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大学や経済団体と連携した実践型キャリア教育推進事業(出前講座及び課題解決型授業(PBL))
若者の職業観・就業意識醸成に向けた取組み
大阪府では、学生が就職活動を始める前の段階から、「仕事に就くこと」「働き続けること」といった就業観や職業観を培い、就職後も早期退職することなく、定着して働き続けることができるよう、大学や経済団体と連携した実践型キャリア教育の促進に取り組んでいます。
その一環として、大阪府が企業と大学等の橋渡しを行い、若手社員等が大学に赴く出前講座を実施するとともに、大学が企業・行政・地域と連携し、それぞれが抱える実践的な課題を学生の力により解決を図る課題解決型授業「PBL(Project Based Learning)」の実施に協力しています。
1 企業人による出前講座
概要
一般社団法人関西経済同友会の「ダイバーシティ委員会」から受けた、離職を減らすためには学生時代から職業観・キャリア観を培うことが重要との提言を踏まえ、企業の社員が大学に出向き、働き甲斐や仕事の楽しさ等を伝える授業を開講しています。
令和5年度の実施状況
トヨタ新大阪販売ホールディングス株式会社が大阪成蹊大学で講座を行いました。
講座風景
学生の感想(一部抜粋)
- 少しでも社会のためになるよう活動していることが素敵だと思った。「素直、熱意、行動力」が、社会貢献につながっていくのだと思った。
- 今のうちから気になる企業の社風や社内のイメージなどを調べておきたいと感じることができた。
- 社会に出てもチャレンジ精神を持ち続けて成長し続けたいと改めて考える良い機会となった。
寺内株式会社が大阪成蹊大学で講座を行いました。
講座風景
学生の感想(一部抜粋)
- 失敗しても先輩にカバーしていただける環境があることを知った。後輩ができた時には、しっかりカバーできるような環境を作ろうと感じた。
- ワークライフバランスの大切さを知ることができた。プライベートと仕事の両立ができる社会人になりたいと思った。
- 風土・制度・やりがいの大切さに気づくことができた。就職活動の参考にしたいと思う。
株式会社YKベーキングカンパニーが大手前大学で講座を行いました。
講座風景
学生の感想(一部抜粋)
- 今回の講座をきっかけに食品業界に興味を持つことができた。
- 色々な可能性があることを信じて大学生活を過ごしていきたいと思えた。
- 講師のように、仕事のことを熱く語れるような人になりたいと思った。
- 様々な企業のインターンシップや就活イベントに参加して自分が一番したいことは何か明確にしていきたいと感じた。
2 課題解決型授業(PBL)
概要
課題解決型授業(PBL)は、学生自らが課題を見つけて解決していくことで、解決能力や実践能力を育むもので、学生の社会人基礎力の向上、職業観の醸成に資するとともに、学生が社会に出る前に自らの関心や適性を見つめ直す良い機会となります。
令和4年度に引き続き、関西外国語大学と桃山学院教育大学で課題解決型授業(PBL)を実施しました。
令和5年度の実施概要
関西外国語大学と府内企業、桃山学院教育大学と技能士会が連携し、新商品の開発や業界の広報・PR等を行いました。また、11月に東大阪市で開催されたオープンファクトリー「こーばへ行こう!」に参加し、東大阪高等職業技術専門校を舞台にものづくりの魅力発信を行いました。大阪府が誇るものづくり企業や技能士の高い技術が生み出す商品の魅力を、どのようにして消費者に伝えていくか、そのための課題と解決に向けた研究を通じて、企画提案力や問題解決能力といった社会人基礎力を培いました。
また、2月には大阪府咲洲庁舎にて課題解決型授業(PBL)成果報告会を行い、本事業での取組や学び、成果などについて報告してもらい、1年の課題解決型授業(PBL)を締めくくりました。
オープンファクトリーの様子
成果報告会の様子
問い合わせ先
大阪府商工労働部雇用推進室人材育成課産業人材育成グループ
電話:06-6210-9529
メール:jinzaiikusei-g03@sbox.pref.osaka.lg.jp