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和泉櫛
和泉櫛(大阪府知事指定伝統工芸品)
いずみぐし
Izumi Combs
(Traditional Craft Products Certified by the Governor of Osaka Prefecture)
【沿革・特徴】
飛鳥時代、二色の浜に漂着した外国人が、里人に櫛の製法を伝えたのが始まりと言われ、江戸時代には現在のような産地を形成し全国一のつげ櫛産地となった。つげの木を素材とし、小割して乾燥した後、歯を挽き形を整えて磨いて仕上げる昔ながらの手づくりで、生地が緻密で静電気が起こりにくく、長年使っていると髪の毛に艶が出てくる。
【History】
This handcraft is said to date back to the Asuka era (late6C-early7C), when a foreigner who drifted ashore to Nishiki-no-hama beach in Osaka taught comb-making to local people. By the Edo era (17-19C), comb manufacturing in the area had become Japan's largest center of boxwood comb production.
These combs are hand-made by the traditional process of cutting, drying, toothing, and then thoroughly polishing the seasoned boxwood. They improve use and do not damage the scalp.
【指定年月日】
昭和62年2月6日
【問い合わせ先】
泉州木櫛商榮組合
〒597-0094 貝塚市二色南町4-7 貝塚商工会議所内
電話 072-432-1101
FAX 072-439-0401
【主な産地】製作風景
貝塚市、岸和田市
【主な製品】
ときくし、すきくし、セット用くし 等
【製造工程】
- 原木
タイ産シャムツゲ高級品には薩摩ツゲを使用 - 板挽き
櫛の大きさに原木を輪切りにする - 乾燥・燻蒸
浅積みで生乾き後枚数を重ねてひもでくくり下からオガ屑を燃やし10日以上燻し保存しておく - 板削り
燻した櫛木を鉋・ペーパーで削る - 歯挽き
のこで歯を挽く - 歯摺り
歯の角取り歯の根擦りを1本ずつやすりで削る - 仕上成型
糸鋸で両側の親歯切り峰切りを行い鉋・ベルトサンダーで仕上成型を行う - 研磨仕上
バフで研磨仕上げの後手で磨き、椿油をひく薩摩ツゲは木賊による研磨仕上げを行う