ここから本文です。
大阪張り子
大阪張り子(大阪府知事指定伝統工芸品)
おおさかはりこ
Osaka Hariko (Papier-Mâché)
(Traditional Craft Products Certified by the Governor of Osaka Prefecture)
【沿革・特徴】
張子細工の技法は中国から伝わり、桃山時代に京都で起り、江戸時代初期に刊行された俳譜書「毛吹草」に津村(大阪市中央区)の名産品として「張人形」が記されているなど、大阪が最大の生産地となった。
約400年の歴史のある張り子の技法は、今も大阪張り子として人々に愛され、面、だるま、張り子の虎等にその技術は受け継がれている。
【History】
Papier-mâché was introduced from China and its techniques developed in Kyoto during the Momoyama era (late 16C to early 17C). Subsequently, Osaka became the major papier-mâché production center. Techniques which have been passed down for 400 years are applied in popular products such as masks, darumas (Bohidharma dolls) and papier-mâché tiger dolls.
【指定年月日】
平成6年4月1日
【問い合わせ先】
峯商店
〒582-0007 柏原市上市1-4-12
電話・FAX 072-973-0423
【主な産地】
柏原市
【主な製品】
張り子の虎、だるま、面、鹿、天神、獅子頭 等
【製造工程】
- 和紙
- 紙付け
小麦粉を炊いて糊を作り和紙を数枚張り合わせる - 木地張り
和紙をよく揉んで、木型に貼る - 木地
乾燥の後、切り込みを入れて中の木型を取り出す - 木地拵え
- 木地に胴、足をつける
- 頭に耳、歯をつける
- 胡粉塗り
胡粉と膠を合わせた液をつけよく乾燥させる - 着色
絵の具・刷毛等で模様を描く - 仕上げ
- 頭に髭、重りをつける
- 胴に頭をぶら下げる
- “ひっかけ”を釘でつける