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「大阪ものづくり優良企業賞2009」受賞企業一覧
最優秀企業賞
松浪硝子工業株式会社(代表取締役:松浪 明/本社:岸和田市/松浪硝子工業株式会社(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、創業以来160余年にわたる長い歴史の中で育んできた伝統ある多様なガラス加工技術を活かして、高度な特殊薄板ガラスの製造技術へと発展させてきた。ガラス溶融から加工まで同社が保有する高度な要素技術により一貫生産される製品は、ライフサイエンス分野や光・電子部品材料分野を中心に幅広く採用されており、極薄ガラス分野では、わが国のリーディング・カンパニーの地位にある。さらに、生産革新活動、特にムダ取りの活動努力により、リードタイム短縮を実現。また、人材育成や地域貢献にも特筆すべきものがあるなど、マネージメントの視点が明確であり、同社のものづくり企業としての総合力を高く評価した。
技術力部門賞
第一鋼業株式会社(代表取締役:妻藤 誠/本社:大阪市西成区/第一鋼業株式會社(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、せん断刃物メーカーとして半世紀を超える実績に基づき、材料開発から、加工、熱書類、検査に至る全てを一貫工程により自社内で製造するプロセスを確立しており、顧客の「長寿命」「安定品質」というニーズを満たすより良い製品を、安く、早く提供することを実現している。特に、鉄鋼メーカーとの共同開発による独自ブランドの鋼種を持ち、刃物材料の品質を大きく左右する熱処理についても長年の経験と技術の蓄積に基づく最適処理を自社内で提供するなど、材料・加工・熱処理の一元化の特徴を最大限に活かしたビジネス体系は高く評価される。また、新技術の開発、品質管理や安全対策、さらに環境についての取り組みも特筆すべきものがあるなど同社のもつ技術力は非常に高いものと評価した。
特別賞
下記の2社については、他の企業の範となる優れた取り組みが評価され、特別賞を授与した。
■株式会社京星(代表取締役:原 良/本社:枚方市/コンクルは自然環境との調和を形にします。(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、コンクリート廃材から高品質なリサイクル生コンクリート用骨材を、従来の自然骨材(砂、砂利)よりも安価に提供する製造プロセスを、独自の湿式による高度処理方式により実現している。同社の技術は、今後、特に都市部で急速に膨れ上がることが確実な廃コンクリートのリサイクルに大きな役割を果たすことが期待される。同社の骨材リサイクルに関する研究開発は30年近く前から始められており、循環型社会形成のために「省資源型循環型企業」を目指してきた同社の取り組みについて高く評価した。
■株式会社淀川製作所(代表取締役:小倉 信幸/本社:守口市/株式会社淀川製作所(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、これまで50年にわたり、板金部品や金属部品の試作・加工・製作を通じて培った高度なものづくり技術をフル活用して、企画・設計・製作・制御・組立の全てをプロデュースできる総合メカトロニクスメーカーへの展開を進めている。また、異業種連携や産学連携にも積極的に取り組み、同社を含め中小企業4社による3輪EV(電気自動車)の共同開発プロジェクトを立ち上げ主導的な役割を果たすなど、競争力を持つ新しい事業への展開、中小企業らしい革新的なアイデアの商品化を進めるなどの点を高く評価した。
優良企業賞(41社)
※高は「ハシゴ高」