ類、エビ・カニ類などの豊かな海の幸に恵まれてきました。
沿岸域の埋立てなどで昔より少し小さくなった大阪湾ですが、現在も活発に漁業が営まれています。
ここでは、大阪湾の高い漁業生産性の維持と環境の保全・回復を目指した「水産生物を育て増やす漁場づくり」について紹介します。
1.藻場の造成 2.餌料培養礁の造成 3.攪拌ブロック礁の造成 4.主な対象生物
1.藻場の造成~海底に森をつくる~
藻類着生礁や石などを海底に設置して、魚などの産卵場所や生まれた稚魚などの隠れ家となる海藻が生育しやすい環境をつくっています。
海藻が多く茂ってくると、まるで海の中に森ができたようになります。
藻類着生礁
投石の様子
藻場のモニタリング調査結果
カジメ
カジメ
カジメ
ホンダワラ属
ワカメ
2.餌料培養礁の造成~稚魚などのエサ場や隠れ場、すみ家をつくる~
餌料培養礁を海底に設置して、稚魚などへのエサ場や隠れ場の空間をつくっています。
餌料培養礁には形も材料もさまざまな種類があります。
餌料培養礁
瓦詰礁
石詰礁
カキ殻詰礁
餌料培養礁のモニタリング調査結果
潜水調査風景
餌料培養礁とメバル稚魚
餌料培養礁とメバル稚魚