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「大阪ものづくり優良企業賞2017」受賞企業一覧
大阪中小企業顕彰事業実行委員会では、「高度な技術力」や「高品質・低コスト・短納期」などを誇る府内の優れた「ものづくり中小企業」を「大阪ものづくり優良企業賞」として顕彰しています。
10回目となる本年は、審査委員会の厳正な審査の結果、「大阪ものづくり優良企業賞2017」受賞企業76社が決定しました。
最優秀企業賞:1社
下西技研工業株式会社(代表取締役社長:下西 孝/本社:東大阪市/下西技研工業SIMOTEC(サイオテック)(外部サイトへリンク))
同社は、1990年(平成2年)に主にOA機器や家具向けマグネット製品の製造販売を行う企業として創業した。
これまでの間、顧客の要望に積極的に応え、新たな開発・解析技術を獲得することとなった同社は、現在では「メカトロニクス」「磁気」「熱」の3技術における開発・解析技術を保有するに至った。これら3技術のシナジーを発揮したモジュール製品を主力にODM事業を展開し、OA機器、エレクトロニクス、住宅設備業界等の発展を支えてきた。
同社では設計、試作、試験・評価、製品化を一貫して社内で行い、取引先から高い信頼を勝ち取ってきた。
また、同社は既に中国やタイに進出を果たしており、国内のみならず海外拠点を含めたグループ全体での技術継承や人材育成などに精力的に取り組んできた結果、同社製品の品質水準の維持・向上を実現している。
こうした顧客ニーズに応じたモノづくりの追求とともに、コア技術の応用・融合により、オンリーワン製品の開発に積極的に取り組むその姿勢と総合力の高さが評価され、今回の受賞となった。
技術力部門賞:1社
貞徳舎株式会社(代表取締役社長:北村 公男/本社:大阪市城東区/工業用電気式ヒーターのオーダーメイドなら貞徳舎株式会社(外部サイトへリンク))
1891年(明治24年)に耐火物製造専門メーカーとして創業した。125年の永きに亘る同社の歴史は、日本産業界の歩みと共にあり、昭和初期の工業用抵抗式電気炉の浸透を機に、電気炉用異型レンガ製品の開発・製造に注力してきた。
近年は特異な帯状発熱体を用いたヒーターを開発してきたが、その技術は永年にわたって耐火煉瓦で培った経験とノウハウをセラミック碍子製造に応用したものである。
現在は1世紀以上に亘る経験に基づく、電気炉用レンガの老舗メーカーとしての顔と、その経験で培った技術を応用して開発した各種電熱ヒーターと熱風発生装置メーカーとしての顔を併せ持つ。
同社では、ヒーター、熱風発生装置において競合他社と一線を画すべく日夜研究開発を続け、新商品の開発にこぎつけるなど、古き良きものを大切にしながら絶え間ないチャレンジを続けてきた。
こうした他社が模倣困難な革新的技術にチャレンジする姿勢・実績が高く評価され、今回の受賞となった。
特別賞:2社(会社名の五十音順)
株式会社伊藤金属製作所(代表取締役:川崎 恭子/大阪市東住吉区/株式会社伊藤金属製作所(外部サイトへリンク))
1935年(昭和10年)に大手家電メーカーの専属工場として創業した同社は、民生用ボリュームシャフトをはじめとした切削加工品からスタートし、その後、時代の流れと共にあらゆるニーズに対応することで、自動車、半導体、携帯電話など顧客・取扱製品も拡大させ、独自の技術を培った。
現在では業界トップクラスの豊富な設備と技術をテコに、建機、産業用・農業用機械向けの油圧部品を主力に、切削加工のみならず、金属と樹脂製品のアッセンブリまで一貫体制で行うことで、他社との差別化を図り、着実な実績を積上げている。
さらに同社では、現場での5S、QCD管理を徹底して浸透させており、こうした日々研鑚を重ねる取組姿勢は他の模範となるものとして、今回の受賞となった。
株式会社をくだ屋技研(代表取締役社長:林 正善/堺市美原区/OPK 株式会社おくだ屋技研(外部サイトへリンク))
1934年(昭和9年)に自動車部品、エアーポンプの製造販売業として創業した同社は、パレットトラックの開発を経て運搬機業界に参入、早くから社の礎となる「OPK」ブランドを確立・展開してきた。
同社は創業以来、「最終完成品メーカー」であることにこだわり続け、研究から製造までを一貫体制で行うことで、他社との差別化、製品の高付加価値化に成功した。
また同社では、グローバル対応として海外拠点が個別に自立しながら成長できるよう「経営の現地化」を展開。同時に、国内においては分散する倉庫と工場の集約を図り、生産性向上、ひいては品質改善に取り組み、現在ではハンドリフトの分野では圧倒的なシェアを誇るまでに至った。
こうした強いこだわりと海外を含めた様々な取組が評価され、今回の受賞となった。
夢・未来・ORIST賞(地方独立行政法人大阪産業技術研究所理事長賞):1社
太洋マシナリー株式会社(代表取締役社長:渡辺 兼三/大阪市大正区/大洋マシナリー株式会社(外部サイトへリンク))
1927年(昭和2年)に他社に先駆けて鋳造工場用プラント及び各種装置の専業メーカーとして創業した同社は、今日まで幾多の困難を乗り越え、長年にわたり鋳物業界を支えてきた。
現在では、鋳造工場向け製品のほか、主力取引先と共同開発した環境装置分野(産業廃棄物選別装置)なども成長を果たし、2事業を柱として事業を展開しており、更に新たな事業の柱を確立すべく精力的な活動を行っている。
同社は永年の積極的な投資により、グループ企業全体で設計から保守サービスに至るまで一貫して対応できる体制を整え、組織を挙げて顧客のニーズに応えてきた。
精力的に新展開を模索し自社の価値向上に努め、国内産業を力強く下支えしてきた姿勢を評価され今回の受賞となった
知的財産部門優秀賞:1社
下西技研工業株式会社(代表取締役社長:下西 孝/本社:東大阪市/下西技研工業SIMOTEC(サイモテック)(外部サイトへリンク))
1990年(平成2年)にOA機器や家具向けマグネット製品の製造販売を行う企業として創業した同社は、これまでの間、顧客の要望に積極的に応えるうちに、新たな開発・解析技術を獲得してきた。
同社の知財戦略は、同社の大きな3本柱に成長した「メカトロニクス」「磁気」「熱」の3技術を融合させ、競合他社と自社の技術を比較し、戦略的かつ積極的に展開してきた結果、多数の知的財産も保有するに至った。
こうした知的財産戦略へ積極的に取り組む姿勢や他者が模倣困難な技術の独自性などを高く評価した。
優良企業賞:76社(会社名の五十音順)
※高は「ハシゴ高」