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堺手織緞通
堺手織緞通(大阪府知事指定伝統工芸品)
さかいておりだんつう
Sakai Handwoven Carpets
(Traditional Craft Products Certified by the Governor of Osaka Prefecture)
【沿革・特徴】
中国が原産地であり、九州鍋島藩を経て江戸時代後期に堺に伝わり、堺の商人の手で改良され、堺手織緞通が創案されたものである。一時は堺及び泉州一帯の地場産業として栄え、明治中期には輸出も盛んであった。羊毛を素材とした手織の技法は熟練を要し、その製品は耐用性が強く、重厚さがある。
【History】
This weaving art began during the early 19th century, perhaps to accommodate the needs of the wealthy residents of Osaka and Kyoto.
These elegant and durable woolen carpets are handwoven, using techniques handed down from former times.
【指定年月日】
昭和61年2月5日
【問い合わせ先】
堺式手織緞通技術保存協会
〒599-8247 堺市中区東山693-5 大阪特殊織物工業協同組合内
電話 072-235-5396
FAX 072-236-6203
【主な産地】
堺市
【主な製品】
緞通
【製造工程】
- 羊毛
- 染色
必要な色に糸を染める - 合糸
柄に応じて染色糸と白糸を合わせ色合いと太さを整える - 整経
経糸の本数、長さを整える - 織り
立て機に一重の経糸を掛け色糸を持って指で糸を編み込み緯糸を通し順次模様を作る - 糊付け
板の上に釘で固定し刷毛で糊を全体に塗る - 乾燥
日光で乾燥させる - 剪毛
パイル面をシャーリングで整え - 仕上げ
縁を3ツ折りにして糸で縫い付ける