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香港(8月)
『香港フード・エキスポ2016』に出展しました。(平成28年8月11日から13日)
世界が注目する「食いだおれの街」大阪。
大阪府では、今後一層の成長が期待されるASEAN食市場を狙い、府内企業の市場開拓を支援しています。
今年度も昨年度に引き続き、「大阪の食文化・ブランド」をPRすべく、アジア最大級の食品展示会「香港フード・エキスポ」に出展。
BtoBを目的としてトレード・バイヤー向け展示会が開催されるトレード・ホールで、府内16の企業・団体の方々が、来場バイヤーとの商談を行いました。
アジアだけでなく、世界各地から数多くのバイヤーが集った展示会の様子をご紹介します。
参考:主催者サイトHKTDCFoodExpo美食博覧(英語)(外部サイトへリンク)
展示会出展について
<出展者の様子>
- 今回、大阪共同(大阪府・市)ブースとして、食品分野関連企業等とともに出展しました。
さらに、環境農林水産部と連携を図り、新たに※大阪産(もん)事業者ブースも設けました。
各ブースでは、洋菓子や健康食品、また食品サンプルなどの様々な商品により“大阪の食文化・ブランド”をPRしました。
※大阪産(もん)とは
大阪府内で栽培・生産される一次産品とそれらを原材料にした加工食品、そして大阪の特産と認められる加工食品(「大阪産(もん)名品」)のことです。 - 大阪府をはじめとする日本の出展ブースには、世界各地から来場したバイヤーが押し寄せました。
その中で、出展者の方々はバイヤーと商談を重ね、新たなビジネスパートナーの発掘に努めておられました。
大阪共同ブース出展企業の商談件数:345件
- 試食・試飲の提供により、現地の人々の生の声を聞くことができ、味覚や文化の日本との違いが明らかになりました。
- 試食に惹かれてブースを訪れたバイヤーが、出展品を気に入り、その場で商談に進むというケースも見られました。
- 一般客にも開放された3日目は、来場客がスーツケースを手に、日本製品を大量に買い占める様子も見られ、出展者の持参した商品も次々に完売しました。
<会場の雰囲気>
- 会場には、大阪共同ブースを設けたトレードホールのほか、パブリックホールやグルメゾーンなど、複数のパビリオンが設けられていました。
- いずれのホールも大盛況で、行列ができるブースが数多く見られ、香港の食に対する人々の関心の高さがうかがえました。
- 世界の地域別にエリアが区切られ、その中でも特に日本エリアは賑わいを見せ、非常に活気がありました。
<出展を検討中のみなさまへ>
- 商品の展示方法に工夫を凝らすことで、バイヤーの目に留まり、関心を持ってもらいやすいようでした。
一目でどのような商品なのか分かれば、バイヤーがブースまで足を運びやすくなります。
例えば、大きな商品写真のポスター・看板・動画などは、バイヤーの目を引きやすいようでした。
展示とは、買い手に興味を湧かせ、購買意欲に直結するものだということを改めて実感しました。 - 多くのバイヤーに関心を持ってもらうには、試食がカギとなります。
試食をたくさん提供しているブースでは、他国・他府県も含めて、長蛇の列ができているところもありました。
また、バイヤーを呼び込むためには、パンフレットも効果的です。
パンフレットを受け取って関心を抱いたバイヤーが試食をし、商品を気に入り商談に移る、という場面も見られました。 - 大阪府が出展したトレードホールは、バイヤーとの商談が出来るだけではなく、
最終日には一般客にも開放されるため、海外の一般消費者の生の声を直に聞くことができます。
特に、トレンドに動きがある食品市場の生の声が聞けることは、出展の大きなメリットです。 - 現地には、事務局職員が同行したほか、府内大学の学生をインターンシップとして受け入れ、出展者のサポート体制を拡充しました。
香港の様子
<香港における日本>
- スーパーマーケットやショッピングモールでは、日本産の食品が多く陳列されており、日本企業の物産展を開催しているところもありました。
様々な日本食が取り揃えられており、日本の数倍の値段がつけられているものでも、現地の人々にとって価値があると認められたものは、値段に関わらず売れている様子でした。 - 街には、寿司や居酒屋など日本食の飲食店も多くあり、日本語表記のメニューが置かれ、日本食の文化が受け入れられているように感じました。
- 大阪ブースに来場したバイヤーへのアンケートでは、現地での「大阪」への関心の高さがうかがえ、大阪を訪れたいと感じているバイヤーが数多くいるようでした。
<現地の交通事情>
- 交通の便は大変良く、電車や地下鉄を利用すれば、移動には困りません。
- 地下鉄では、移動時間がラッシュと重なると非常に混雑するため、出展をお考えの場合は注意が必要です。
今回の出展を通じて、海外での新規販路開拓には、実際に現地に足を運び、人々の生の声に触れることが非常に重要であるということを実感しました。
香港市場のトレンドは、スピーディーに変化しています。
昨年度とは異なる商品が人気であるなど、香港市場のトレンドの移り変わりの速さと、新しいものを求める傾向、そして食の多様化により、現地の人々の味覚や好み・志向も変化してきていることが伺えました。
香港では日本製品が多く出回っており、人々の「日本産」への関心は高く、「日本産」というネームバリューの強さがあることからも、香港市場での販路開拓の余地は、まだまだあるように思われます。
※内容は、担当者の個人的見解を含んでいます。